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22歳、カナダでも続けたDMM英会話。海外在住デザイナーの葛藤と結末 【大学生デザイナーバンドマン×DMM英会話:Part5】

22歳、カナダでも続けたDMM英会話。海外在住デザイナーの葛藤と結末 【大学生デザイナーバンドマン×DMM英会話:Part5】

カナダ在住、フリーランスデザイナーでバンドマンの新井リオ(@_arairio)です。

約3ヶ月、全5回に渡り書かせて頂いた連載「大学生デザイナーバンドマンがDMM英会話を始めて、海外で仕事をするまでの3年間の話」も、今回が最終章。

最後は、DMM英会話とともに英語を学び、2016年からカナダに渡った僕が現地で行ってきた仕事・活動について。

日本での1年間のオンラインレッスンを通して培った英語力でも、海外に出たらこんなに実践的に使えるのか!という実体験を、これから海外を目指す方に知っていただき、すこしでも希望の光を与えられたらと思います。

【前回までのストーリー】
・Part1
「18歳、アメリカの来日バンドと共演し海外を志す」編・Part2
「19歳、フィリピン留学と青春のアメリカ縦断1人旅」編

・Part3
「20歳、DMM英会話と共に挑んだ、バンド初の海外ツアー」編

・Part4
「21歳、『半年後、カナダに住むために…』僕のDMM生活 in Japan」編

一度はやめたDMM英会話

2016年4月。
カナダはトロントに到着。

「カナダに住むんだからオンラインレッスンはいらないよな」

そう思って、僕はカナダに来る直前に一度、DMM英会話を退会しました。
しかし現地についてすぐに、僕はあることに気づきます。

「自分から意識して話さなければ、こんなにも英語を使わずとも生きていけてしまうのか」と…。

街を歩けば多くの日本人がいるし、何か困っても、ネットで調べればだいたいのことはわかってしまいます。

また、カナダ人の友達はできたものの彼らは先生ではないので、毎回間違いを指摘してくれるわけでもありません。そしてなにより、「海外に来た」という安心感が、逆に僕の「勉強/インプット」をおろそかにしていたのです。

カナダにいるのにDMM英会話

僕は「このままではダメだ」と思い、レッスン回数を1日3回にして、DMM英会話を再開

また、英語日記や、LINEをオリジナル英単語帳アプリにみたてた「Phrase Stock」という独自の方法で、英語の勉強を再開させました。

カナダに来た当初は特にデザイナーとしての仕事もそこまで忙しくなかったので、自分ルール “午前中は英語の時間” と決め、1日4~5時間勉強しました。

いきなり実践

午前中をまるまる勉強に当てても、まだまだ時間があります。僕は「いきなり実践だ!」と意気込み、学校に通うのでもなく、バイトをするのでもなく、「今しかできないことをしよう」と、ある2つのことを行いました。

音楽イベントのボランティアスタッフ(通訳)

Part3「20歳、DMM英会話と共に挑んだ、バンド初の海外ツアー」編でもお話したように、前年には ”アーティスト” として出演したライブツアーに、”ボランティアスタッフ”として参加しました。

英語力はまだまだネイティブレベルではないものの、「音楽の知識」があったので、日本からのバンドが会場でリハーサルを行う際の簡単な通訳を行いました。

「あれ、これなんて言うんだろう」とわからない言い回しに何度も直面しましたが、その都度カナダ人の友人に「これは英語でなんというのか」と聞き、また自分でも調べ直すことによって、言えなかった表現をクリアにしていきました。

実際にやってみることで初めて生まれたこういった疑問の1つ1つが、僕の語彙力をグンと伸ばしてくれたように感じます。

ファームステイ

ファームステイとは、「現地の農家で働くかわりに、宿とご飯を提供してもらえる農業体験」のこと。

基本的には WWOOF というサイトを使ってホストファミリーを探します。サイト登録料に約$60かかりますが、そのあとは完全無料。

英語でホストファミリーとコミュニケーションを取りながら、農作業を手伝います。僕が行った場所は“フルーツ・野菜農園”だったので、イチゴの収穫、水やり・肥料まきなどを行いました。毎朝5時起きでしたが、「リアルなカナダの田舎」を体感することができました。(田舎大好き)

