
DMM英会話ブログ編集部
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人生なにが起こるか分かりません。例えば、海外旅行に行った先で運命の人に出会い、そのままゴールインしたり、海外の結婚式に呼ばれたり。
そうなると、風習や文化の違いに戸惑われるかと思います。今回はそんな時に備え、アメリカの結婚式事情についてご紹介します。
将来、海外のイケメンや美女をゲットする予定の方も、是非チェックしてください。
日本でも、結婚式といえば披露宴や二次会など複数の儀式、パーティーが行われますよね。そこはアメリカも同じ。では、どのような行事が行われるかを具体的にご紹介します。
『ブライダル・シャワー(bridal shower)』とは、結婚間近な女性をその友人・親類等で祝う行事です。『ウェディング・シャワー(wedding shower)』とも言います。
結婚式を行う4~6週間ほど前に行います。ブライダル・シャワーは、女性だけで行うのが一般的ですが、男性が参加する場合もあります。参加者は、贈り物として新婚生活に必要な道具などを持ち寄ります。この習慣は、100年以上も前から続いており、結婚するのに何も持って行けない貧しい花嫁に、肩身の狭い思いをさせないためにと、近所・親戚・友人達が花嫁の為に始めたと言われています。
『バチェラー・パーティー(bachelor party)』とは、新郎の親しい友人の男性たちが集まるパーティのことで、バチェラ-とは独身者の意味になります。全て…ではありませんが、馬鹿騒ぎ、悪ふざけをするのが特徴的です。よくあるパターンとして、女性のセクシーな下着をプレゼントして新郎にはかせたり、ストリップ嬢を呼んで騒いだり、ポルノビデオを見せたりなど、下ネタが存分に盛り込まれたものになります。新郎が二日酔いや遅刻して結婚式に登場したりして、最初の夫婦喧嘩の原因になることもあるとか。
最近では、新婦も同じように結婚前に馬鹿騒ぎをすることも多く、こちらは『バチェロレッテ・パーティー(Bachelorette party)』と呼ばれます。
新郎新婦・両家の両親・牧師などの司式者・付添人などで、式前日にリハーサルを行います。その後で兄弟姉妹や親族、親しい友人を加えて催される食事会を『リハーサルディナー(rehearsal dinner)』と言います。
親族・身内だけの「プレ披露宴」と位置づけられるリハーサルディナーでは、アットホームでリラックスした雰囲気で、両家やゲスト同士の交流を図ったり、新郎新婦から身近な人たちへの感謝を表現する場となります。
結婚式の本番です。結婚式と言えば、神の前で愛を誓う光景が浮かびますよね。教会といっても色々な宗派があり、行われる儀式もそれぞれで異なります。大体の場合は、新郎新婦どちらかの所属する教会で式をあげるのが一般的です。
日本でいう披露宴にあたります。『レセプション(reception)』とも呼ばれます。また、アメリカでは男女ペアで参加するのが一般的です。
着席して、ディナーを食べながらのフォーマルなパーティもありますが、立食形式もあります。新郎新婦が創意工夫をこらすところなので一概には言えませんが、やはりダンスは欠かせません。出席者の女性も、踊りやすいドレスで来ることが多いようです。
アメリカでもご祝儀はあります。ご祝儀は、プレゼント派と小切手派に分かれるそうです。
プレゼントについては、新郎新婦が指定するデパートなどに出向き、事前に二人が登録したウィッシュリスト(欲しいものリスト)をもとに、予算に合わせてプレゼントを買うのが一般的です。ペアで招待されることが一般的なので、2人分のディナーをカバー出来る程度の物を購入するのが賢明です。
小切手はというと、ちなみに相場はだいたい100ドルくらいとのことです。日本と違いアメリカには引き出物の風習がないため、ご祝儀もその分安いようです。
日本でも、西洋風の結婚式は多く行われていますが、日本には馴染のない風習や行事があります。
『サムシング・フォー(Something Four)』とは、結婚式で花嫁が、以下の4つのものを身につけると幸せになれるという風習・言い伝えです。
祖先、伝統などを表します。先祖代々伝わった、あるいは家族から譲られた宝飾品を当てるのが一般的で、母や祖母の結婚衣裳、または結婚衣裳に使われたヴェールやレース、リボンなどの飾りなどを使用することもあります。
これから始まる新生活を表します。新調したものなら何でも良いですが一般的には白いものを用意します。花嫁衣裳の一部である、白いサテン製の上靴や長手袋などをこれに当てることが多いです。
友人や隣人との縁を表します。幸せな結婚生活を送っている友人や隣人から持ち物を借りることにより、その幸せにあやかるというものです。ハンカチやアクセサリーを借りるのが一般的です。
聖母マリアのシンボルカラーである青、これは純潔を表します。これは目立たない場所につけるのが良いとされており、白いガーターに青いリボン飾りをつけたものを用意するのが一般的です。
『ブライズ・メイド(bride's maid)』とは、花嫁の付き添い人、立会人として、結婚式で花嫁の側に立つ女性たちのことです。主に花嫁の友達、姉妹、親族で、未婚の女性が務め、バージンロードで花嫁に先立って入場し、花嫁の身の回りの世話をします。白以外のお揃いのドレスを着てブーケを持ち、花嫁に華を添え、引き立てます。ドレスは新婦が用意してプレゼントします。
『グルームズ・マン(groom’s man)』とは、花婿の付添い人です。結婚式の披露宴で進行の手伝いをしたり、ゲストを席までエスコートします。挙式ではブライズメイドをエスコートします。新郎の兄弟や、未婚の親しい友人から2~5人程度選ばれます(ブライズメイドと人数を合わせる)。グルームズマンの中で、一番新郎に親しい人を『ベストマン(best man)』と呼びます。
花嫁が、参列者の未婚女性にブーケを投げるブーケトスに対し、花婿が未婚男性に行うのがガータートスです。これは、花婿が花嫁のスカートにもぐりこみ、その身に着けているガーターを外し、参列者に向けて放り投げるというものです。日本では馴染みの無い行事ですが、いつか広まる日も来るかもしれませんね。
結婚式では、新郎新婦に心からの祝いの言葉を送りたいものです。そんなときに使える英語表現をご紹介します。
「共に歩めるから選ぶのではない、その者なしでは生きていけないから選ぶのだ」
(作者不明)
「出会いは始まりであり、寄り添うことは前進であり、共に歩むことは実りである」
(作者不明)
欧米の結婚式事情、いかがでしたでしょうか?
今回は、主にアメリカの結婚式についてご紹介しましたが、世界にはその土地土地によって様々なスタイルの結婚式が存在します。文化風習の違いが表れるのが結婚式であると言えるでしょう。ですが、周りからの新郎新婦への祝福は、世界中どこでも変わることのない普遍的なものです。
最後に、欧米の結婚式っぽく聖書の言葉を引用したいと思います。
"Love is patient, love is kind. It does not envy, it does not boast, it is not proud."
「愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。」Hymn to Love ~ 愛の賛歌
(コリントの信徒への手紙(一) 第13章 4節~7節より)