Yoko
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普段の生活では何気ないことでも、英語になった途端にハードルが上がってしまうものはたくさんあります。
病院に行く、銀行に行く、電車・バスといった公共の交通機関を利用する……などはその代表的なものですが、「美容院に行く」のもまた、難易度が高いことのひとつ。自分の要望を伝えるのも難しそうですが、そもそも美容にまつわる用語が分からないというのも要因かもしれませんね。
そこで今回は、海外の美容院で役立つ英単語やフレーズをご紹介します。さらに女性にうれしい、ネイルサロンで使える英語表現も合わせてどうぞ!
ひとくちに美容院で使う英語表現といってもさまざまですが、今回は基本的なサービスを表す英単語、予約する際に役立つフレーズ、美容師さんとのやりとりで役立つフレーズを中心にご紹介します。
「美容院」は一般的に “hair salon” と呼ばれます。「ヘアサロン」は日本語にもなっていますが、英語の発音は「サロン」ではなく「サラーン」。「ラー」にアクセントがあるので注意しましょう。
「美容師さん」は “hairdresser” ですが、店によっては “hair stylist” と呼ぶこともあります。
一方、男性専用のいわゆる「理髪店」「床屋」は “barber” や “barbershop” と呼ばれ、“hair salon” とは区別されます。“barber” では散髪だけでなく、ひげ剃りもサービスメニューに含まれていることが多いのが特徴です。
最近はホームページ上で予約ができる美容院も増えましたが、それでも電話で予約することのほうが多いですよね。
美容院の「予約」は “appointment” で表します。レストランの予約(reservation)とは違い、美容師さんとのアポなので “appointment” を使うと覚えておきましょう。
予約で使う英語表現はいたって簡単。いくつかの決まった単語とフレーズをおさえればOKです。
Hairdresser:◯◯ how can I help you?
「はい、◯◯ Hair です」You:I'd like to make an appointment.
「予約をしたいのですが」Hairdresser:What service are you looking for?
「どうなさいますか?」You:Just a cut, please.
「カットだけお願いします」You:I'd like to make an appointment for a cut.
「カットの予約をしたいのですが」
美容院のサービスを表す英語は日本語での呼び方とほぼ変わらないので、それほど難しくはありませんよ。
これらの単語を使って「◯◯をしたいのですが」「◯◯をお願いします」という言い方はいくつかあります。
I'd (= I would) like ・・・
(例)I'd like a haircut.
「カットをしたいです」
I'd like my hair ...
(例)I'd like my hair trimmed.
「整えてもらいたいです」
I'd like to get / have ...
(例)I'd like to get a perm.
「パーマをかけてもらいたいです」
I'd like to get / have my hair ・・・
(例)I'd like to get my hair dyed brown.
「茶色に染めてもらいたいです」
日本語では「髪を切りたいです」と言いますが、英語でそのまま “I want to cut my hair.” と言うと「自分で自分の髪を切りたい」という意味になってしまうので注意しましょう。
予約内容の希望を伝えるやりとりを覚えておけば、スムーズに予約できるはず。また美容院以外の様々な予約にも役に立ちます。
Hairdresser:When / What time would you like to come in?
Hairdresser:When would you like your appointment?
「いつの/何時の予約がいいですか?」You:Do you have any openings tomorrow?
「明日、空きはありますか?」Hairdresser:I'm afraid we have nothing available until Friday.
「あいにく金曜日までいっぱいです」Hairdresser:How about Saturday morning?
「土曜日の午前はいかがですか?」You:That sounds good to me.
「それでいいです」
さて、当日お店にやってきました。
電話予約の際、どういったサービスをお願いしたいかは大まかに伝えていても、細かい要望は美容師さんと直にやり取りする必要があります。そんな時に役立つフレーズも覚えておきましょう。
I want a fresh / completely new look.
「ガラッと違う髪型にしたいです」
Can you make it look like Miranda Kerr's hair?
「ミランダ・カーみたいな髪型にしてください」
I'd like my hair to look like this.
「(写真を見せながら)こんなふうにしてください」
Can you cut 10cm off the length?
「10cm切ってもらえますか」
I want you to cut it to shoulder length.
「肩の長さにしてください」
Don't cut it too short. I'm trying to grow it out.
「伸ばしてるので短く切りすぎないでください」
Can you layer my hair?
