masa osada
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海外へ旅行したとき、日本と違う風習に驚いたことはありませんか?しかし、そういったカルチャーギャップも海外旅行の楽しみのひとつだったりしますよね。
そして海外の人が日本に来た時にも、このカルチャーギャップがあるはずです。日本人にとっては当たり前のことでも、海外の人にとっては「えっ!」と驚くような風習が、実は結構あるのです。
2020年には東京でオリンピックが開催されますので、今後外国人観光客はドンドン増えていくでしょう。街中で日本独自の風習が分からずに、戸惑ってしまう外国人を見かけることも増えていきます。
そこで今回は日本の風習を知らず、街中やお店などで困っている外国人にかけてあげたい簡単なフレーズを、シチュエーション別にご紹介します。
「大丈夫ですか?」
「どうしました?」
声をかける時のフレーズとしてまず思いつくのは "Excuse me" ではないでしょうか。
もちろん、"Excuse me"でも問題はありませんが、この言葉はどちらかというと自分が質問したいときに使います。
そのため今回のように日本の文化に戸惑い、困っている外国人に声をかけるときは、スッと近づいて"Are you all right?" や "Can I help you?" と声を掛けましょう。
「東京のエスカレーターは、立つ人は左側で、右側は歩く人が使うんだよ」
海外のエスカレーターでは右か左のどちらかに寄る国もあれば、どっちにも寄らずに常に人の渋滞が起こっている国もあります。
例えば母国ではエスカレーターで右に寄るという人や、そもそもどちらにも寄らない人が東京でエスカレーターに乗ると、後ろがつかえて人の渋滞ができてしまいますよね。
そういった時に上記の表現を覚えておきましょう。
「自分でドアを開ける必要はないよ。後部座席のドアが自動で開閉するよ」
日本だったら、どのタクシーも自動でドアが開き後部座席に座る、というのが一般的です。ところが、海外ではドアは自分で開け閉めをして、助手席に座るという国も結構あります。
それを知らずに自分でドアを開け、助手席に乗ったら、タクシーの運転手さんはきっと驚きますよね。なので、もし日本で初めてタクシーに乗る外国人がいたら、「ドアを開けなくていい」ということと、「後ろの席に座る」ことを事前に教えてあげると親切です。
"rear"と言うのは「後ろ」という意味なので、"rear door"で「後部座席のドア」ということになります。
「温めますか?」
日本のコンビニにも独自の文化があります。日本で暮らしている私たちにとっては当たり前の存在ですが、外国ではなかなか見かけない形態のお店なのです。
もちろんセブンイレブンなど海外に出店しているコンビニもありますが、実は日本とは違うサービスだったりするため、日本のコンビニに戸惑う外国人も多くいます。
例えばお弁当などを買うときに「温めますか?」と聞かれますよね。
店員の方が英語を話せない場合、店員もお客さんである外国人の方もどちらも「?」のままお会計が進まない、なんてことも。
そんなときは店員さんの代わりに"Do you want this heated up?" と聞いてあげましょう。「お弁当を店員さんが温めてくれるなんて!」と驚いてくれるかもしれません。
またお酒を買うときも、レジのスクリーンに表示される年齢確認ボタンを押さないといけないコンビニもあります。
何も知らない外国人の方はレジで商品を店員に渡し、そのままずっと待ってしまうなんてこと起こりかねませんので、そんなときは「私は20歳以上です」や「はい」のボタンを指でさしながら
「あなたが20歳以上だと確認するために、このボタンを押さないとお酒は買えません」
ちょっとフレーズが長いなぁと言う方は
「お酒を買うにはこのボタンを押さないといけません」
と教えてあげましょう。
海外旅行中、誰かに「どうしたの?」とか「大丈夫?」と声を掛けてもらえるとすごく嬉しいですよね。それは日本を旅行している外国人も同じです。
外国人にとって、暮らし慣れた土地とは全く違う環境の日本。
まだまだ英語表記がない看板やメニューがあったり、全く英語の喋れない日本人も多くいらっしゃいますので、海外の人は自分がどうしたらいいのか分からないことも多いはずです。
そんな外国人を見かけたら、英語に自信がなくても「英語をしゃべるチャンス!」と思って、思い切って声をかけてみましょう。
たとえカタコトの英語でも、助けてあげたいという気持ちは伝わるでしょうし、意外とどうにかなるものです。また、そうやって声をかけてくれた人がいると、その人の日本や日本人に対するイメージはグッとアップするはずですよ。