Kurumi
(更新)
突然ですが、普段の英会話レッスンで講師と話しているとき、
「日本語の会話のように自然な流れにならない…」
「なんだか会話がぎこちない感じがする…」
「会話が弾まない…」
と感じることはありませんか?
このようなお悩みを抱えるのは、英語学習を始めたばかりの初心者だけではありません。
本記事では、会話の流れをより自然にし、単調なコミュニケーションから抜け出すことができる「英会話のコツ」をご紹介。
終盤には実践練習もあるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
さて、みなさんは相手(講師)のことが気になってしまうあまり、矢継ぎ早にいろいろな質問をしてしまっていませんか?
例えば、あなたと講師(Kurumi)がこんな会話をしたとします。
みなさんはこの会話のやり取りについてどう感じましたか?
なんだかコミュニケーションとして味気なく単調に感じたのではないでしょうか。
質問して答えを聞いたらすぐに次の質問に移動… 会話というよりもただの情報収集になってしまっている印象です。
特に初心者の方との会話では、上記のような「一問一答」風の淡々としたコミュニケーションが続くことがあります。
もちろん生徒さんから講師に積極的に質問を投げかけていくことは、会話を続ける上で大切ですし、英語の上達にも有効です。
ただ、レッスン内外に関わらず、一問一答のようなコミュニケーションでは、聞かれている側は相手のことをなかなか知ることができないですし、話を広げるタイミングを掴むづらかったりします。
どのようにすれば、この単調な会話をより自然にすることができるのでしょうか?
それには会話のキャッチボールの基本、「相手の言ったことに対して反応する」ということが効果的です。
相手が言ったことに対して反射的にコメントが出るようになると、会話がスムーズに、そして生き生きしたものになっていきます。
まずは、基本の「Rejoinders」を意識してやってみましょう。
Rejoinders とは、英語で「短い簡単な相槌(返事)」のことを意味します。
「そうなんだ」
「確かに」
「なるほど」
「すごい!」
「いいね!」
「素晴らしいね!」
「お気の毒に」
「それは残念ですね」
「それはひどいね」
「冗談でしょ!」
「信じられない!」
「まさか!」
その他にもたくさんの相槌表現がありますので、こちらの記事を参考にしてみてください。
このような基本の「相槌」は既にできている人も多いかもしれません。
しかし、相槌の反応だけでは十分ではありません。コミュニケーションは依然として単調なままです。
そこで、相手の言ったことに対して「オリジナルの短めのコメント」を加えることで、より反応をパワーアップさせてみましょう。
そうすることで、相手への興味をさらに具体的に示せますし、会話を自然に発展させることができます。
例えば下記のように、一言をプラスしてみましょう。
どうですか?
冒頭の会話例と比べて、人間味のあるコミュニケーションになったと感じませんか? 少なくとも、単調さはだいぶ軽減したかと思います。
まず、3では「名前」についてコメントをしています。
もしコメントが思い浮かばなければ、下記のようなフレーズを一言挟んでみましょう。それだけでも印象が大きく変わりますよ。
「素敵な名前ですね!」
続いて、4「東京出身です」と聞いた後に、5「東京は便利でしょうね」というコメントを付け加えました。そして、そのコメントに対して、6「でも家賃が高いです」という反応が返ってきています。脱線しない程度に会話が展開していますね。
このように質問を連続させるのではなく、質問の間にコメントのやり取りを挟むことで、双方向のコミュニケーションへとつながっていきます。
そして、8の「アメリカに住んでいます」に対しては、9「きっとそちらは夜ですね」とコメント。そして、12の「多分あと1年か2年くらいです」に対しては、13「それは長いですね」と返しています。
また、全ての返答に毎回コメントをするのではなく、9「いつ引っ越したのですか?」→10「1年前です」では、コメントなしですぐに次の質問(11)に移っています。
このように無理に毎回コメントを添える必要はありません。
「なにかコメントしなくちゃ」とプレッシャーを感じるのではなく、相手の返答に対して何か感想や疑問が浮かんだら、積極的にコメントするようにしましょう。ただし慣れるまでは、多少、コメントへの意識は持っておいた方が良さそうです。
ちなみに、紹介した会話例の中では、講師(Kurumi)は質問していません。一方通行の会話になっているように見えますが、そのようなことは実際の会話でも起こりえます。相手がいつも会話に協力的・積極的であるとは限らないためです。
大事なのは、あなたが「会話を盛り上げよう」、「自然なコミュニケーションをしよう」という意識を持ち、ベストを尽くすこと。
そうした心構えが、長い目で見ると、英会話の上達につながっていきます。
それではここから、コメントする練習をしてみましょう!
これらの返答に対して、あなたならどのようにコメントをしますか?
ということを意識してみましょう。
1~5に対するコメント例を下に紹介していますので、それらを参考にあなた自身のオリジナルコメントを考えてみてください。
今回ご紹介した基本的な「Rejoinders(相槌)」と、プラスアルファで「オリジナルのコメントをする」という会話のコツは、英語だけではなく、全ての言語コミュニケーションにおいて役立ちます。
コメントをすることで話を聞いている態度をポジティブに見せるだけではなく、共感を示して相手との距離を近づけることもできますよ。
「会話が弾まない…」とお悩みの方は、ぜひ日頃から意識し実践してみてくださいね!