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英語で「考える」や「思う」と言いたいとき、すべてに“think”を使ってはいませんか? 実は、英語には「考える」「思う」という意味の単語がいくつも存在し、それぞれ全く違うニュアンスになるのです。
今回は、その中でもよく使われる “consider” “think” “suppose” の違いについてお話ししたいと思います。
“consider”はじっくりと考慮するときに!
“consider” は、時間をかけて頭の中で考えてから意見するときに使われます。「検討する」という少々かしこまったニュアンスもあるので、ビジネスをはじめとしたフォーマルなシーンでも使えます。
類義語には、
regard,deem
などがあり、どちらもじっくりと考えた末、ある結論に到達することを表現します。
【例1】
I consider it meaningless.
「私は、それは無意味だと思います」※ consider A B = AをBと考える/思う
上記の例文は、「頭の中でよく考えた結果、それを無意味だとみなした」というニュアンスです。
加えて、「〜することを考える」と言いたい場合、“consider” の後ろに【~ing】【that節】【疑問説(what〜など)】のいずれかを使います。to不定詞や動詞の原形は使いませんので、注意してくださいね。
【例2】
Until then, I had never considered changing careers.
「その時まで、私はキャリアを変えるなんて考えてもみなかった」
こちらは、「その時までキャリアを変えることについて、深く考えたことがなかった」という意味合いが含まれます。このように、じっくりと長い時間かけて考えるときには “consider” を使いましょう。
“think” は自分がどう感じるかを意見するときに!
“think” は肌で感じたことを意見するときによく使われます。主観的に感じていることを述べるときに使える表現とも言えます。
類義語は
feel,guess,assume
どれも「自分がどう感じたかについて述べるときに使う」という点で共通しています。
また、絶対にそうであるという確信がないときにも “think” を使うことができます。確信度合いはおよそ60%ほどでしょうか。
【例1】
I think he likes me.
「彼は私のことが好きだと思う」【例2】
I think he is lying.
「彼は嘘をついていると思う」
例文を見ても、じっくり考えるという“consider”とは違い、確実性が少なく、主観的な思いを表現するときに使われていますね。
“think” の用法がわかったところで、“think” を使った熟語 “think of” と “think about” の違いについても押さえておきましょう。
“think of” と “think about” は全く違う!
日本人にとっては大した違いがあるようには思えませんが、使う場面を間違えるととんでもない誤解を招く危険を孕んでいます。
注意が必要なのは、“think of”。その理由は、“think of” には、「あなたの内面やあなた自身の体を思っている」という意味合いがあり、恋人にだけ使うような親密な表現だからです。
もし、会社で部下に “I was thinking of you.” に言ってしまったら、セクハラで訴えられかねないので気をつけましょう。
一方で、“think about” にはもう少し距離を置いたニュアンスが含まれています。誰に対してでも使える表現なので、通常は “think about” を使っておいたほうが無難かもしれません。
“suppose”は半信半疑のニュアンス!
“suppose” は、たぶんそうだろうと思うとき/考えるときなど、自分の意見にあまり自信がないときに使います。“think” よりも、確信度合いは低くなります。
【例1】
I suppose everything is going to be all right.
「多分、全てうまくいくよ」【例2】
I suppose you are right.
「あなたは正しいと思うよ」
上記の2つは、「根拠はないけれども、そうじゃないだろうか」と言いたいときに使えるのです。
いろいろな意味を持つ “be supposed to ~” の用法
“suppose”を使ったイディオム、“suppose to ~” についても説明しておきましょう。
“be supposed to ~” とすると、“be going to ~” と同じ、「〜する予定になっている」という意味になります。
【例1】
This class was supposed to start at eight, but it actually started at seven.
「この授業は8時に始まる予定だったが、実際は7時だった」
このように、“be supposed to~” が過去形で使われる場合は、「~する予定だったのにしなかった」という意味合いになります。
加えて、“be supposed to ~”は「~するものと(世間一般に)考えられている」といったように、常識や慣例について言及するときにも使われます。
【例2】
You are supposed to go there at seven.
「あなたは7時にそこへいかなければいけないはずです」【例3】
Christmas is supposed to be spent with family in the United States.
「クリスマスは本来、家族と過ごすものです」
一見、繋がりがないようにも思えますが、広く、「何らかのものへの期待を込めた『~するはずだ』」という意味では共通していますね。
さいごに
このように、英語の「思う」や「考える」には複数の単語がありますが、それぞれ全く違う意味合いを持っています。これらを使い分けられるようになると、ネイティブのニュアンスもきちんと理解することができ、ワンランク上の会話を楽しめることでしょう。
今回は、よく使われる “consider” “think” “suppose” の3つをご紹介しましたが、まだまだ「思う」や「考える」という意味合いの単語はたくさん存在します。気になった方はぜひ調べてみて、英語力に磨きをかけてみてくださいね!
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