・お金をかけずに
・現地の田舎で生活をしながら
・実践的な英語が使える

という、非常に濃密な体験でした。
(まだまだ認知度は低いと思うので、多くの日本人の方に“ファームステイ”を知って欲しいです。)

行き詰まり

2016年7月。
そんなこんなでカナダ到着から3ヶ月が経ち、すっかり季節は夏へ。

上記の2つ「音楽イベントのスタッフ」「ファームステイ」の他には、「Language Exchangeに行き友達を作る」「カナダ人の友達とスタジオに入ってセッションする」「カフェ巡りをして、人に話しかける」「とにかく街を歩いて回り、写真を撮る」など…、適度な焦りは感じつつも、あまり目先のお金のことは気にせず、「今、ここで、自分にしかできないこと」を大事にしました。

ただ、「カナダでデザインの仕事をするぞー!」と意気込んできた僕は、「異国の地で、自分のスキルを売り込み外国人から仕事を得る」ことの想像以上の難しさに、行き詰まりを感じていたのも確かでした。

カナダに住んでいるのに、やっているのは「日本のクライアントから頂ける仕事」のみ。毎日充実はしているのだけど、心の内はモヤモヤ。

このままトロントにいても、友達と楽しく遊んで終わりだ。

「改めて、0から自分と向き合う時間を作り、自分の本当の力を試したい」

そう思った僕は、まずは住む環境を変えようと思いました。

そして、トロントから車で6時間ほど北上した位置にある「モントリオール」へと引っ越すことを決めます。知り合いはほぼいませんが、こういうときの行動は早いのです。

ネットで探し、1週間で家を決め、夜行バスを予約。

その翌週には、モントリオールでの新生活がはじまりました。

モントリオールの英語事情

ほとんどの人が英語も話せますが、実はモントリオールの第一言語はフランス語。カナダなのに、標識や看板は基本的にフランス語表記なのです。

言い換えると、モントリオールの人にとって英語は「第二言語」のポジションなのでそこまで早口ではないし、英語ネイティブのトロント出身のカナダ人と話すよりも気軽に話せる!という意外な発見がありました。

僕はネットで見つけたおじさんから中古の自転車を買い取り(笑)、毎日街に出て、人に話しかけるようにしました。

アパレルストアとビールパーティ

自転車を走らせていると、ふと目に入ったおしゃれな空間。そしてその前に群がる「シティボーイ&ガール」。

僕は一瞬で惹かれ、その場に立ち寄りました。そこは「gallerie mtl」というアパレルブランドのポップアップストアで、セレクトされたおしゃれなアイテムがずらりと並んでいました。

店内に入りしばらくすると、オーナーと思われる人に話しかけられます。

それこそ自己紹介英語なんて、DMM英会話の Free Conversation でひたすら鍛えられていましたので、僕はありったけの“自分”を英語で伝えました。

・バンドのライブツアーで前年にカナダにきたこと
・今はデザイナーとして活動していること
・オリジナルのグッズブランドを運営/販売していること

さらに、オーナーとはとても気が合ったので、僕はそのとき持ち合わせていた自分のデザインキャップを彼にプレゼントしました。

彼も僕のことをめちゃくちゃ気に入ってくれ、「今夜、関係者だけのパーティーがあるから来なよ!フリービールだよ!」と誘ってくれました。

.
.
.
…やってしまった。

僕、全くお酒が飲めません。
微塵も、です。

お酒の絡む誘いは基本的に“行かない”くらい、興味もないのですが、さすがに今回ばかりは違います。

僕は意を決して、「フリービールパーティー」へと向かいました。泣

カナダで“初”仕事

パーティーでは、現地のペインター、デザイナー、アパレルショップ店員など、日本でいう“代官山の若者”みたいな(例え合っているかな)、とにかくかっこいいローカルアーティストたちが集まり、そこで僕のカナダでのアートコミュニティが一気に広がりました。

そして後日、きっかけを作ってくれたオーナーから、InstagramにてこんなDMが。

Would you like to sell some of your designs in our shop?
(Rioのデザイングッズ、うちの店で売ってみない?)

