DMM英会話ブログ編集部
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2月14日のバレンタインといえば、女の子が好きな男の子にチョコレートといっしょに愛の告白をする日ですよね。街のいたるところで、ハート型のデコレーションを目にします。
でも、ちょっと待って! 「女の子→男の子」のバレンタインは、実は日本独特のもの。海外のバレンタイン文化は真逆なんです。
今回は、本場のバレンタインについて知るとともに、日本のバレンタインを表す英語表現から、実際のシチュエーションをイメージした会話の応用編までお届けします。
まずはアメリカ式バレンタインをチェックしてみましょう。
バレンタイン・デーの起源には諸説ありますが、もっとも知られているのは、ローマ帝国時代、禁じられていた戦士の結婚を取り持ったために処刑されたキリスト教の聖人ヴァレンティヌスにちなみ、処刑日2月14日を愛の日としたというものです。
現代のバレンタイン・デーのように恋人たちの日として認識されだしたのは、18世紀のイギリスでロマンチックな詩を引用したバレンタイン・カードが印刷されはじめたことがきっかけとか。それ以前は手書きだったんですね。
20世紀に入ると、アメリカではカードとともにバラやチョコレートを贈るならわしも広がったそうです。
女性から男性にチョコレートとともに愛の告白をする日本とはまったく異なり、アメリカでは基本的に男性から女性へプレゼントを贈ります(もちろん、LGBTカップルの場合は同性同士ですが)。
プレゼントの内容も、チョコレートに限らず、深紅のバラ、テディベアのぬいぐるみやバルーン、ジュエリーなどさまざま。
もちろん、アメリカにもバレンタインの定番スイーツがあります。
その1つが、「Conversation Hearts」というキャンディー。このキャンディーは小さなハートの形をしていて、それぞれに True love や I love you など恋人やパートナーに贈りたいフレーズが書かれているんです!
特に日本人同士だと気持ちをオープンに伝えるのを恥ずかしがってしまいますから、こういったキャンディーがあったらいいかもしれませんね。
ただし! これらのプレゼントは、すでにカップルとなっている男女間の場合です。アメリカでは、バレンタインに片思いの相手への「告白」はあまりおこなわれません。
もうひとつの大きな違いは、男性がお母さんにもプレゼントを贈ること。恋人が赤いバラの花束をお母さんのために買っても「マザコン!」などと jealous しないでくださいね(笑)。
大人の場合はプレゼントだけでなくロマンチックなレストランでのディナーに行くことが多いです。これは若いカップルから子どもがいる人、何年も連れ添っているカップルも同じく。子どもがいる場合は、シッターに面倒を見てもらって2人だけのDate nightの時間を楽しみます。
ただ、多くの人がディナーに出かけるので、人気のお店はどこも早くから予約が埋まり、争奪戦に! 思い通りのデートにしたい場合は、早めの予約が必要になりますよ。
日本でバレンタインの文化が盛んになり始めたのは1960年代と言われています。
そこから次第に、1970年代にかけて日本独自の「女の子が告白をする日」という流れに変わっていったそう。
では、ユニークな日本のバレンタインを英語で説明してみましょう。
「日本ではバレンタイン・デーに女性から男性にチョコレートを贈ります」
「男性への愛の告白もします」
「女性は男性の友人や同僚に『義理チョコ』も渡します」
「友情を表すチョコレートなんです」
※「義理」は直訳だと obligation ですが、無理に訳すより、そのままのほうがいいかもしれません
※token は「しるし」「何かを表すもの」
「日本の女性は友情の証にお互いにチョコレートを贈り合うこともあり、これは『友チョコ』と呼ばれます」
「最近では、日本の女性は男性に向けてだけでなくご褒美として自分自身用にチョコレートを購入することも増えました」
「ホワイトデーと呼ばれる日があり、バレンタインの1ヶ月後の3月14日です。その日は、男性が女性にお返しのプレゼントを贈ります」
日本ではバレンタインデーのお返しに男性がホワイトチョコやマシュマロを女性にプレゼントする日ですよね。
現在では東アジアの地域でも同様のイベントがありますが、実はホワイトデーは日本が発祥と言われています。
すでにカップルとしてバレンタインデーを楽しんだアメリカには、ホワイトデーの習慣がありません。
片思いの相手にいきなり I love you! はヘビー過ぎて相手を驚かせてしまいます。カジュアルに、さりげなくデートにこぎつける会話術を学びましょう。
アメリカ人のJoshと日本からやってきた Mai はオフィスの同僚。今日はバレンタイン。Maiはひそかに想いを寄せている Josh になんとかデートを申し込もうとしています。
「あれ、もう午後3時だ。なんだか眠いなぁ」
※ kinda = kind of の口語
「私も。コーヒーを飲みに出る時間ある?」
※バレンタインが平日のことも。職場や学校でさりげなく、昼間のコーヒーに誘ってみましょう。まずはここから、です
「いい考えだね。行こうよ!」
「ハート形の飾りとテディベアだらけね!」
※バレンタインであることを暗にほのめかします
「え、そう? ところで映画『ラ・ラ・ランド』好き?又映画館で上映してるんだって」
「もちろん!大好きな映画だわ」
「ボクもだよ」
「一緒に行かない?」
※映画や展覧会などの話題が出たらチャンス。すかさず誘いましょう
「ああ、今夜はどう?」
「もちろん!」
※直訳は「問題なし」ですが、of course と同じように使えます
「渡したいものがあるの」
※プレゼントに限らず、ものを渡す際の決まり文句です
「バレンタインおめでとう!(チョコレートを渡す)
「ちょっとヘンなのは分かってる」
「でも日本ではバレンタインに女の子が男の子にチョコレートをあげるの」
「ほんと? ああ、なるほど。ありがとう」
「ええと、嬉しいよ。実は君をディナーに誘いたかったんだよね」
(心の中で)「やったー!!!」
バレンタイン・デーにどうしても告白がしたければ、「日本の習慣だから」と説明した上でチョコレートか、高額ではないプレゼントを渡してみましょう。
カードは I love you. より Happy Valentine's Day! や Be My Valentine などカジュアルなメッセージが書かれたもののほうがいいでしょう。ポイントは、あまり気張らず、さり気なく!
英語 | 訳・意味 |
---|---|
Valentine's Day | St. Valentine's Dayとも言います |
chocolate | chocoとは略しません |
roses | 複数形でバラの花束の意味にもなります |
heart shaped | ハート型の |
Teddy bear | テディベア。バレンタインの定番ギフト |
Be My Valentine | 「私のバレンタイン(恋人)になって」 カードによく書かれるフレーズです |
いかがでしたか。所変われば品変わるとはまさにバレンタインのことですね。
日本のユニークなバレンタインを説明した後に、相手に感想を聞いてみましょう。
「日本バージョンのバレンタインをどう思う?」
「変わってると思う?」
正直な感想を聞いてディスカッションしてみるのもおもしろいですね。
では、みなさん、Happy Valentine's Day!
【英語で恋せよ乙女! 恋愛にまつわる英語表現】