濱名 栄作
(更新)
DMM英会話ユーザーさんの1日に密着する連載企画『DMM英会話のある生活』も気づけばもう8本目。
今回ご紹介するユーザーさんは、都内在住、外資系企業勤務のファイナンシャルアナリスト 中根淳さんです。
海外出張も多く、上司は外国人、同僚との*テレカンファレンスなど、コミュニケーションは基本的に英語という、いかにも外資らしい環境で働く中根さんは、よりネイティブレベルの英語を目指して、DMM英会話のネィティブレッスンを受講中。
* 電話やWebを通じての遠隔ミーティング。
中根さん
「今の職場環境がネイティブ、もしくはそれに準ずる人たちばかりで、上司はベルギー人、その他の同僚もアメリカ人やシンガポール人がいたり、オランダ人やフランス人がいたり。
議論が白熱すると、それぞれがネイティブスピードで好き勝手話すので容赦ないんですよね(笑)。それについていけるように、常に英語力のブラッシュアップが必要なんです」
英語環境に身を置きながら、今年の3月にイギリスへ短期留学をするなど、現在も積極的に英語を学び続ける中根さん。そんな中根さんのとある1日をご紹介します。
朝は5時45分に起床。
テレビ東京『モーニングサテライト』で、前日の金融相場や最新のビジネスニュースをチェックします。
その後、支度をして出発。
業務以外でも、通勤などの隙間時間を使ってできるだけ英語に触れることを心がけている中根さん。
中根さん
「Podcastだったり本であったり、できるだけネイティブスピーカー向けに作られた英語を通じて情報を取るようにしています。
オンラインレッスンと合わせて、英語学習に費やす時間は1日1〜2時間ですね」
出社してから業務開始までの間に、DMM英会話レッスンを受講。
中根さん
「仕事でも海外オフィスのメンバーと話すためにSkypeなどを使うことが多いので、一人用のブースが準備してあるんです。そのスペースを使ってレッスンを受けるのが日課ですね」
DMM英会話をスタートしたのは2013年。途中、休会を挟みながらも、現在は週に5~6回、英語圏講師とのレッスンを受講しています。
半年ほど前にDMM英会話を再開したのは、またそのときに『プラスネイティブプラン』を選んだのは、直前に行った短期留学がきっかけだったと言います。
中根さん
「今年の3月にイギリスへ2週間の短期留学に行きました。現地の語学学校に通い、ホームステイをしてみて感じたのは、やっぱりネイティブのスピードやイントネーションに慣れていく必要があるなと。
今の職場がネイティブ環境なのもあって、よりネイティブの“ナマの英語”に触れたいと思い、『プラスネイティブプラン』を選びました」
▲イギリス留学中の写真
中根さんのお仕事は、ファイナンシャルアナリスト。会社の財務計画を作成したり、予算に対する実績の分析などを行うポジションです。
前述の通り、上司や同僚は外国人が多く、彼らとのコミュニケーションは基本的に英語。
現在は外資系という英語環境に身を置く中根さんですが、キャリアをスタートしたときからそうだったのでしょうか。
中根さん
「新卒で白物家電メーカーに就職しましたが、そこはガチガチの日本企業だったので英語を使う機会はありませんでした。
大学時代、英語教育に力を入れている学部にいて英語は苦手ではなかったので、『いつか生かせる環境で仕事がしたいなあ』と思っていたんです。そんな中、2社目に選んだのが、外資と日系のジョイントベンチャー。上司がドイツ人だったので実務で英語を使うようになりました。
その後、アメリカに本社を置く食品会社に入社し、そこではシンガポール出張に行ったり、プロジェクトに参加したりして、本格的に英語を毎日使うようになりました。そして、2年前に今の会社に転職しました」
もともと英語は苦手ではなかったものの、英語を使って仕事をするためには、本腰を入れて英語に取り組む必要があったと言います。
お昼時は12時を境に急に混みだすため、午前の業務を少し早めに切り上げて、食事に行くようにしているそう。
社会人になってから英語学習を本格化させた、その動機の根っこの部分については、こんな風に話してくれました。
中根さん
「実は大学時代、最初に就職活動をしたときにすごく苦労しまして、1年目は内定をもらえず就職浪人しているんです。そのときに感じたのが、『やっぱり強烈なアピールポイントがないとダメだな』と。
そこで、自分の興味と社会的な需要を合わせて考えたときに、『英語が一番コストパフォーマンスがいいだろう』ということで、社会人になってから勉強を始めました」英語学習をスタートさせた約15年前は、今のようにオンラインレッスンやYoutube、Podcastなど便利なツールがない時代です。
どのようにして学習を進めていたのでしょうか。
中根さん
「発音教材を使って基礎固めをしました。2〜3ヶ月くらい時間はかかりましたが、それをやって完全に世界が変わりましたね。日本の英語教育って発音をあまりやらないじゃないですか。でも、発音をしっかりやることで、自分の発音だけじゃなく、リスニングが劇的に楽になるんです。
TOEICの点数も1年で100点ずつスコアアップしていきましたし、それと同時に、加速度的にモチベーションも上がっていきました。その頃から、テキストを使ってテストのために学ぶというよりは、洋書を読むなど、生きた英語を楽しみながら学ぶ方向にシフトチェンジしていった感じです」
▲発音を学んだ教材『英語耳 発音ができるとリスニングができる』
中根さんの勤務先は外資系企業とはいえ、日本法人のため職場のほとんどは日本人なのだそう。
