目次
人は誰でも悲しい気持ちに襲われることがあります。
ひと口に「悲しみ」といっても、日常のちょっとした出来事による小さな悲しみから、底が見えないような深い悲しみまで様々です。
そんな気持ちを言葉で表現するために、英語で表す悲しみのフレーズをまとめてみました。
人間の基本的な感情である「悲しみ」を表現する言葉はたくさんありますが、この記事では特に、日常使いやすい表現ばかりを集めてご紹介しています。
これらのフレーズで悲しい気持ちを率直に人に伝えてみてください。少しは心が軽くなるかもしれません。
悲しみの表現
① sad
「悲しい」というとき、最もストレートな英語表現は "I'm sad" です。
"slightly"、"so"、"deeply" などの副詞を添えることで悲しさのレベルを表すことが出来ます。
- 【使用例】
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I'm slightly sad.
「ちょっと悲しい」I'm so sad.
「すごく悲しい」I'm deeply sad.
「心の底から悲しい」I'm really sad.
「本当に悲しい」
② feel down / blue
「落ち込んでいる」という表現の方がしっくり来る場合もあります。英語では "feel down" です。
- 【使用例】
-
I'm feeling down about relationship in my working place.
「職場での人間関係で落ち込んでいます」
日本語でも「ブルーになる」といったりするように、 "feel blue" もまた落ち込んだ気持ちを表すフレーズです。
- 【使用例】
-
I'm feeling blue since I heard that news.
「その知らせを聞いてから落ち込んでいます」
③ in the dumps
"I'm in the dumps" も塞ぎ込んだ様子を表します。
- 【使用例】
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I'm in the dumps about our future plans.
「将来設計のことを考えると気分が塞ぎます」
④ sorry
謝罪の言葉として使っている "sorry" ですが、「悲しみ、無念さ」を表すときにも使われます。
例えば "I’m so sorry for your loss" は、お悔やみを伝える定番のフレーズです。
- 【使用例】
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I feel so sorry about what happened there.
「あそこで起きたことを本当に悲しく思います」
⑤ disappointed
"disappointed" は、ガックリした心境を表すのに使いやすい言葉です。
期待が外れたために落ち込んでいる状況で使います。大なり小なりよくある状況です。
- 【使用例】
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I was very disappointed with the result which I never expected.
「予想だにしなかった結果に、すっかり落ち込んでしまいました」He disappointed me a lot.
「彼には本当にがっかりです」It was a great disappointment.
「それには本当にがっかりさせられた」
「これじゃいけない」と、何とかして気分を上向きにしようと思うかもしれません。気持ちを盛り上げようとすることを "lift"(持ち上げる)を使って言い表せます。
- 【使用例】
-
I'm trying to lift up my spirits but I just can’t.
「気持ちを上向かせようとしているのだけど、どうしでもダメなんです」I'm sorry but please leave me alone.
「申し訳ないけど、放っておいてもらえませんか?」
深い悲しみの表現
⑥ depressed
気持ちが沈んで元気が出ない気分を "depressed" という言葉で表すことも出来ます。
- 【使用例】
-
I'm/I feel depressed.
「落ち込みます」It’s depressing.
「へこむよ」
"depress" の名詞形 "depression" は、景気が下がった状態「不景気、不振」も意味します。そんなところから "depress" という言葉の憂鬱なイメージをつかんでみてください。
- 【使用例】
-
I'm depressed by the picture I can see.
「状況をかんがみると、落ち込みます」
この場合の "picture" は、「絵」ではなく「状況、形勢」といった意味です。
悲しみがいつまでも抜けない場合、もしかしたら "depression"「うつ病」 と呼ばれる状態になっているかもしれません。
⑦ feel like crying
人生には、泣きたい気分になることなんてよくあります。そんな気持ちを表すフレーズは "feel like crying" です。
- 【使用例】
-
Nothing is going right. I feel like crying!
「すべてが上手く行かない。もう泣きたい気分です!」
⑧ can't help myself
抑えきれない気持ちは "I can’t help myself"(自分を抑えられない)といえます。
- 【使用例】
-
I can’t help myself feeling sad.
「悲しみを抑えることが出来ません」
他に "can't" を使った表現で次のようなものもあります。
- 【使用例】
-
I can’t hold back my tears.
「涙を抑えることが出来ません」I can’t control my emotions!
「感情を抑え切れません!」
⑨ devastated
こちらは、あまりの悲しみに自分を見失ってしまった状態です。
- 【使用例】
-
I'm devastated by grief.
「悲しみに打ちひしがれています」
"devastated" はすべてが崩壊し、廃墟のようになった状態のことです。
そして "grief" には、悲しみを表す最も一般的な言葉 "sad" に比べ、深く痛く、嘆くニュアンスがあります。
⑩ helpless
悲しみに圧倒されて何の気力も起きないという状況「無気力状態」を表すのは "helpless" です。
- 【使用例】
-
I feel helpless.
「何の気力もありません」I'm suffering from helplessness.
「何をする気にもなれず、辛い状況です」
とことん悲しむ
無理に悲しみを断ち切ろうとせず、とことん悲しむことこそが元気を取り戻す近道だったりするものです。
様々な慰めも効果がないなら、いっそのこと悲しみに浸ってしまいましょう。
"get ○○ off the chest" は「心の重荷を下ろす」という意味のイディオムです。
“Time tames the strongest grief”(どんな悲しみも時が癒してくれる)ということわざもあります。
有名なアメリカ映画『風と共に去りぬ(Gone with the Wind)』で、波乱万丈な人生を送った主人公も、最後に下のようにつぶやきました。
まとめ
以上、今回は悲しみを表す英語フレーズを、「悲しみの段階別」にご紹介しました。感情を表す表現をたくさん知っておくと、より正しく自分を理解してもらえるようになります。
"I'm sad" の言葉だけでも、声と表情が加われば悲しさの度合いを人に伝えることは出来ますが、悲しみの微妙なニュアンスまで言葉豊かに表現したい欲求もありますよね。
「落胆する」「塞ぎこむ」「嘆く」など、悲しみの繊細な違いを英語で言い表そうというとき、この記事を参考にしていただけたら幸いです。
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