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日本語プレゼンは出来るのに英語プレゼンが出来ない人が気をつけるべき3つのポイント

日本語プレゼンは出来るのに英語プレゼンが出来ない人が気をつけるべき3つのポイント

こんにちは。
臼井良介です。

私は普段、自身が運営するプレゼン教室で、「どうすれば素晴らしい英語プレゼンができるのか」を教えています。

私の教室に来て下さるクライアントさんで多いのが、

「日本語プレゼンは出来ます。今までに何回かやっているので。でも、英語プレゼンは出来ないから、教えて欲しいんです」

という方。

ちなみに、そういう方は、私の教室では、比較的営業の方が多い印象です。

今回は、「日本語プレゼンは出来るのに英語プレゼンが出来ない人が気をつけるべき3つのポイント」をお伝えいたします。

自分が言いやすい英単語・英語表現を選ぶ

では、まず1つ目。

感謝の気持ちを伝えたいとき、あなたは、“Thank you” と言えますか?

きっと、それほど難しくないですよね。

では、“I appreciate it” はどうでしょう?

ちょっと難しくなりましたね。

ここで、パッと言える人と言えない人とに分かれます。

原因は何か?

それは、普段使っているかどうか、または、聞いたことがあるかどうか。

同様に、「自分が言いやすいかどうか」とも言えます。

英語プレゼンで使う英語表現は、「使い慣れているもの」がベストです。

または、「言いやすい」表現がベストと言っても良いでしょう。

なぜなら、そうでないと、練習に膨大な時間が掛かる上、本番で自信を持って喋れなかったり、一言喋るだけで一杯一杯になってしまうからです。

理想は、全ての英語表現を “Thank you ”と同じくらい気楽に、自然に話せるようになることです。

余裕を持って使える英語をチョイス

以前、クライアントさんに英語プレゼンのコンサルをさせて頂いた際、その方がこのようにおっしゃっていました。

「ん~、この英語表現は私はあまり使わないので、こっちの表現を使います!」

これ、実はすごく大事なことなんです!

「自分がパッと口をついて出てくる表現、使いやすい表現」

というのは、つまり

「余裕を持って使える=緊張せずに(または緊張していても)使える表現」です。

そしてそれは、「突発的に何かあっても内容を忘れない、ちゃんと話せる」、ということ。

上記の "I appreciate it" は、【使い慣れていないなら、使う必要は全くありません】

“Thank you” を使えば良いんです。

丁寧にしたければ、“Thank you very much” や “Thank you so much” とすればOK!

練習すれば「自分の使いやすい」英語に!

普段から自分の知っている語彙力や英語表現を増やす努力は必要だと思いますが、英語プレゼンが間近に迫っているのであれば、「出来るだけ、今の自分が言いやすい英語表現」を使うことを意識しましょう。

そうすれば、スムーズに英語プレゼンができます。

ちなみにこれは、英語プレゼン全体を通して、意識すべきことです。
※専門用語など、どうしてもそのまま言わなければいけない場合を除いて。

例えば、「えっと…」などと、少し考えるときに使う表現も、“Let me see” “Well” “Let's see” など、色々ありますが、これも「自分が使い慣れているかどうか、または言いやすいかどうか」で判断して、使うべきものを選びましょう。

友人や同僚との会話で「実践」することで、その表現が自分の身体に染み込んで行きますが、自分一人でもたくさん練習することで、自分のものになっていきますので、独り言で使ってみるのもおすすめです。

「一字一句覚えて喋る」はダメ

日本語プレゼンでも、プレッシャーを感じる人は結構いますが、英語プレゼンだと尚更。

「心配だから、ちゃんと原稿を作って、暗記してそれを一字一句間違えないように…」としようとする人がいます。

そうしたい気持ちは分かりますが、それをやるとドツボにはまる人が多いです。

暗記してそれを一字一句間違えないように・・・とやろうとすると、少し間違ってしまったり、飛ばしてしまった瞬間に頭が真っ白になってしまいます…。

別に原稿を作ることは止めません。

ただ、「大体こういう内容を喋ろう」とイメージを持つのは良いのですが、「一字一句間違えないように…」としてしまうと失敗する可能性が高いです。
※ごく稀に、「一字一句間違えないように・・・」とやっても、何の問題無く出来てしまう方もいらっしゃいますが。

やっぱり大事なのは「自分が言いやすい」かどうか

ここでポイントになるのが、1つ目の「自分が言いやすい英単語・英語表現を選ぶ」です。

なぜなら、自分が言いやすい英単語・英語表現を使う癖をつけておけば、本番でも自然と話せるから

では、どのようにイメージを持っておくのかと言いますと、例えば、「①挨拶 ②自己紹介 ③…」というように、プレゼンの大体の流れを把握しておきます。

そして以下のように、「最初の言葉」だけは決めて準備しておくと、緊張も和らぐでしょう。

【例】
“Hi, everyone. I’m Ryosuke Usui. Thank you for coming to my presentation today.”
(こんにちは、皆さん。私は臼井良介です。今日は私のプレゼンにお越しくださりありがとうございます)

各スライドに関しても、「3番目のこのスライドが来たら、この言葉を言おう」や、「そのスライドをめくった瞬間はこの言葉を使おう」と把握しておくと良いでしょう。

それがどういうことかは、次のポイントでお伝えします。

スライドを備忘録にしてOK!ただし、練習すべし!

専門家の中には、「スライドを備忘録用のメモとして使ってはいけない」と言う人もいますが、別に使って問題ありません。

大事なのは、スライドを備忘録として使うかどうかではなくて、「全て見終えた後に、そのプレゼンが良かったかどうか」なので。

そのためにも、「スライドを見た瞬間にすらすら英語が出てくる」レベルまで練習するのが大事です。

具体的には、先ほど2つ目のポイントの最後でお伝えしたように、「3番目のこのスライドが来たら、この言葉を言おう」や、「そのスライドをめくった瞬間はこの言葉を使おう」だけは把握しておきましょう。

3番目のスライドが来たら

"Now, let me show some statistics."
(では、いくつか統計をお見せしましょう)

5番目のスライドが来たら

"So let me show how to solve this problem."
(では、この問題を解決する方法をお見せしましょう)

7番目のスライドをめくったら

"Now, let’s take a look at~."
(では、~を見てみましょう)

上記のように、「このスライドの時はこれを言おう!この場面ではこの表現を使おう!」などと決めておきます。

最初の言葉さえ出れば、その後喋るべき内容は、スライドを見て大体思い出すことができるはず。

そのためにも、「スライドをパッと見て喋る」という練習を何度も繰り返しておくことが必要です。

おわりに

今回は、「日本語プレゼンは出来るのに英語プレゼンが出来ない人が気をつけるべき3つのポイント」として、

・自分が言いやすい英語表現を選ぶ

・一字一句覚えて喋るはダメ

・スライド備忘録OK!ただし、練習すべし!

をお伝えしました。

この記事が少しでもヒントになって、英語プレゼンが上手くいくことを祈っています。