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独学に最適な〈神〉英文法書『マーフィーのケンブリッジ英文法(Grammar in Use)』はここがすごい!【DMM英会話で利用可能】

独学に最適な〈神〉英文法書『マーフィーのケンブリッジ英文法(Grammar in Use)』はここがすごい!【DMM英会話で利用可能】

皆さん、こんにちは。

英語学習用の週刊英字新聞『The Japan Times Alpha』編集長の高橋敏之です。

今回は、私がおすすめする英文法書であり、2017年3月よりDMM英会話の教材ラインナップに追加されました『マーフィーのケンブリッジ英文法(Grammar in Use)』について、お話したいと思います。

rammar in Use

※DMM英会話では、『Grammar in Use』を無料でご利用いただけます。

「文法と会話は関係ない」という大いなる誤解

大いなる誤解

「大事なのは文法より会話でしょ」

おそらく皆さんもどこかで聞いたことのある一言だと思います。

文法なんて勉強したって役に立たないから会話練習をした方がよいという意味だと思うのですが、私はこの一言には違和感を覚えずにはいられません。

そもそも何よりおかしいのは、会話と文法を切り離している点。まるで、「会話は実践的なコミュニケーション、文法はコミュニケーションとは関係のない学校のお勉強」と言っているかのようです。

でも本来、文法は自分の表現力を豊かにするために学ぶもの。

例えば、"I love you." という単純な文も、文法の力があればいろいろと変化させて、バリエーション豊かな表現にすることが可能になります。

【英文法の応用例】
・I will always love you for the rest of my life.
(生きている限り、あなたを愛し続けます)

・I’ve loved you since the day we met.
(出会った日からずっとあなたのことを愛しています)

・I love you more than there are stars in the sky.
(空に輝く星の数よりあなたを愛しています)

・I can’t stop loving you.
(自分では止められないくらいあなたを愛しています)

・You have no idea how much I love you.
(あなたが想像もできないくらい、私はあなたのことを愛しています)

・If I didn’t love you so much, I wouldn’t feel this way.
(あなたをこれほど愛していなければ、こんな思いをすることもないのに)

・I love you not because of anything you have, but because of something that I feel when I’m with you.
(私があなたを愛しているのは、あなたが持っている何かが理由じゃない。それは、あなたと一緒にいる時に私が感じる何かだ)

 

上記の表現全てに、現在完了や仮定法など、何らかの形で「文法」が関わっていることがお分かりになるかと思います。

このように文法の利点の1つは、表現が豊かになること。

ある程度のレベルになれば、自分の言いたいことを表現するために文法の素養は不可欠です。

逆に、文法の素養がなければ、自分で文を組み立てることができないため、限られたセットフレーズしか発話できません。その結果、コミュニケーションに支障が出てしまうのです。

 

『マーフィーの英文法』をおすすめする4つの理由

さて、このように大切な文法ですが、「学校を卒業してしまった今、文法を学ぶ場がない」と嘆いておられる方も多いのではないでしょうか。

そうした方々におすすめしたいのが、『マーフィーのケンブリッジ英文法(Grammar in Use)』(以下『Grammar in Use』)。これはケンブリッジ大学出版から発行されている文法書で、Non-nativeの人々が体系的に英文法を学ぶことができる構成になっています。

以下、私がこの文法書をおすすめする理由を4つのポイントに分けてご紹介します。

 

1.コミュニケーションを取るための英文法

コミュニケーションを取るための英文法【中級編】Unit50より一部抜粋。コミュニケーションを意識した英文が豊富になっている。

文法書の中には、文法を深く掘り下げて解説している分厚いものもありますが、文法そのものをじっくり研究したい人ならまだしも、一般の学習者にとっては、そうした文法書に書かれた情報は細かすぎる場合がほとんどです。

一方、『Grammar in Use』は、明らかに「コミュニケーションを取るための文法を学ぶ」という目的で作られています。例えば、本書の例文は覚えていればすぐに会話で使えそうな実生活に即したものばかりです(一昔前の受験英語のような、堅い文語調の文は出てきません)。