しかし、仕事を行う上でコミュニケーションを取る必要がある相手は基本的に海外オフィスにいて、彼らとのやり取りは、Skype等を用いたテレカンファレンスが中心となります。
周りはほとんどネイティブスピーカーに近い環境の中、中根さんが日頃感じている英語面での課題点について聞いてみました。
中根さん
「まずは会話のテンポですね。一対一の会話なら多少詰まっても相手は待ってくれるんですけど、グループでのミーティングになるとそうはいきません。自分の聞きたいことや確認したいことがあるときに、そこの議論に割って入らないといけなくて、そのテンポについていくのが大変です。
あとは、ボキャブラリーや言い回しのバリュエーションにも課題を感じています。どうしてもネイティブと比べるとバリュエーションが少ないので、同じ表現、同じ言い回しを使ってしまうんですよね。
ネイティブスピーカーのように、いろんな角度から一つのことを説明できるようになりたいです」
また、英語上級者ならではのこんな悩みも話してくれました。
中根さん
「英語の持久力という部分でもまだまだキツイんですよね。海外出張に行くと、朝から晩までひたすら英語で会議をしますし、もちろんホテルに戻っても英語しか通じません。
そうすると、1日が終わると本当にぐったり疲れてしまって…まあこれは少しずつ慣れるしかないんですけど(笑)」
これには筆者も共感。やはり外国語である英語を話すときは、無意識に想像以上のエネルギーを使っているようで、「集中力が切れた途端に突然、英語が入ってこない、出てこない」という現象に襲われます…
中根さんはそういった課題を克服するために、「ネイティブスピーカーとのレッスンをできるだけ高い頻度で受ける」「Podcastや洋書など、ネイティブ向けに作られた英語コンテンツに触れる」ことを意識しているそうです。
▲読んだ洋書のタイトルや文字数等が記録された読書ノート
帰宅後は余暇を楽しみます。
中根さん
「海外ドラマを見るのも好きですし、趣味のギターを弾くこともあります。洋楽カバーをしたり、たまに音楽仲間と集まってセッションをしたりもしますね」
▲音楽仲間とセッション合宿をしたときの写真
英語との付き合いが長い中根さんに、英語学習をしていて喜びや成長を感じる瞬間について聞いてみました。
中根さん
「例えばテレビを見ていて、海外のニュースが日本語字幕つきで英語で流れることがあると思うのですが、その字幕の誤訳に気付けたり、『ちょっとニュアンス違うんじゃないかな?』と感じられたり、英語の音声を聞いて、英語のままダイレクトに内容を理解できている感覚があったときはすごく嬉しいですね。
あとは、モノによりますが、海外ドラマや映画を字幕をずっと凝視しなくても、音声だけで内容がだいたいわかるようになったのも、大きな成長だと思います」
また、仕事やプライベートなど、リアルなシーンにおける英語コミュニケーションでも実感があるようで。
中根さん
「英語ができると仕事で海外出張に行く機会が増えます。すると、現地の同僚と話す機会も当然増えますし、相手は私がそれなりに英語が話せることがわかると、仕事終わりに飲みに誘ってくれたりするんですよね。
そういう風に、オンオフ関係なくコミュニケーションツールとして英語を使えるようになった、というのはとても嬉しいです」
趣味の時間を楽しみ、日付が変わる前に就寝します。
長期に渡り英語学習を継続し、そして「英語を使って仕事をする」を見事実現されている中根さんに、モチベーション維持の秘訣を聞いてみると。
中根さん
「実際に英語を使っていなかったときは、モチベーションを維持するのがけっこう大変でしたが、『自分が将来、英語を使ってバリバリ仕事をしている』というイメージをしっかり持つことで、モチベーションを高めるようにしていました。
だからこそ、実際に今、そうなれていると思います。自分がなりたい姿のイメージを、持ち続けることが大切だと思います」
最後に、英語面での今後の目標について質問してみました。
中根さん
「今後は、自分がこれまでやってきた学習や経験をベースに、発信する側になれたらなあと思っています。ブログを書いたりして、自分が培ってきたノウハウを伝えていけたらいいですね」
▲イギリス留学中の一コマ
仕事でバリバリ英語を使って活躍中の中根さん。
高い英語スキルは決して一朝一夕で身につくものではなく、確固たる目標と、長期にわたる努力の賜物なのだと再認識できた取材でした。
最後に、中根さんが海外出張に行った際や旅行に行った際に使っているサービスがとても興味深かったのでご紹介します。
それは、宿泊施設・民宿を貸し出す人向けのウェブサイトである『Airbnb』のサービスのひとつ『Experiences』です。
中根さん
「『Airbnb』のプラットフォームを使って、現地のガイドをやりたい人が参加者を募集しているのですが、圧倒的に英語ベースの情報が多いんですよね。
実際に私もそのサービスを使っていまして、オランダのアムステルダムに出張に行ったときに、街中を流れる運河をボートで渡りながらワインを飲む、みたいなツアーに参加しました。
日本人は私しかいませんでしたが、全然バックグラウンドが違う参加者たちからいろんな話を聞いたり、反対に日本のことを教えたり、そのまま3軒くらいBarをハシゴして楽しみました。
そういう体験をすると、『やっぱりちゃんと英語をやっておいてよかったなあ』と思いますね!」
英語初心者や海外初心者にとっては、少々ハードルが高い海外アクティビティかもしれませんが、よくあるツアーなどでは絶対に得られないディープな体験ができると思いますので、興味のある方はぜひ利用してみてくださいね。