Erik
(更新)
みなさん、こんにちは!
突然ですが、ハンバーガーは好きですか?
米国のソウルフードとも言えるハンバーガー。日本に進出している大手チェーンも多いですが、本場アメリカで本当に一番人気のバーガーチェーンはどこなのでしょう?
そんな疑問に答えてくれる調査があります。「Harris Poll(ハリス世論調査)」は毎年、ハンバーガーチェーンを含め、全米のあらゆるジャンルのブランドの Familiarity「知名度」、Quality「品質」、Consideration「判断」などを総合的に評価し、ランキングを発表しています。
本記事では2021年度の調査で発表された、全米で最も人気のハンバーガーチェーントップ8を紹介していきます!
アメリカに行ったときは、ぜひ食べてみてください!
Photo: designs by Jack / Shutterstock.com
中西部をメインにビジネス展開している「Culver’s(カルバーズ)」。
看板メニューは「ButterBurger(バターバーガー)」と「Frozen Custard(フローズンカスタード)」。
創業地のウィスコンシン州は America’s Dairyland「アメリカの酪農地帯」と呼ばれるほどチーズが有名な場所です。
そのため、サイドメニューの「Wisconsin Cheese Curds(ウィスコンシンチーズカード)」も人気。curd「カード」とは牛乳などが固まったもので、チーズの原型のようなものです。
Photo: Philip Lange / Shutterstock.com
「Whataburger(ワタバーガー)」はテキサスを拠点とし、主にアメリカ南部に店舗を展開しています。
テキサス在住者、出身者に好きなバーガー屋さんを聞いたなら、高確率でここの名前が返ってくるでしょう。
オレンジと白の「A」の形をした屋根が特徴的で、看板メニューはレストランと同名の「Whataburger」。
店の名前は、お客さんが食べたら What a burger!「なんてバーガーだ!」と叫ぶようなバーガーを作りたいという創業者の願いが由来だそう。
Photo: Jonathan Weiss / Shutterstock.com
ソフトクリームが主力商品のファストフードチェーン「Dairy Queen(デイリークイーン)」。
「DQ Grill & Chill(DQグリルアンドチル)」はその中でも、バーガーなどのホットフードやドリンクを提供するレストラン型の店舗です。
人気商品の「Blizzard(ブリザード)」はお好みのトッピングとソフトクリームをブレンドした商品で、逆さにしても落ちないことが売り。
日本でも最盛期には約300店舗存在していたそうですが、2004年を最後に撤退しています。
Photo: James R. Martin / Shutterstock.com
カリフォルニアで圧倒的な人気を誇る「In-N-Out Burger(インアンドアウトバーガー)」。(発音は「イネナウト」が近い)
2015年〜2016年、2019年は首位に立っていた西海岸の雄です。2020年には4位、2021年は5位という結果に終わりました。
品質維持のためフランチャイズ展開を行っておらず、西海岸を中心に食べることができるローカルチェーンですが、その認知度は全米でもトップクラス。
メニューは3種類のバーガー、フライドポテト、シェイク、そしてソフトドリンクのみですが、多数の裏メニューが存在し、特に「Animal Style(アニマルスタイル)」と呼ばれるアレンジが人気。
裏メニューと言っても、公式ホームページに「Not-So-Secret Menu(あんまり秘密じゃない裏メニュー)」として載っているほどメジャーになっています。
他の特徴としては、オリジナルのソース、注文を受けてから調理をすること、一切冷凍しない食材の鮮度へのこだわり(フライドポテトは店でカットする)、そして価格が超リーズナブル、などがあります。
2人分のバーガー、飲み物、ポテトを頼んでも10ドルちょっとで済みます!
Photo: Paul McKinnon / Shutterstock.com
2007年創業と、比較的新しいバーガーチェーンの「Smashburger(スマッシュバーガー)」。
アメリカでは37の州、国外ではカナダやイギリス、サウジアラビアなどの9ヶ国で店舗展開をしています。
フレッシュで冷凍されていないビーフを使用。パティは注文が入ってから、ひとつひとつ smash(強打)して作られます。
たくさんのトッピングやオプションがあり、地域によってローカライズされたメニューも多い。また、サイドメニューやデザート、アルコールなどの品揃えも豊富です。
Photo: 8th.creator / Shutterstock.com
第3位にランクインしたのは、みなさんご存知「マクドナルド」です。
ちなみに、日本でもおなじみのマスコットキャラ、ドナルドの英語名は「Ronald McDonald(ロナルド・マクドナルド)」。
全世界共通のスローガン「I’m lovin’ it」のテーマソングは、実はグラミー賞を多数受賞しているアメリカの歌手ジャスティン・ティンバーレイクの「I’m lovin’ it」で、現在のCMでは編曲されたバージョンが使われています。
Photo: Ken Wolter / Shutterstock.com
2017年〜2018年はランキング1位に君臨していた「Five Guys Burgers and Fries(ファイブガイズバーガーズアンドフライズ)」。
2019年以降はトップの座こそ逃しているものの、常にトップ3に名を連ねてきた人気チェーンです。
冷凍の材料を一切使わないなど、フレッシュさにこだわりがあり、バーガーは注文を受けてから作ります。
店内には、フライドポテト用のじゃがいもの袋が山積みになっていて、生産地まで掲示されていることが多いです。
また、無料のピーナッツが店内に置かれているのも嬉しいポイント。バーガーが出来上がるまでの待ち時間などに、お客さんは自由に取って食べることができます。
最大の特徴は無料のトッピング。15ほどの選択肢から自由に選べ、Everything「全部乗せ」のようなオーダーも可能。
ピーナッツオイルで揚げたフライドポテトも他のチェーンとは一味違いますので、ぜひ食べてみてください!
