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こんにちは。英語ライフスタイリストのRinaです。
みなさん、パーティーやイベント、あるいは仕事のオファーなどの招待や勧誘を受けて断りたい時、自分の言葉でスマートに断れていますか?
「ホントは行きたくないけど相手との関係を悪くしたくない…」
「今回の提案は断りたいけれど今後の付き合いもあるし…」
そんな気持ちで渋々オッケーしてしまったり、逆になんて言っていいか分からずとっさに ”No, I can’t!” のようにピシャリと断ってなんだか気まずい空気になってしまったり…なんてことありませんか?
今回のテーマは「やんわり断りたい時の英語フレーズ」。
いつも通り、できる限りシンプルで、相手のことを思いやりながらもきちんと誘いを断る英語フレーズをご紹介します。ぜひ、状況に合わせて使ってみてくださいね!
最初におさえておきたい基本事項
英会話を学習している人の中には、「英語は日本語よりもストレートな言語」と一度は耳にしたり、実際に感じたりしたことがある人も少なくないと思います。確かに、自分の意見やYES/NOをはっきりと意思表示する文化だということは言えるでしょう。
でもだからといって、誘いを断る時も同様に「はっきり!ストレートに!」というのは少し間違っています。英語にも、ちゃんとやんわり「ノー」を伝える文化や、相手の気持ちを察する文化があるのです。
やんわり断る英語フレーズを具体的にみていく前に、まずはおさえておきたい3つの基本事項を確認しておきましょう!
どのようなシーンでもこの3つを意識することで相手に失礼のない断り方ができるようになっていきますので、意識してみてください。
これらの基本事項を念頭において、ここからいくつかの場面ごとに分けて「やんわり断る時の英語フレーズ」を具体的にご紹介していきます。
つい口にしてしまいがちなちょっとNGな表現と共に、オススメの表現をいくつか紹介します!
パーティーやイベントなどへの誘いを断りたい時
友人などからの誘いで最も多いのが、このようにパーティーやイベントなどを含む“お出かけ”の招待ではないでしょうか。
すごく行きたいけどどうしても行けない場合もあれば、なんとなく気が進まないから断りたい場合など、状況によっていろいろだと思いますので、場面に応じて使い分けてみてください。
ちょっとNGなフレーズ
- 【フレーズ例】
-
・“No. I can’t”
「無理です。」・“No. I’m not interested.”
「いいや、興味ないんだよね。」・“Well, I don’t want to go.”
「ええと、行きたくないや。」
やんわり断るオススメフレーズ
- 【フレーズ例】
-
・“I'm sorry I can't. I already have plans tonight.”
「残念だけど行けないや。今夜はすでに予定があるんだよね。」・“I’d love to go, but I have something else that day.”
「行きたいのは山々だけど、その日は別の予定があって。」・“I wish I could make it work, but I won’t be in the city next week.”
「なんとか都合をつけられたらいいのだけど、来週は街を離れてるんだ。」・“Thank you for inviting me, but I can’t make it. Maybe next time.”
「誘ってくれて嬉しいけれど、どうしても都合がつかないの。また次回!」→「今回は難しいけど、またの機会に」と今後に繋がりますね! ”maybe” と付けることで「絶対次回は行きたい」というより、もう少し弱いニュアンスが出ます。
・“Sounds great, but I’ll have to take a rain check on that.
「楽しそうだけど、今回はパスしなくちゃならないや!」→”take a rain check” はもともと雨天延期のことで、今回は無理だけど、また誘ってくれる?というニュアンスも含みます。
・“Okay, I’ll ask Emma, too”
「いいよ!エマも誘うね!」→これはデートに誘われて「正直二人きりはちょっと」とやんわり断りたいときの定番。
・“Oh, can I have YOUR number? I'll call you.”
「あなたの番号を教えてくれる、わたしからかけるから。」→バーやパーティーで電話番号などを聞かれ、答えたくない時にはこのようにやんわり断るのも手です。相手も察してくれるかもしれませんし、それでもしつこい場合は ”Oh, I’m sorry but I really have to go now.” とその場を離れるのもあり。
食べ物や飲み物のオファーをやんわり断りたい時
旅行中のフライト、ホテル、レストランでの食事だけでなく、ホームスティ先や友人宅に招かれての食事会などでも、”Would you like some cake?” などと薦められることはよくあります。
もう満腹という場合と、実は好みではないという場合とでは断り方も少し違ってきます。特に、ホームスティ先で好みではないものを薦められた時は、今後のためにもきちんと「あまり好きでないので」とひと言添えて断ることが大切ですね!
