西東 たまき
(更新)
現代社会では、「ストレス」という言葉がさまざまな分野でキーワードになっています。
「ストレスが大きい」「ストレスを発散」「ストレスが原因」など、日常会話でもよく出てきますね。
英語で雑談するときも、こういったことを口にしてみたいと思うことがあるのではないでしょうか。
当記事では、カタカナでも馴染んでいる英単語「stress(ストレス)」の使い方の再確認と、「ストレス」に関連するさまざまな英語表現をご紹介しています!
まずは、英単語「stress」の意味から。同じスペルのまま、名詞としても動詞としても使えます。
「ストレスを感じている」の言い方を名詞と動詞、それぞれを使ったパターンで見て行きましょう。
名詞としては「緊張、重圧、圧力」などといった意味があります。
pressure「プレッシャー」や tension「緊張、不安」などと言い換えることもできますよ。
「ストレスを抱えています」
「ストレスを感じます」
「ストレスに苦しんでいます」
「ストレス下にある」という表現がありますが、英語でも文字通り under stress という言い方があります。
「ずっとストレスを感じている」
ストレスの「程度」を表す形容詞も覚えておくと、より正確に伝えられて便利です。
「多少のストレス」
「ひどいストレス」
「深刻なストレス」
「過度のストレス」
ストレスにもタイプがありますね。主なものは英語でも覚えておくと話が早いです。
「メンタルのストレス」
「肉体的なストレス」
「金銭的なストレス」
「職場でのストレス」
動詞としての stress の意味を辞書で見ると、「強調する、アクセントをつける」などと書かれていて戸惑うかもしれません。
しかし、もちろん「ストレスをかける」の意味で使うことができます。
「それは私にストレスを与えます」
動詞 stress を単独で使うことはできますが、stress out の形で使われることが多いです。
out がついた方が焦燥感、切迫感も感じさせます。
「私はストレスがたまりやすい」
「彼がすることすべてがストレスだよ」
「あなた、ストレスで参っちゃうわよ」
「ストレスが多い」「(精神的に)疲れる」という意味を持つ形容詞 stressful も便利です。
「疲れるミーティングだった」
「それは、何だかストレスになりそうだね」
「すごくストレスな状況にいるんだ」
上記で挙げた「ストレスがある」という表現に加えて、ストレスを「発散・解消する」あるいは「うまく付き合う」などの表現も知っておきたいはずです。
これらの英語表現も見てみましょう。
「ストレスを発散する」と言うには release「リリースする、解き放つ」が使えます。
また、似ている英語で紛らわしいですが、relieve だと「解放し、かつ楽にする」というニュアンスになります。
「私にはストレス発散が必要」
「ストレス解消には、人と会うのがすごく良いんだけどなあ」
「ストレスを解消する」というには、それをひと言で表せる de-stress という英語が便利です。
「私にとってストレスを発散するにはヨガが一番だ」
「ストレスをきれいさっぱりなくしてしまう」ニュアンスを出すなら、eliminate「~を除去する」が使えます。
「ストレスをなくすなんてことは可能なのだろうか?」
ストレスを「減らす」のであれば reduce、decrease などで表します。
lower、ease なら「和らげる、緩和する」というニュアンスになります。
「どうすれば私のストレスを減らせるかは分かっているんだ」
「ストレスを減らすために何かしないと」
「ストレスを和らげるためにマッサージしようか?」
「飼い犬が私のストレスを癒してくれる」
完全になくすのが難しいときは、「うまく付き合う」なんて言い方もしますね。
英語では、「対処する」という意味を持つ handle、manage、deal with、cope with などを使って表せます。
「ストレスと付き合うのが上手になったよ」
「ストレスとは、うまく付き合っていけると思うよ」
「ストレスと付き合うためにあらゆることをしているよ」
「ストレスとうまく付き合わなきゃ」
そもそも、ストレスを感じにくいという人もいますよね。次のように表現してみましょう。
「私はストレスに強いんです」
「私はあまりストレスを感じません」
「私は、自分ではどうしようもないことにストレスを感じたりはしないですね」
ストレスの原因について語ることも大事です。
英語で「原因」について表現するときは cause や source を使うことができます。
「これが私のストレスの原因です」
「私の腰痛はストレスが原因なんです」
「ご自分のストレスの原因は分かっているのですか?」
「ストレス(stress)」という言葉自体は、ほとんどの人が知っていますが、英語で伝えるならその使い方も知っておきたいですね。
ストレスは、誰もが多かれ少なかれ抱えているものですから、海外の人とも共感しやすい話題になるでしょう。
記事では、「発散する、解消する」など、ストレスに関するいろいろなパターンの英語表現を紹介しました。
これらを使い分けて、ニュアンスの違いまで表現してみてください!