つ、ついに。。

この連絡をもらった瞬間、僕は飛び跳ねて喜びました。

早速日本からデザイングッズの手配を進め、準備を整えてすぐに販売スタート。

これが、僕の“カナダで初めての仕事”になりました。

そしてこれを皮切りに横の繋がりが増えていった僕は、ここからの1年間で、外国人クライアントだけでも、

• モントリオールのアパレルストアにて自分のデザイングッズの販売
• 高校生のときからファンだったカリフォルニアのバンドのグッズデザイン
• PENs+がカリフォルニアのレーベルから発売したレコードのジャケットデザイン
• アメリカニュージャージーのバンドのグッズデザイン
• モントリオールの新しいアパレルブランド立ち上げのデザイン
• モントリオールの総合アート会社とのフリーランス契約
• カリフォルニアのバンドからのNewアルバムのグッズデザイン
• アメリカ西海岸ライブツアー(PENs+ soloとして)
• トロントで行われる夏フェスに出演

ありがたいことに、これだけの仕事を行うことができました。

ありきたりな言葉だけど、本当に「諦めなくてよかった」と思います。

“大学を休学し、仕事ゼロの状態で1人カナダにやってきて、学校にも通わずバイトもしないで、デザインと音楽の分野で挑戦をする。”

「さすがに難しいよ」とか、「最低でも学校に通うかバイトはした方がいい」とか、周りからは反対意見もたくさんもらい、「諦める」チャンスはいくらでもありました。

それでも、僕は自分のことを信じていました。

もっというと、“自分の努力”を信じていました。

僕はだれにもできない突飛なことをしたのではなく、

・毎日の勉強で英語力を伸ばす
・自分から外に出て繋がりを増やす
・人に話しかけて信頼を作る

こういった、“地道な活動の基礎”を怠らなかった、と。それだけは本当に、自信を持って言うことができます。

“努力”って、つまりこういうことなのではないかと思います。

どんな夢にも、近道はない。

進んでいないのではないかと疑ってしまうようなあの期間さえ、理想の自分を形成するのには必要な要素であったと、今は思うことができます。

さいごに、伝えたいこと

以上で、DMM英会話ブログでの「大学生デザイナーバンドマンがDMM英会話を始めて、海外で仕事をするまでの3年間の話」は終わりです。

まず、感謝を伝えたい方がいます。
ここで言うのが正解かはわからないですが、今回の連載のお話を紹介してくださった wasabi さん、そしてまだまだ歴も浅い僕に、このような貴重な機会をくださったDMM英会話の皆さん、本当にありがとうございました。僕もいつか、こうして若者に機会を与えられる素敵なオトナになりたいです。

そして、この連載を最後まで読んで下さった方。
本当に、ありがとうございました。長かったですよね、僕の文章。自覚アリです。すみません。

読み終わって、なにか、変わりましたでしょうか?

希望の光は見えたでしょうか?

これは宣伝でもなんでもなく、(と、DMM英会話ブログでいうのもヘンなのですが笑、)DMM英会話は、現代に合った本当に素晴らしいサービスだと思うのです。

全く英語が話せず、時間もお金もなかった僕が、3年間で、カナダで働けるようになりました。これは、従来の英会話スクールや、教科書だけの英語学習法では、なかなか叶えるのが難しかったことだと思います。

最後に、僕が約3年間の英語学習と2年間のDMM英会話によってどれくらい話せるようになったのか、動画を撮ってみました。

僕はこの素晴らしいサービスを、「とにかく使い倒した」だけ。
だから、僕がすごかったわけではない、と思うのです。

「毎日、本当に真剣にオンラインレッスンに取り組めば、海外で仕事をするという夢を2~3年で叶えることは、不可能ではない」

これを証明したかったし、その事実を多くの人に知ってほしかった。

だから僕はブログを始め、ライターとしても文章を書いています。

「グッときたなあ」

ありがとうございます。でも、ここで終わったらさびしいです。

「よし、今の自分にできることから、行動に移してみよう」
そう、まずは一歩を。

僕も、もっと頑張ります。もっと。
夢が叶った!と思った頃には新たな夢が出てくるんですよね。
だからたぶん、一生英語を勉強し続けるかなあ。
まだまだ、満足していません。
自分の努力で、自分の未来を広げていきたいです。

改めて、今回の連載、僕にとっても大変有意義な時間でした!
また、こうやってワクワクする形で関われることを願っています。

連載の感想や、実際に行動に移してみた!という報告、なんでもいいです。
なにかございましたら、ご連絡いただけると大変喜びます。

Twitter @_arairio
ブログ arairio.com - 新井リオのBlog

それでは!

新井リオ