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一言で核心を突く! ビジネスシーンで使える英語ことわざ20選

一言で核心を突く! ビジネスシーンで使える英語ことわざ20選

相手に何かを伝えたいとき、細かい状況をいちいち説明しなくても、その一言でズバリ核心を突くことのできる力を持つのが「ことわざ」です。

適切な場面にうまくハマることわざを使うことができれば、話の説得力を増したり、相手の心をグッと掴むことができたりと、とても効果的な力を発揮することができます。

英語でことわざなんて難しそう、と思われるかもしれませんが、覚えてさえおけば、その場で無理な説明や言い回しを考える必要がなくなるので、むしろ使い勝手が良いものです。

今回は、ビジネスの現場でも使える20のことわざを厳選してご紹介します。
 

ビジネスシーンで使える20の英語ことわざ

ビジネスシーンで使える20の英語ことわざ

「郷に入っては郷に従え」
When you are in Rome do as the Romans do.

「ローマにいるときはローマ人に従え」が直訳。

グローバルビジネスにおいて、たとえば文化の違いでお互い譲らず、交渉がうまくいかないときなど、無理に自国の文化や価値観を押し付けず、相手のそれを重んじることも大切ですね。
 

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」
「骨折りなくして利得なし」
No pain, no gain.

“pain” は「苦しみ・苦労」、“gain” は「利益・利得」という意味です。楽してばかりでは成果は得られないという教訓です。
 

「継続は力なり」
Persistence pays off.

“persistence” は「継続すること・粘り強さ」のことで、“pay off” は「うまくいく」という意味の成句です。「続けることが大切だ」と教えてくれています。
 

「ローマは一日にして成らず」
Rome was not built in a day.

英語と日本語が完全に対応しています。

これもまた、「物事には時間がかかるために忍耐が必要だ」というメッセージを伝えるときに使えますね。
 

「千里の道も一歩より」
You have to learn to walk before you run.

「走る前に歩くことを学ばなければならない」が直訳。

物事には順序があることを伝えつつ、「大きな目標に向かうためには最初のステップが大切だ」ということも表しています。
 

「捨てる神あれば拾う神あり」
When one door shuts, another opens.

捨てる神あれば拾う神あり

「一つのドアが閉まっても、また別のドアが開く」という意味で、「たとえ閉ざされて出口が見えなくなっても、また別の希望のドアが開く」という救いのメッセージです。
 

「失敗は成功のもと」
Failure teaches success.

「失敗が成功を教えてくれる」が直訳ですが、日本語とほとんど同じなので分かりやすいですね。失敗を重ねてこそ成功は生まれるものです。
 

「雨降って地固まる」
After a storm comes a calm.

「嵐の後に静けさが訪れる」という意味で、大変なことの後に以前よりも良い状態になることのたとえです。

“comes” と “a calm” が倒置しているのも趣があります。
 

「覆水盆に返らず」
It is no use crying over spilt milk.

“It is no use ~ing” は「~しても意味がない・無駄だ」、“cry over ~” は「~を嘆く・~のことで泣く」という意味をそれぞれ表し、全文で「こぼした牛乳を嘆いても意味がない」となります。

転じて「一度してしまったことは取り返しがつかないこと」を表すことわざですが、日本語も「一度こぼれてしまった水はもう元の盆に戻らない」という意味ですから、どちらも液体を用いている点が面白いですね。
 

「思い立ったが吉日」
There is no time like the present.

「今のような時はない」が直訳です。「今が好機であること」を表していて、「今は今しかないのだからすぐに実行せよ」というニュアンスを伝えています。

ビジネスでも、のんきにしていて先を越されたり機会を失ったりしてはいけないことがありますね。
 

「早起きは三文の徳」
The early bird catches the worm.

早起きは三文の徳

「早起きの鳥は虫を捕まえる」が直訳。

日本語と同様に、朝寝を戒めて早朝から活動することの徳を説いています。勉強や健康のために早起きはオススメですが、あまりにも疲れているときには無理をしないように気をつけてくださいね。
 

「始めが肝心」
Well begun is half done.