ちょっとNGなフレーズ
- 【フレーズ例】
-
・“No. It’s enough”
「いいえ、もう十分です。」・“No, Thank you. I don’t like that.”
「結構です。それは好きじゃないんです。」
やんわり断るオススメフレーズ
- 【フレーズ例】
-
・“I’m good/fine, thank you. I already had enough.”
「結構です。ありがとうございます。もう十分頂きました。」→ここでの ”good” や ”fine” は「元気です」という意味ではなくて「(それはなしで)大丈夫です」という意味。必ず ”Thank you.” とひと言添えるのがポイント。
・“I’m happy with water, thank you.”
「お水で結構です。ありがとうございます。」→ ”I’m good” をより丁寧にしたのが ”I’m happy with -.“ です。
・“Thank you for asking, but I’m not a big fan of coffee.”
「聞いてくださって嬉しいのだけど、コーヒーはあまり好きじゃないんです。」→ ”not a big fan of –“ は「〜のファンでない」つまり「すごく好きという訳じゃない」となります。”not a huge fan of –“ としても同じ意味合いになります。
・“Well, to be honest, sweets are not my cup of tea. Thank you, though.”
「ええと、実を言うと甘いものはあまり好きじゃないんです。でも聞いてくれてありがとうね。」→ひとつ前のフレーズと同様 “No, Thank you. I don’t like that.” をこのように表現を変えて伝えることで、相手に嫌な思いをさせなくてすみますね。
また、食べ物や飲み物を薦められて、どうしても口にできない場合、したくない場合もあるかと思います。
でも相手は厚意で薦めてくれているし…そんな時は、丁寧に断りつつも理由をきちんと説明するのが得策です。
ちょっとNGなフレーズ
- 【ブレーズ例】
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・“No, thank you. I can’t eat this.”
「結構です。食べられないので。」・“No, I don’t like to drink.”
「遠慮します、飲むのは好きじゃないんです。」
やんわり断るオススメフレーズ
- 【フレーズ例】
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・“Thank you, I really want to try but I’m allergic to shrimp.”
「ありがたいのですが、エビアレルギーなんです。」→無理して食べて何かあっては、かえって相手にも迷惑をかけてしまいます。きちんとアレルギーの心配のあるものは伝えておきましょう!
・“Thank you, but I think I’ll pass. I get drunk easily.
「ありがとうございます、でもやめておきます。酔いやすいので。」→アルコールを薦められて断りたい時には、きちんと理由をそえれば、相手もそれ以上誘ってくることもないでしょう。
・“I’d love to, but I need to drive later.”
「飲みたいのは山々ですが、この後運転しなくちゃいけないので。」→これは切実です。この他にも、”I have an early start tomorrow.(明日朝早いもので)” などは日本語でも頻繁に使うフレーズではないでしょうか。
依頼をやんわり断りたいとき
職場で上司や同僚から仕事を依頼されたり、友人から何かを頼まれたりした際、相手に嫌な思いをさせずに断りたいという時に使えるフレーズです。
ちょっとNGなフレーズ
- 【フレーズ例】
-
・“No, I can’t do it right now”
「今はできません。」→ストレートな上に、なぜ難しいのか、いつなら引き受けられるのかなどの情報もなく冷たい印象になってしまいます。
・“No, I can’t. I’m busy.”
「できません、忙しいので。」→このように断っていませんか?「忙しいので」ときちんと理由も述べていますが、状況説明しかされていないため、こちらも冷たい印象です。
やんわり断るオススメフレーズ
- 【フレーズ例】
-
・“I’m afraid, but I’m just too busy now.
「あいにくですが、今とても忙しくて。」→ポイントは ”I’m afraid, but” と「期待に添えず申し訳ない」という気持ちをまず示すこと。「忙しいので」という理由は上記の例と変わらないものの、思いやりが伝わる表現です。
・“I’m sorry, but I can’t help you as I am busy working on another project right now.”