「レイヤーにしてもらえますか」
Can you thin out my hair?
Can you thin it out?
「髪をすいてもらえますか」
Could you trim my split ends?
Can you get rid of my split ends?
「毛先の枝毛を切ってもらえますか」
Take a little bit more off the ends.
「もう少し切ってください」
Could you cut my bangs?
「前髪を切ってもらえますか」
※ “bangs”はアメリカ英語
I'd like to get a fringe.
「前髪を作りたいです」
※ “fringe” はイギリス英語
Can you color / dye my hair brown?
「髪を茶色に染めてもらえますか」
I'd like a buzz cut.
「(男性の場合)短くバリカンで刈ってください」
Shave the sides, please.
「両サイドをバリカンで剃ってください」
女性でネイルに興味のある方なら、海外旅行で現地のネイルサロンに行ってみるのも旅の楽しみのひとつかもしれません。いつもとは違う海外ならではのデザインに、気分もグッと上がりますよね。
次は、ネイルサロンで使える基本的な英語表現と、ちょっと注意したいポイントをご紹介しましょう。
「ネイルサロン」は英語でも “nail salon” と言いますが、「ネイリスト」は通じないことも多いので注意。一般的には “nail technician” や “manicurist” と呼ばれます。
そして「マニキュア」も日本語のニュアンスとは少し違います。
日本語の「マニキュア」は爪に塗るマニキュア液そのものを指しますが、英語の “manicure” はマニキュア液を塗るだけではなく、やすりをかけたり磨くことを含めた「つめや手のお手入れ全体」を表します。(“pedicure” も同様)
そのため、“Where can I get a manicure?” は「マニキュアはどこで買えますか?」ではなく「爪のお手入れをしてくれるところはどこにありますか?」というニュアンスになるので注意しましょう。
ちなみに、日本語で言う「マニキュア液」のことは英語で “nail polish” です。
ネイルサロンでネイルをしてもらう場合には、
という表現が一般的に使われます。
海外でネイルサロンに行く場合には必ず覚えておきましょう。“nails” と、複数形になることも忘れずに。
You:I'd like to get my nails done.
You:I'd like my nails done.
「ネイルをしてもらいたいのですが」You:I'd like a pedicure, please.
「足の爪のお手入れをしてもらいたいのですが」You:I'd like a pedicure with red nail polish.
「赤いペディキュアをお願いします」
日本語の「ネイル」と同様、英語の “nails” は「手の爪」を指すことが多いですが、きちんと区別する場合には “fingernails(手の爪)”、“toenails(足の爪)” と表現することもあります。
Nail technician:What color would you like me to paint your fingernails / toenails?
「手/足の爪は何色になさいますか?」
Nail technician:What color would you like on your toes?
「足の爪は何色がいいですか?」
そして、美容院で「ここでネイルもやっていますか?」と聞きたい場合は、やはり “do nails” を使ってこんなふうにどうぞ。
You:Do you do nails here?
「ここでネイル(のサービス)をやっていますか?」
ネイルのサービスを受ける際に知っておくと役立つ英単語はこちらです。
サロンなどで人からネイルをしてもらう場合には、
で表しますが、自分でマニキュア液を塗る場合には “paint(塗る)” という動詞を使ってこんなふうに表現します。
I painted my nails red.
「爪を(自分で)赤く塗ったんだ」
I painted my nails for my friend's wedding tomorrow.
「明日の友だちの結婚式用に(自分で)ネイルしたんだ」
What color should I paint my nails?
「何色に塗ったらいいかな?」
他にも、友だちとの会話の中でよく出てくる言い回しをご紹介します。
What color nail polish should I wear with this dress?
「このワンピースには何色の爪にしたらいいかな?」
I got my nails done yesterday.
「昨日、ネイルしてもらったんだ」
Where did you get your nails done? They're gorgeous!
「どこでネイルしてもらったの?ステキだね!」
Do you want me to do your nails?
「私がネイルをやってあげようか?」
海外旅行や留学・ワーキングホリデーに行ったときには、現地のサービスを英語で受けてみるのもおすすめです。「英語ができないから……」なんて尻込みしないで、思い切って飛び込んでみませんか?
楽しみながら英語の勉強にもなりますし、サービスを受けながら現地の人と話すことはとてもいい経験になりますよ!