英語では「良き始まりは半分終わったも同然」という意味です。

いかに最初が大事かがとてもよく伝わります。
 

「十人十色」
So many men, so many minds.

「多くの人間、多くの心」が直訳。

世の中にはいろいろな人がいて、みんな違うのだから軋轢や不和が生まれるのも当然で、不快な思いをしたり人間関係に苦労したりすることもあります。

そんなとき、このことわざを思い出して寛容な気持ちで受け入れられると楽になるかもしれません。
 

「人は見かけによらぬもの」
You can’t tell a book by its cover.

「表紙からでは本の中身は分からない」という意味を表し、「見た目だけでは人や物事の本質は見えてこないこと」のたとえです。

見た目や先入観だけで人を毛嫌いせず、よく会話しコミュニケーションを図ることでその人を見極められるようになりたいものですね。
 

「口は災いのもと」
Out of the mouth comes evil.

「口から邪が出る」という意味です。

言葉はコミュニケーションの基本。大切な人間関係を構築、維持していくためにも、発言内容や言葉遣いには常に気を配り、良好な関係を保ちたいですね。
 

「二兎を追う者は一兎をも得ず」
If you chase two rabbits, you will not catch either.

二兎を追う者は一兎をも得ず

日本語も英語も同じたとえを用いています。

意味は「二つのことを同時にしようとすれば両方ともかなわない」です。安易に多くの利益に欲を出すのではなく、確実に成功を掴むためには熟慮しなければなりません。
 

「三人寄れば文殊の知恵」
Two heads are better than one.

「二人は一人よりも良い」が直訳。

日本語に「頭数(あたまかず)」という表現で「人数」を表すことがありますが、ここでの“head(頭)”も「人間」を表しています。

また内容で面白いのは、日本語の「三人」に対して英語では「二人」となっている点。

いずれにしても、一人で考えるには限界もあります。複数で協力して成果を生み出せるよう、チームワークが大切な場面でぜひ使ってください。
 

「一石二鳥」
Kill two birds with one stone.

「一つの石で二羽の鳥を殺す」という意味ですから、日本語と同じですね。

一つの行為で二つの成果が出たときにサラリと言えるとなんだかスマートかもしれません。
 

「可愛い子には旅をさせよ」
Spare the rod and spoil the child.

「ムチを惜しむと子どもを駄目にする」が直訳です。

「子どもを立派に育てるためにはムチを使って厳しく当たらなければならない」ということを逆接的に伝えることわざです。ビジネスの現場では、特に上司の方は部下を育てるためにもあえて厳しくすることが必要かもしれません。

ただし、実際に言葉や態度で厳しく接することよりも、日本語の「旅をさせよ」に読み取れるように、「多くの経験を与える」くらいの方が部下や子の成長のためには意味があるのだと思います。
 

「まさかの時の友こそ真の友」
A friend in need is a friend indeed.

「必要なときにいてくれる友達が本当の友達」という意味です。

課題や困難を抱え、困ったり悩んだりしたときにそばで励ましたり支えたりしてくれる、そんな友達や同僚が周りにいないでしょうか。その喜びと心強さをぜひこのことわざで表してみてください。
 

まとめ

いかがだったでしょうか。

成功と失敗、教訓、戒め、励まし・・・
私たちの日常に生き、心に刺さることわざはたくさんあります。

ことわざを難しく考えるのではなく、要所要所で状況をうまくまとめたり、ポイントを伝えたり、気持ちを表したりするための有効な手段として覚えておくととても便利です。

また、表現方法は違っても、日本語のことわざとほとんど同じ意味を表すことわざが英語にも多く存在するということは、たとえ文化が違っても互いの考え方の根本には共通した認識があるということの証でもあります。

だからこそことわざは、文化を超えて互いに響き合うものなのです。そんなことわざを使わない手はありません。

あんな場面ではこのことわざが使えそうだな、と状況を想像しながらぜひ覚えて使ってみてくださいね。