「海外の方で日本に興味を持ってくれる人たちが最近非常に増えている」というのは体感的にも、観光客数の増加などの数値データから見ても、どうやら事実なような気がします。
そうなってくると、どうしても避けて通れないのが「日本の文化や伝統について英語で説明する」ということ。
海外の方がイメージする日本と、日本人自身が抱いている日本のイメージにはなかなかの隔たりがあります。海外の方の期待を裏切る形にはなってしまうのですが、忍者とか侍とかの知識を我々は持っていませんよね。
ですが、幸いなことにこの国には高度な文化がたくさん咲き誇っているため、我々が外国の方に教えられる日本の素晴らしい文化は身の回りにとてもたくさんあります。
今回はその中から特に、英語で「お箸の正しい使い方」を説明する方法をご紹介したいと思います。
お箸の正しい使い方を英語で教えてあげよう
最近ではニューヨークやパリなどでラーメンブームが起こっていたり、数十年前から世界のいたるところにある中華料理店の影響で、お箸を使える外国人の方は非常に増えております。
しかし、正しく使えているのかというとあまり自信のない方も多い様子。特に初めて日本を訪れる方の中には「果たしてこのお箸の使い方は正しいのだろうか? まわりの人たちは自分の箸の使い方を見て、心の中で自分のことを馬鹿にしているのでは?」と不安を感じている方もいらっしゃいます。
もしそういった外国人の方がいれば、ぜひ正しいお箸の持ち方を英語で説明してあげましょう。
お箸の持ち方の説明する英語表現
基本的には目の前にいる人に説明するので、実際にお箸を持ってデモンストレーションしてあげながら説明するとより伝わるでしょう。
お箸のタブーな使い方を英語で教えてあげよう
正しい使い方と同時に大切なのが、お箸でやってはいけないタブーな使い方です。使い方の説明よりもタブーの方が説明することが多いところが、いかにもマナーを重んじる日本らしいですね。
すべてのタブーを一度に説明するのはなかなか難しいのですが、主なものだけでも英語で説明できるように覚えていきましょう。
お箸のタブーな使い方を説明する英語表現
おわりに:合わせて教えてあげたい“Mottainai”の心
食事のマナーとして、日本人には食べ物を祖末にしない伝統があることもやはり伝えてあげたいところです。
そんなときに、私たちがよく使うのが「もったいない!」という言葉。
実は、“Mottainai”という概念は環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したケニア人女性、ワンガリ・マータイさんが提唱している言葉でもあり、最近では英語の単語としても普及しつつある日本が誇るべき文化の一つなのです。
ちなみに「もったいない」の「もったい」とは「物体」という仏教用語から来ており、「モノには魂が宿っている」という神道の考えとも結びついています。
「勿体無い」は「不都合である」、「身分に釣り合わない」などの意味で使用されていた言葉でしたが、それらが転じて「物の価値が十分には活かされておらず無駄であり遺憾である」という状態を戒める意味合いで使われています。
参考までに、この説明を英語で言うと、
という感じになります。ちょっと難しかったですかね。
外国語を学ぶことは外国の人と接することであり、外国の人と接することは外国を学ぶことと同時に自分の国のことを学ぶことでもあります。立派な国際人になれるように今一度日本の文化にも目を向けつつ、英語学習を続けてみてください!
うまく説明できると、ものすごく感心してくれる外国の方もいるので、なかなか嬉しい気持ちになりますよ。そういう一つひとつの小さな積み重ねが世界平和に繋がっていくのではないかと考える今日この頃です。
それでは Peace Out!