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外国人観光客に道を聞かれたら!5ステップでスマートに案内できる英語表現

外国人観光客に道を聞かれたら!5ステップでスマートに案内できる英語表現

観光地や繁華街で、海外からの観光客が地図を見て困っていたらどうしますか

英語で道案内なんてできないし……と声をかけられないように何となく避けて通ったりしてしまいませんか? あるいは、話しかけられても "I can't speak English." と言って足早に立ち去っていませんか?

慣れない土地で道が分からなければ誰だって不安になりますし、ましてや話しかけても言葉が原因で誰も助けてくれないなんて切ないですよね。

私は逆の立場で、海外で道に迷った時に親切な現地の人に助けてもらったことが何度かありますが、それだけでその国の印象がグッとアップして「いい国だ!」と思ったものです。

道案内の英語と言っても、単語やフレーズは中学で習ったような簡単なものなので、決して難しくはありません。少しでも困っている人の力になってあげられるよう、「これだけは覚えておきたい!」という基本表現を5つのステップに分けて紹介します

 

スマートに道を案内できる英語表現5ステップ

英語で道案内できる5ステップ

STEP1. まずは落ち着いて相手の話を聞こう

"Excuse me." と声をかけられたら「英語で話しかけられた!」とパニックになる必要はありません。道を尋ねる場合に聞かれることは、大まかに分けると以下の2つのどちらかです。

(1)◯◯の場所・行き方を教えて欲しい
(2)この辺りに◯◯があるか教えて欲しい

そして、それぞれの場合によく使われるフレーズもほぼ決まっています。

よく使われるフレーズ(1)の場合

よく使われるフレーズ(2)の場合

まずは(1)と(2)のどちらを相手が聞いているのか、落ち着いて聞き取りましょう。なお、(2)の場合は "Yes" か "No" で答えられる質問ですが、 "Yes" と答えると、続けて(1)の質問で場所を尋ねられることになるはずです。

 

STEP2. 相手が地図を持っていれば活用する

外国人観光客の方であれば、地図を持っていることが多いですよね。そんな場合には地図を活用しない手はありません。一緒に地図を見て指さしながら、こんなフレーズを使ってみましょう。

外国人観光客は全く土地勘がないために東西南北も分かっていないことが多いので、実際の方角に地図を回してあげると分かりやすいかもしれません。

 

STEP3. おおまかな情報から伝える

最初から「ここを50m行って、左に曲がって……」と細かく説明しなくちゃ、と気負う必要はありません。まずは、だいたいどの方向で、何分ぐらいで行けるのか、近いのか遠いのかなどの大まかな情報を伝えると、相手もイメージしやすくなります。

そんな時に役立つのが「ザ・中学英語」。とっても簡単な単語と表現を組み合わせるだけでバッチリ伝わります。

歩いて行けない距離なら、代わりの手段を教えてあげると親切ですね。

 

STEP4. 具体的に行き方を説明する

具体的に行き方を説明する

大まかな場所を伝えたら、次は具体的な情報を付け加えてあげましょう。

 

☆「まっすぐ行ってください」と伝えたいとき

とってもよく使う「まっすぐ行ってください」の表現はいろいろありますが、いくつか覚えておきたいものを挙げてみましょう。

"go down" は平坦な道の場合、自分から遠ざかっていくときに使われます。坂道の場合は、もちろん上りが "up"、下りが "down" となります。

また、 "until you see ◯◯ (on your right / left)." を後ろにくっつけると「〜が(右手/左手に)見えるまで真っすぐ行ってください」と表現できますよ。

 

☆「道に沿って行ってください」と伝えたいとき

まっすぐではなく「道に沿って行ってください」という表現も覚えておきましょう。

特に東京は碁盤の目状ではなく、カーブの道が多いので、「まっすぐ」よりもよく使う表現かもしれませんね。

 

☆「曲がってください」と伝えたいとき

「曲がる」は "turn" で表し、「右/左に曲がる」は "Turn right / left." です。どこで曲がるのかを表す場合には "at" を使います。

いくつ目の角か思い出せない場合には「◯◯まで来たら右/左に曲がってください」という表現のほうが確実ですね。

また「曲がって◯◯通りに入ってください」という表現も具体的で分かりやすいです。

☆「目印」を伝えたいとき

「まっすぐ行って」「曲がって」の表現と合わせて必ず覚えておきたいのが、目印になるものを表す英単語です。目印になるものを伝えてあげるだけで、グッと分かりやすい案内になります。逆に言えば、目印のない道案内は相手にとって、とても分かりづらくなってしまいます。

ここで全部を紹介することはできませんが、最低限のものだけでもしっかり覚えておきましょう。また、普段から道を歩いている時に意識して、いろんなものを英語で言えるようにしておくのもいいトレーニングになりますね。

 

☆位置関係をより細やかに伝えたいとき

「まっすぐ行って2つ目の角を曲がる」でも十分伝わりますが、もう少し具体的に「〜を通り過ぎて」や「〜の向かいです」「右手に〜が見えますよ」といった細やかな位置関係の情報も入れることができると、相手はよりイメージしやすくなります。

ここでも難しい単語は必要なく、中学英語程度の簡単な単語やフレーズばかりなので、しっかり覚えておきましょう!

もし、ものすごく簡単で見つけやすい場所なら "You can't miss it.(すぐに分かりますよ)" とひと言添えてあげてもいいですね。

 

STEP5. 尋ねられた場所が分からない場合

困っている人を助けてあげたいと思っても、自分が知らない建物やお店の場所を尋ねられた場合には教えてあげることができません。

そんな場合にも "I don't know." だけではなく、こんなフレーズを使ってみませんか?

もし時間があれば、近くにいる他の人に聞いてあげたり、インターネットで調べてあげてもいいですね。そんな場合には "I'm not sure where it is, but ...(どこか分からないのですが)" と言っておいて、こんな文章を続けてみるのもいいかもしれません。

 

まとめ

いかがでしたか?

道案内で使う英語は、どれもとってもシンプルで簡単です。英語で道を聞かれた時の一番の難関は、もしかしたら英語の難しさではなく、いきなり英語で話しかけられることや英語でやりとりをすることに対するドキドキ感なのかもしれません。

でも、それさえ乗り越えてしまえば、英語で道を案内することは決して難しくありません。今回紹介した例文も、ポイントとなる単語さえ覚えておけば、完璧な文章で言わなくても単語を並べるだけで十分に伝わります

道を尋ねてきた相手にとっては、あなたの英語が完璧かどうかは関係なく、助けてくれたことに対してきっと感謝してくれるはずです。もし街で道に迷っていそうな旅行者を見かけて、助けてあげたいと思ったら "Are you all right?" "Can I help you?" と自分から声をかけてみましょう!