masa osada
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留学・ワーキングホリデー時代の友だちやホストファミリーと連絡を取りたいとき、海外の取引先に久しぶりにメールを送りたいとき、「久しぶり!」とか「ご無沙汰しております」とまずは英語で言いたいですね。
もしかしたら、 "Long time no see" という言葉を聞いたり、目にしたりしたことがあるかもしれません。でも、実は "Long time no see" という言い回しをネイティブの人たちはあまり使いません。
そこで今回はさまざまなシチュエーションで使える「久しぶり」を表す英語のフレーズを紹介します。
"Long time no see" という言い回しをなぜネイティブの人たちが好んで使わないのかというと、もともと英語固有の言い回しではないからです。
実は "Long time no see" は英語圏に移住した中国人が中国語の「好久不見(久しぶり)」を英語に直訳して使い始めたという説があり、英語として文法も正しくないのです。
もちろん、ネイティブの人に "Long time no see" と言っても通じますし、派生した言い方で "Long time no speak" や "Long time no talk" 、さらに "Long time no e-mail" という言い回しもなくはありません。ただし、それらはどこか滑稽でカジュアルな印象を受けるそうなので、注意が必要です。
そこで "Long time no see" の代わりとしては、以下のようなフレーズが使われています。
日常会話はもちろん、少しかしこまったシチュエーションでの挨拶や、メールまたは手紙などの書き言葉としても使えるので覚えておくと便利です。
また、 "It's been a while, hasn't it?" と付加疑問文にすることで、「久しぶりだよね?」という問いかけのニュアンスを少し付け加えることも可能です。さらに、 "such" を使って "It's been such a long time" や "It's been such a while" とすることで、「すごく久しぶり」という意味にすることもできます。
ちなみに "It's been a while" と "It's been a long time" はほぼ同じニュアンスです。一方で、 "It's been ages" は、 "ages" という単語が使われることで「何年も」とのニュアンスが加わり、「久しぶり」という気持ちが強く伝わります。
ただ、例えば今まで毎日会っていた学校の友だちと2ヶ月ぶりに会った場合、 "It's been a long time" と言うこともできますし、あえて "It's been ages" を使うことで「たった2ヶ月ぶりだけど何年も会っていなかったようだ」と相手に伝えることもできます。
「京都に来るのは久しぶりです」とか「お酒を飲むのは久しぶりです」といったように、挨拶以外の場面でも「久しぶり」を使うこともあるでしょう。
そんな言い回しを英語で表現するには、上で紹介した3つのフレーズの後ろに少し文章を追加するだけで、さまざまなシチュエーションに対応することができます。
主語を "it" ではなく人や物にすることもできます。
なお、これらの表現は、シチュエーションによって訳し方が変わってきます。
例えば、上記の "It's been ages since I played with children last time." をまさにこれから子どもと遊ぶときに言った場合、「子どもと遊ぶのは久しぶりです」となります。ただ、まったく関係のないタイミングで言った場合には、「子どもとはしばらく遊んでいません」という意味になるのです。
それ以外の例文も同じようにシチュエーションによって「久しぶりに〜する」か「しばらく〜をしていない」に変化します。
文章の中に "a long time" など の「久しぶり」というニュアンスを直接的に表す単語を出さずに、間接的に伝える方法もあります。
まずは "since" を用いる方法です。
次に、 "for the first time in 〜 years" で「〜年ぶりに」を表現する方法です。
英語では日本語のように「久しぶり」と一言だけで済ませることはできず、「何が久しぶりなのか」までをしっかりと示す必要があります。
最初のうちは慣れないかもしれませんが、すごく基本的な言い回しを使って状況を説明するだけで良いので意外と簡単です。意識して使っていくとあっという間に慣れると思いますので、どんどん試してみてくださいね。