「申し訳ないのですが、今他のプロジェクトで忙しく、お手伝いできません。」→依頼を引き受けられずに申し訳なく感じることと、「他のプロジェクトで忙しい」という明確な理由が述べられているので相手も納得しやすいでしょう。
・“I wish I could, but I have too much on my plate this week.”
「(お手伝い)できればいいのですが、今週は手一杯なんです。」→”I wish I could” はできればそうしたい(でもどうしてもできない)というニュアンス。また ”have too much on my plate” は「お皿に乗りすぎている」という直訳からも分かるとおり ”too busy” という直接的な表現を控え、言い換えた表現です。「では来週ならお願いできる?」など相手にとっても判断材料となるので親切ですね!
・“Unfortunately, I will be unable to attend the conference due to a prior commitment.”
「残念ですが、先約があり会議に参加できそうにありません。」→”Unfortunately” はこれだけで「残念ながら、あいにく」の意味が伝わるため、相手も断られる心の準備が不躾にならずにすみます。また ”due to a prior commitment.” というフレーズは会社の会議や面接などを断る時のとてもフォーマルな表現です。口頭でもメールなどの文面でも幅広く使えますので覚えておきましょう!
・“I’m afraid I can’t as I’m busy right now, but let me see if someone else in my team can do it.”
「あいにく今忙しくて引き受けられないのですが、チームの他のメンバーができないか当たってみます。」→自分は今手一杯で依頼を受けられない状況でも、内容や緊急性によってはこのようにできるメンバーを探すというのも非常にチームワークがあって好印象でしょう。相手への誠意も十分伝わります!
買い物中の提案や勧誘を断りたいとき
海外旅行先で買い物を楽しみたい!という方も多いはず。
でもお店で店員さんにオススメされるがまま、さほど気に入ってない商品をなんとなく購入しちゃう、なんてことがないように断り方も練習しておきましょう!
これができれば、きっとストレスなくお買い物が楽しめるはず!
ちょっとNGな断り方
- 【フレーズ例】
-
・“Well, no thank you.”
「ええと、結構です。」→店員さんも親切心で提案してくれたり、商品の説明をしてくれたりするので、ちょっと言葉が足りず冷たい印象に。また、なんとなく笑顔でごまかしちゃう…なんていうのも、店員さんにとってはがっかりです。簡単でもいいのでひと言添えましょう。
やんわり断るオススメフレーズ
- 【フレーズ例】
-
・“Well, I think I'll leave it. I really like it, but it didn't fit.”
「ちょっと今回はやめておきます。すごく素敵ですが、サイズが合わないので。」→”leave” は置いていく。つまり今日は買わないということですね。場合によってはサイズの合うものを持ってきてくれるかもしれません。
・“I'll think about it. It's such a nice design, but I didn't like it on me.”
「ちょっと考えます。すごく素敵なデザインですが自分に似合ってなくて。」→サイズ、色、デザインの問題ではなく「単に自分が着てみたら想像と違った」ということありますよね。商品を褒めつつ買わない理由も示すことができ、印象も良いです!
・“I can’t decide at this moment. Let me think it over.”
「すぐには決められません。ちょっと考えさせてください。」→何か決断しなくてはならない場面ですぐに決められないときは、一旦その場を離れてじっくり考えるのも手ですよね!きちんと回答することが必要な時は ”I’ll get back to you by tomorrow.(明日までにお返事しますね)” などのように期限をきちんと提示するのがオススメです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「やんわり断りたい時の英語フレーズ」というテーマでお送りしました!
英語でも、このように難しい言葉や言い回しを使わなくても、相手のことを傷つけずに誘いや依頼を断ることはできます。
断り方によっては「また誘ってね」という気持ちを一緒に伝えることができますし、むしろ状況に応じてきちんと断ってくれる方が、相手も気持ちよく「今回はダメだったけれど、また誘ってみよう」と思えるはずです!
また、こういう時こそ ”I’m sorry.” や ”Thank you.” といったシンプルな基本フレーズが役に立つということも、改めて復習しておきたいところ!
相手との関係が深まれば、その分お互い何かに誘ったり、誘われたり、何かを依頼したり、されたりという機会も増えるでしょう。その際、当然断りたいという状況も出てくるはずです。
はっきりと断りつつも、相手への配慮を忘れない!英語でも円滑なコミュニケーションを取りながら、相手といい関係を築いていくために、今日ご紹介したフレーズが何かひとつでも参考になれば嬉しいです!
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