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【also の使い方】文頭で「また・さらに」と説明を加える英語表現まとめ

【also の使い方】文頭で「また・さらに」と説明を加える英語表現まとめ

ある一つの情報に別の情報を加えて伝えたいとき、その《つなぎ》の部分をみなさんはどのような英語を使って表現しますか?

and「そして」を使ってシンプルに表すことももちろんできますが、そればかりになってしまうとなんだか単調で幼稚な感じになってしまいます。

そこでご紹介したい便利な単語が、also

文頭に置いて「さらに・また」を意味する also は、情報追加を表す便利な言葉として大活躍します。

今回は、and 以外に使える役立つ単語としての also をはじめ、文頭で同じように「また・さらに」を表すことのできる英単語や英語フレーズをまとめてわかりやすくご紹介。

 

also は「副詞」と「接続副詞」として機能する

「副詞」の also

副詞の also

まず、also は「副詞」として機能することを押さえておきましょう。

「副詞」とは文中における単語や表現の働き方の一つで、「名詞」以外の品詞や文、文の一部など幅広く修飾します。

そんな「副詞」である also は、以下の場所に置いて使うことができます。

動詞の前
I also play the guitar.

「私もギターを弾きますよ」
※文脈によっては「ギターも」と解釈することもできます。

She also comes to work by train.

「彼女も電車で通勤しています」

be/助動詞の後
I am also sad to hear that.

「それを聞いて私も悲しいです」
※文脈によっては「悲しくもある」と解釈することもできます。

He is also a member of the project team.

「彼もまたプロジェクトチームの一員です」
※文脈によっては「一員でもある」と解釈することもできます。

I can also teach math.

「私は数学も教えることができます」
※文脈によっては「私も」と解釈することもできます。

It feels nice inside, but you should also go out in the sun.

「屋内は気持ちいいけど、日向にも出るべきだよ」

文末
I'll have another cup of coffee also.

「私ももう一杯コーヒーをいただきます」

Here we have a music room and we have a playroom also.

「こちらには音楽室がありまして、また遊戯室も備えています」

文末の also は口語的で、「~も」と強めて言うニュアンスがありますが、後ほどご紹介する too を使うのが一般的です。

イディオム : not only A but also B

also を使った not only A but also B というイディオムがあります。

これは「AだけでなくBも」という意味で、「A以外にBというものもある」とか、「Aに加えてBすることもある」のように、いろいろな文脈で用いることができます。

He is not only a musician, but also a movie director.

「彼は音楽家というだけでなく、映画監督でもある」

She is not only intelligent, but is also humorous.

「彼女は知的なだけでなくユーモアもある」

too/either との違い

too も「~もまた」という意味を表しますが、これは口語的でカジュアルな響きがあり、基本的に肯定文でのみ使います。

また、also と違い、文頭や文中ではなく、文末で使うことも特徴です。

I like him, too.

「私も彼のことが好きです」

I want to go with you, too.

「僕も一緒に行きたいよ」

そして、too とセットで覚えておきたいのが either

too が肯定文で使うのに対して、either は否定文で使います。

I don't drink, either.

「僕もお酒は飲みません」

I asked him to give me a ride, but I found that he didn't drive, either.

「彼に車で送って欲しいと頼んだんだけど、彼も運転しないと分かった」

否定文のときは注意! also は使えない

否定文のときには also を使えません。否定の文脈では、前述のとおり、either または neither を使います。

neither は「not+either」が合体してできた単語で、それ自体が否定語の扱いを受けます

A:I don't drive.

「僕は運転しないんだ」

B:I don't, either.
= Me, neither.

「僕もだよ」

しかし、例外として、also と too は否定語 not/never などの前に持ってくれば使うことも可能。

also と too は肯定で使うとご説明しましたが、not や never などの前(主語の後)では使うことができます。

I also don't know if that's true.

「僕もそれが本当かどうか分かりません」

I, too, have never read that book.

