覚えやすくて使える!色(カラー)を使った英語フレーズ【7色】
DMM英会話ブログ編集部2015 11.07 Sat
「目の前が真っ白になる」「ブルーな気分」というように、日本語には様々な「色」を使った表現がありますよね。実は、これは英語でも同じです。
「ブルーな気分」は "feeling blue" といい英語でも日本語でも同じ色が使われますが、なかには「この表現にこの色を使うの?!」と驚くようなものもあります。
今回は、そんな「色(Color)」を使った英語表現をまとめてみました。感性が溢れる色づかいと表現方法からは、文化の違いも感じられるかもしれません!
White:白
to raise(wave) the white flag(=白旗をあげる)
「打ち負かされ、降参する」ということを表すフレーズです。日本語でも「白旗をあげる」と言いますが、英語でも「白い旗(white flag)」という表現なのですね。
「私は絶対に降参しない」
「そのチームは降参するのをためらった」
white as a sheet(=血の気のない、顔面蒼白な)
直訳すると「シーツのように真っ白な」となります。同様の意味で、
- white as a ghost(お化けのように真っ白な)
- white as snow(雪のように真っ白な)
- white as the driven snow(吹き寄せられた雪のように真っ白な)
といった慣用語もありますのでチェックしておきましょう。
「彼がお化け屋敷を出たとき、顔面蒼白だった」
「(あなたの顔が)真っ白だよ!何があったの?」
to tell a white lie(=罪のない嘘、優しい嘘)
直訳すると「真っ白な嘘」。本当は似合っていないけれど「その服、似合ってるね」と言ったり、本当は美味しくないけれど「君の手料理、美味しいね」などと伝えたり。誰かを傷つけないためにつく嘘や、誰も傷つかない嘘のことです。
「あなたの話面白いねって同僚に嘘をついた」
「私は25歳だって彼に嘘ついちゃった」
white elephant(=大きくて扱いにくいもの)
直訳すると「真っ白な像」。大きくて扱いにくいもの、もしくはそれをもっておくのに高い費用がかかるものなどを表します。
「彼氏がくれたのは本当に大きくて扱いにくい。置く場所がないよ」
「私のおばあちゃんはヴィンテージの車をくれたけど、でかくて場所をとるだけだ」
Black:黒
black as coal(=真っ黒の)
"coal" とは「石炭」のこと。直訳すると「石炭のように真っ黒な」となります。
「彼女の目は石炭と同じくらい真っ黒だった」
「オーブンから1時間離れちゃって、全部のクッキーが真っ黒になってた」
black eye(=目のまわりが青黒くなっている様子)
殴られたり怪我をしたりして、目のまわりが青黒くなっている状態のことを指します。
「私の弟は目のまわりが青黒くなっているが、これは彼が罪を犯そうとしているところを両親に見つかったからだ」
「ジムでうっかり目をぶつけてしまい、彼女の目のまわりは青黒くなっている」
black sheep of the family(=よそもの、厄介者、家族の恥さらし)
直訳すると「黒い羊」。通常の羊は白いのですが、そのなかでの黒い羊は「よそもの」「厄介者」または「家族の恥さらし」という意味になります。
「私は家族の厄介者だ。もう26歳だが、職についてない」
「今まで何も達成したことがない彼は家族の恥さらしだ。」
black out(=失神する)
日本語でも失神することを「目の前が真っ暗になる」と表現しますよね。
「ジェットコースターに乗った後、彼女は失神した」
「宝くじに当たったことを母が知った時、彼女は失神した」
Red:赤
to paint the town red(=騒ぐ、はしゃぐ)
直訳すると「街を赤く塗る」。パーティをしたり遊びまわって街で騒ぐときに使います。
「テストが全部終わったし、大騒ぎする時間だ!」
「私の娘が赤ちゃんを産んで、昨日はみんなで大騒ぎしたわ」
to see red(=激怒する)
牛が赤い布に興奮することから使われているイディオムです。
「私のルームメイトが私のバスタオルをマットとして使った時、私は激怒した」
「彼は人を怒らせるのが得意だ」
catch someone red-handed(=現行犯で捕まえる)
直訳すると「手が赤いまま捕まえる」、つまり悪いことをしたときに見つけるというニュアンスになります。
「車を盗もうとしていた少年を警察が現行犯で捕まえた」
「ちいさな店に盗み入ろうとしていた少女を現行犯で逮捕した」
Yellow:黄色
yellow journalism(=扇情的な報道、内容を誇張して伝える報道)