また、本書には2人の対話形式になっている例文も数多く掲載されています。これは文法書において、ありそうでなかったことではないでしょうか。

こうした点から、「コミュニケーションで使う」ということを意識した作りになっていることがお分かりになると思います。

 

2.本当に必要なところだけを網羅

本当に必要なところだけを網羅

私自身もセミナーなどで英文法の講座を担当することがありますが、文法においては「何を教えるか」と同じくらい「何を教えないか」が大切であると考えています。

というのも、文法というものは「あれも教えよう、これも教えよう」という具合に、教える範囲を広げようと思えばいくらでも広げられてしまう性質のものだからです。その結果、学ぶ側の覚える量が膨大になってしまい、消化しきれないという事態に陥ってしまいます。

しかし『Grammar in Use』では、その辺りの「さじ加減」が絶妙。余計なことは教えず、コミュニケーションを取るために最低限必要なことがしっかりと網羅されています。

また、(あくまで私の印象ですが)受験英文法などでは「例外」が重視される傾向が強いように思われます。「Aという形を使うのが一般的だが、中にはBという形が使われることもある」という場合、一生懸命Bの形を覚えたという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

ただ、本来は例外なんて後回しでよいはずです。本書はこうした例外的なことにはほとんど触れずに、あくまで基本的な形を押さえることを目標にしています。

 

3.練習問題が豊富

練習問題が豊富【中級編】Unit10より一部抜粋。英文法を学んだ後すぐに、エクササイズで実践練習が可能。

本書は左ページには文法の解説、右ページには練習問題という構成になっています。ここまで練習問題が豊富な文法書も他にないのではないでしょうか。

文法とは頭で理解しているだけでは意味がありません。それを実際に使いこなせるようになって初めて文法を学んだ意味が出てくるのです。

特に『Grammar in Use』では、学んだ文法事項を使って実際に文章を作ってみるエクササイズが充実しています。そうした練習問題を通じて、頭で理解したことを実際に使ってみることで、初めてその文法事項を使いこなせるようになっていくのです。

その意味では、とても理にかなった構成と言えるでしょう。

 

4.とにかく「とっつきやすい」

とっつきやすい【中級編】Unit10より一部抜粋。細かい英文法のニュアンスなども、イラストで直感的に理解できる。

『Grammar in Use』はイラストも豊富で、各文法事項のエッセンスを視覚的に理解できるようになっています。

したがって、文字ばかりの文法書と比べると、かなりとっつきやすいのではないでしょうか。

レイアウトもシンプルで無駄がなく、適度な余白もあるため、使う人に「柔らかい」印象を与えるような作りになっています。

このように、教材の「とっつきやすさ」ということも、学習を継続するという点では無視できない要素ですね。

 

おすすめの使い方は「例文音読」

例文音読

前述の通り、文法は「理解」しているだけでなく、「使う」ことが不可欠ですが、文法を「使う」練習として私がおすすめしたいのは、「例文の音読」です。

日本人の多くは、せっかく頭の中に文法的知識が入っているのに、それを会話で使うことができません。

言い換えれば「頭」と「口」がつながっていない状態なのです。せっかく知識があるのに、それを使えないなんてもったいないですよね。

そうした方はぜひ、本書の例文を何度も音読してみましょう。そのように頭で理解した文法事項の例文を声に出す練習を積むことで、頭の中の知識が口から出てきやすくなりますよ。

特に、文法的に少し複雑な文を発話しようとする時、一生懸命頭の中で英作文をしてしまう人(頭と口がつながっていない人の典型的な症状です)にはおすすめの練習法です。

上で述べた通り、『Grammar in Use』の例文は実生活に即したものであるため、日常会話で即使えるものばかり。

DMM英会話レッスン以外の予習や復習の時間を使って、ぜひ積極的に「例文音読」をしてみてください。

しっかり声に出して「口慣らし」をしておけば、実際の英会話でも大いに役立つこと間違いなしです!

 

おわりに

ちなみに今回は日本語翻訳版の『マーフィーのケンブリッジ英文法』をご紹介しましたが、英語力にある程度自信のある方は原書(よって、全て英語で書いてある)『Grammar in Use』に挑戦してみてもよいでしょう。

基本的に内容は同じですが、英語で説明されると、また違った発見があると思いますよ。