「私もその本は読んだことがありません」

 

「接続副詞」の also

接続副詞の also

では、いよいよ文頭に置く also の使い方についてです。

副詞の中には、文と文の間に置くことで両者を繋ぐ働きをするものがあり、これを「接続副詞」と呼びます。

代表的なものに however「しかし」や therefore「したがって」などがありますが、alsoも「接続副詞」として働くことができます。

このとき、also を文頭に置き、コンマ「,」をつけて2文を繋ぎます。これは本来「副詞」であるはずの also が、単独で接続詞的に働いていることを明確にするためです。

He is such a wise man. Also, I like his honesty.

「彼は本当に賢い人だよ。それにね、僕は彼の正直さも気に入ってるんだ」

Please be here at eight in the morning. Also, don't forget to bring your lunch.

「朝8時にここに来ておいてください。また、昼食も忘れずに持ってきてくださいね」

接続詞の意味を補完することも

また also は、and などの接続詞にくっつけて「そしてまた~」「そしてだからまた~」などの意味を作ることもできます。

He owns a company and also a baseball team.

「彼は会社を経営しており、そしてまた野球チームも所有している」

This is the oldest building here, and so also is the symbol of this town.

「これはここでは最古の建物で、だからまたこの町のシンボルでもあるのです」

 

文頭で「また・さらに」と説明を加える also 以外の英語表現

文頭で「また・さらに」と説明を加える also 以外の英語表現

also 以外にも、文頭に置いて「また・さらに」と説明(情報)を追加できる英単語や英語表現がいろいろとあります。
 

moreover : 改まった言い方

改まった英語で、自分の主張したいことをさらに補強したいような場面にぴったりです。

I didn't buy that car because I didn't like the design. Moreover, it was too expensive.

「その車を買わなかったのはデザインが気に入らなかったからです。それに値段も高すぎましたよ」

値段の高さについて言及したことで、車を買わなかった理由の説得力がぐっと増しました。
 

besides : くだけた表現

くだけた英語表現で、日常会話でよく使われます。通常、前の文よりも重要な内容を表します。

We shouldn't go out now. It's too dark outside. Besides, it's raining.

「今外出すべきじゃないよ。外は暗すぎるし、それに雨だって降っているんだよ」

外が暗いことよりも雨が降っていることの方が、外出すべきでない理由として重大だと話者は感じていることが伝わってきます。
 

furthermore : フォーマルに改まった言い方

フォーマルな言い方で、かなり改まった場面で使われます。書き言葉やスピーチなどにふさわしいようなニュアンスです。

She is never late for work. Furthermore, her work is always perfect.

「彼女は決して仕事に遅刻することはなく、そればかりか常に完璧に仕事をこなしてくれます」

仕事相手に優秀な部下を紹介している場面や、推薦文の記述のような感じがします。
 

in addition : 改まった言い方

「追加」を表す改まった言い方で、形式的な場面や書き言葉などでも使われます。

He was a good writer. In addition, he was a great poet.

「彼は優れた作家であった。そればかりか、偉大な詩人でもあった」

本来は作家でありながら、それ以上に詩人としての活躍や名声を感じさせます。

また、in addition to~で「~に加えて」という意味の表現になることも合わせて覚えておきましょう。

She speaks French in addition to English and Spanish.

「彼女は英語とスペイン語に加えてフランス語も話すんだよ」

 

位置に注意しながら「also」を使おう!

いかがだったでしょうか。

also はもともと all so「まったくそのように」という意味の表現に基づいた英単語です。

「まったくそのように」とはつまり「同じ」という意味であり、だから「~もまた」という意味を表し、なんらかの事柄や理由などを同列に並べる「さらに」の意味でも使うことができるわけです。

そんな also は、文頭、文中、(稀ながら)文末といろいろな場所に置かれながら活躍する重要な英単語。

どのような場合にどこに置くのかに注意して、正しく使いこなせるようになれば、英語表現の幅をぐっと広げてくれる大きな存在となります。

そして also だけでなく、文頭に置く moreover や besides なども含めて、適切な場面やニュアンスで使いこなせるようになっていただければと思います。

この記事がその一助となれば幸いです。