事実以上に感情をあおってくるような内容の報道のことを言い、日本でも「イエロージャーナリズム」と呼ばれています。
「ただの扇情的な新聞だから、信じなくていいよ」
「内容を大げさに伝える報道にはもううんざりだ」
yellow streak(=臆病な性格)
黄色は「臆病」な人を表す時に使われる事が多いようです。「臆病」に「傾向」の意味の "streak" がついて、臆病な性格と言う意味になります。
「彼は臆病で、上司に逆らったことがない」
「なんて臆病な猫なんだ」
yellow-bellied(=腰抜け、弱気)
"belly" は「お腹」という意味なので、そのまま訳すと「黄色いお腹」なのですが、英語ではこれが「腰抜け」という意味になります。
「私たちは彼に期待しない。彼は腰抜けで、何の行動も起こさないから」
「その教授は弱気で、授業中に寝ている生徒に何も言ったことがない」
Green:緑
to give the green light(=ゴーサインを出す、許可を与える)
信号の青(緑)からきています。「進んで良し」ということですね。
「医者は彼へ運動することの許可を与えた」
「政府は田舎地方に風力発電機の設置を許可した」
green thumb[米] / green fingers[英](=ガーデニングが得意・上手)
「ガーデニング(園芸)が得意」ということを、英語では「緑の(親)指をもっている」と表します。
「私の母は園芸が得意だ。庭に数百種類の植物を植えている」
green with envy(=ねたむ、うらやましがる)
"envy(嫉妬)" で "green(緑)" になるという表現です。
「友人が昨日ジャスティン・ビーバーを見たと聞いた時、私は羨ましくなった」
「私の新しいバッグが彼女に嫉妬心を与えた」
green around the gills(顔色が悪い、顔が青ざめる、血色が悪い)
「顔が青ざめる」という表現、英語では緑色で表すのですね。"gill(s)" は通常「(魚の)えら」という意味ですが、「(人の)あごや喉のあたり、顔」という意味もあります。
「バスに長時間乗った後、彼の顔は青ざめていた」
「顔色が悪いよ。大丈夫?」
Blue:青
feel blue(=落ち込む、ブルーになる)
日本語でも、気分が暗くなることを「ブルーになる」と言うときがありますよね。同様に、英語でも落ち込んだ感情は「青」で表されます。
「先週彼女と別れてから、彼はブルーになっている」
「私の古い友人が先月亡くなっていたと聞いて私は落ち込んだ」
out of the blue(=青天の霹靂、警告もなしに突然現れ驚くこと、出し抜けに)
直訳すると「青のなかから」ですが、「突然」という使い方になります。
「突然台風がやってきて、びしょ濡れになっちゃった!」
「こんなこと言うのは突然すぎるってわかってるけど、僕と一緒にきてほしい」
blue blood(貴族家系出身、お金持ち)
実際に貴族の家柄ではなくても、お金持ちの人を表す場合に使います。もともとは、白い肌に青い血管が浮き上がることを誇りにした人らが使い始めた表現なのだとか。
「彼女がお金持ちだなんて疑う余地もないよ。毎月すんごい量の服を買ってるんだもん」
「王様は貴族階級以外の人がパーティに参加することを拒んだ」
Pink:ピンク
be tickled pink(=とても喜ぶ)
喜んで頬がピンク色になることからきています。
「彼の好きな人が彼と遊園地に行くことに同意したら、彼はきっと喜ぶだろうね」
「彼女はリーダーに選ばれて喜んでいた」
see pink elephants(=幻が見える)
「お酒や薬物で幻覚が見える」ことを、誰も見たことがない「ピンクの象が見える」ということに例えたイディオムです。
「幻が見えるほど酔ったことがある?」
「昨晩幻覚を見た」
in the pink(=とても健康な)
直訳は「ピンクの中にいる」となり、精神的にも肉体的にも良い調子を表す表現です。"in the pink of condition" や "in the pink of health" とも使われます。
「インフルエンザが治って、とても健康だ
「前回祖母に会った時、彼女は健康だった」
まとめ
いかがでしたか? 普段親しんでいる「色」をつかったフレーズだと、全く新しいイディオムを覚えるよりも、イメージがつきやすく記憶にも残りやすいですよね。
一度に全部覚えるのは大変かもしれませんが、まずは自分の好きな色を使った表現からマスターしてみてはいかがでしょうか?
〈参考サイト〉
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