Photo: Ken Wolter / Shutterstock.com
アメリカ国民が選ぶ、人気のハンバーガーチェーン第1に輝いたのは「Wendy's(ウェンディーズ)」。
2019年に2位、2020年に3位と惜しい順位が続き、2021年、ついにバーガーブランドのトップに立ちました。
日本にもある「Wendy’s」は1969年創業で、現在では世界26カ国に店舗を展開。マクドナルドやバーガーキングに次ぐ店舗数を誇ります。
名前の由来は、創業者デイヴ・トーマスの娘メリンダのニックネームの「Wendy(ウェンディ)」だそう。スローガンは「Quality Is Our Recipe(品質が私たちのレシピ)」。
バーガーには特徴的な四角いパティを使用。
ちなみに、ソフトクリームのようなフローズンデザート「Frosty(フロスティ)」も大人気です。
また、Wendy’s は料理以外で、公式ツイッターが面白いことでも有名。詳しくはこちらの記事もどうぞ。
ここからは、おまけとして、2021年は惜しくもランクインとならなかった人気のバーガーチェーンをいくつかご紹介します。
どれも2020年以前は頻繁にトップ10に名を連ねていた人気店ばかりですので、見つけたらぜひ試してみてくださいね。
Photo: Jonathan Weiss / Shutterstock.com
「Steak ‘n Shake(ステーキンシェーク)」は主にアメリカ中西部、南部に展開するハンバーガーチェーン。ヨーロッパや中東など海外にも店舗があります。
1934年創業のこちらのレストランの名前は、看板商品の「Steakburger(ステーキバーガー)」と「Milk Shakes(ミルクシェーク)」から来ています。
また、創業者のこだわりでステーキをお客さんの目の前で挽き、バーガーを作っていたことから「In Sight It Must Be Right(目の前で見ているから間違いない)」というスローガンが生まれました。
Photo: Ken Wolter / Shutterstock.com
こちらのチェーンはドライブイン形式の店。自動車に乗車したまま乗り入れが可能です。
「Sonic(ソニック)」はなんといっても carhop「カーホップ」が有名。カーホップとは、ドライブインのお客さんの車まで食事を運ぶスタッフのことです。
ここのカーホップは、ローラースケートを履いてスイスイ〜と食事を持ってきてくれます。毎年社内でカーホップナンバーワンを決める大会も開催しているそう。
もう一つ特徴的なのは、お客さんが自由に好きなドリンクをミックスしてオーダーできること。
たとえばパワーエイド、レモネード、スプライト、そしてクランベリージュースをミックスした「Purple Sprite」などが人気。なんと100万通り以上の組み合わせが可能です。
Photo: DW labs Incorporated / Shutterstock.com
2015年、日本にも上陸した「Shake Shack(シェイクシャック)」。
2001年にホットドッグカートとして始まり、2004年にマディソン・スクエア・パーク内に常設店として誕生。
バーガーはホルモン剤を使わないアンガスビーフ100%を使用しています。また。レストラン名に入っているシェイクも人気。
ニューヨークで特に絶大な人気を誇る「Shake Shack」。
街のあちらこちらで見かけることができるので、訪れた際には日本の店舗の味と比べてみるのも良いですね!
いかがでしたか?
「Harris Poll」ではさまざまな項目を総合的に分析し、ランキングを発表していると言います。
もちろん、地域によって好みが変わることもあるでしょう。例えば筆者はOC生まれ育ちの生粋のカリフォルニアンですが、どんな高級バーガーよりも「In-N-Out」が一番美味いと思っています。
東海岸では「Shake Shack」や「Five Guys」、西海岸は「In-N-Out」を贔屓する人が多いなど、「どこのバーガーが一番美味しいか」論争は常に絶えません。
ちなみに、「平均以下」と評価されてしまったチェーンには、「Burger King(バーガーキング)」、「Carl’s Jr.(カールスジュニア)」、「White Castle(ホワイトキャッスル)」などが挙げられています。
結局は人それぞれの好みですが、アメリカに行ったら、現地の人が本当に愛するハンバーガーをぜひ食してみては?