セレン@英語キュレーター™
(更新)
英語力ゼロからでも安心して始められるキットを紹介する全3回連載記事の第2回目です。
第一回目の記事は、会話は全て自己紹介から始まる、
何も用意せずにそこでつまづいてしまうのではなく、まずは
そこをしっかり固めて自信を持って自分のことを言えるようにしよう、
というのがメインポイントでした。
さて、第2回目となる今回ですが、ずばり
「英会話レッスンを徹底活用した
世界に一つの自分専用の音声教材を作ってみよう。」がテーマです。
これがいつでもできてしまうのはオンラインレッスンというサービスの強みだなあと思います。
ぜひ活用して、世界に一つしかない自分専用のオリジナル音声教材を作って英語力アップにつなげて欲しいと思います。
大まかな流れを説明すると、
1、3行エッセイで自分のこと、今日の出来事、などを書いてみる。
2、それを講師にチェックしてもらう。
3、OKなら講師に読み上げてもらい録音、それをシャドーイング教材、リスニング教材として使う。
という流れです。講師をフル活用する、という点では意外と盲点で
ここまでやってもらっていいという発想を持っている人は多くはないはずです。
これを読んでくれている英語を始めたばかりの方の頭の中には
いっぱいクエスチョンマークで出ているはずです。
エッセイなんて書けるかな?講師に読み上げてもらう?シャドーイングって?
それをどう使えばいいの?
いきなり難しくなった気がする?
いえいえ、ご心配なく、そんなことはありません。
むしろ英語を始めたばかりの方にこそ、ぜひ取り組んで欲しいことなんです。
試行錯誤をしながらオンラインレッスンをやっていた僕自身の経験から言っても最初のころからこれを知ってたら、もっと早く成長できただろうなあと思います。
今回の記事ではどうすればいいのか?をじっくりご説明したいと思います。
え?レッスンの中でやるんじゃないの?
と思われる方もいるかもしれませんが、
レッスンの前にやるのがポイントなんです。
英語で会話なんかしたことがない、という人が英語で対面で話そうとすると
どうなるか、というと思いつく単語を並べるか、何も言えなくて固まるか、ほぼどちらかになると思います。
英語での会話ができるようになるためには会話をすることが大事なのですが、
初期の頃にもっとも大事なこと、それが下準備をした会話から始めてみること、なのです。
英会話の中でよく起こる頭の中での出来事といえば、
というような会話、誰しも記憶にあるはずです。
会話の中で言いたいことを相手が察してくれたので、
結果オーライなのですが、実はこれを続けていても自分の英語の力は伸びていません。
仕事が休みだった、ということと髪を切った、という二つは結局言えるようにはなっていないからです。
もう一つ、よくないことは会話の中では焦りながら必死で頑張って英語を話しているので、会話が終わったころには結局何が会話の中で言えなかったのか、を忘れてしまっているんです。
「なんか言いたいことあったけど言えなかったなあ、そういえば…」
くらいの記憶で終わってしまう経験、みなさんもあるかと思います。
そんな方に最も有効なレッスン受講方法が今回の記事のポイントの
3行エッセイなんです。
要するに、会話の中で必ず言えなくて詰まってしまう事に
先に出会って、時間の余裕がある予習の中で先に調べたりしながら
エッセイとして書いてしまおう、という事なんです。
1文だと短すぎるし、5行になると少し長すぎて日々続けるにはストレスになってしまいます。
3行で簡潔に、そしてシンプルな英語で書くエッセイは自分の言いたい事の宝庫になります。
初めのうちは、難しいテーマなどに手を出さずに、
朝、レッスンを受けるなら「今日の予定」
夜、レッスンを受ける方なら「今日あった出来事」
にフォーカスしてみましょう。
自分の事についてはある程度自己紹介の段階で固められたと思います。
次に頻繁に話す事になるテーマが「今日の出来事」なんです。
まずはレッスンの前に3行エッセイを書いてみる習慣をつけてみましょう。
今日あった出来事、なんてテーマだけど、
簡単そうで意外と言えないことばかりなことに気づくはずです。
まずは肩肘張らずにシンプルな文章で3行書いてみましょう。
こんなにも当たり前の日常なのに、英語で言おうとすると
「電車で会社に行くって英語でなんだっけ?」
「遅めのランチって?」
「仕事を終えるって "finish?" 」
などなど、
いざ言おうとすると、
いかに言えないことだらけか、愕然とするはずです。
でも、それでいいんです。
焦らない焦らない。
まずは身の回りのことから着実に言えるようにすることが大事。
何度も繰り返し日常で言うこと、これが伝えたい、と思うことに出会うことが
一番必要なものを、一番早くものにする秘訣です。
まずはこうして3行のエッセイにしてみること、これが第一のポイントです。
お気に入りのノートに毎日書いていけば、言いたいこと集の出来上がりです。
面倒くさいなーと思うことなかれ、時間にしてものの数分で終わります。
「これ英語でなんていうの?」という、知らない表現にぶち当たったらその場で調べて
エッセイに早速使ってみましょう。
すぐに使う、というのも、ものにするためのポイントです。
さて、エッセイを書き上げたら講師に聞いてもらいます。
「今日はレッスンの前に3行エッセイを書いてみました。
読んでみるので聞いてくれませんか?
おかしいところがあれば直してください。」
これさえ伝えられれば講師に何がしたいかはしっかり伝わります。
この辺りもレッスンの中ではよく使われる表現なのでエッセイレッスンを通して慣れてしまうと
いいでしょう。
講師はこれを聞いて
と言ってくれるはずです。
そうなればもうこっちのもの、しっかりその日書いたエッセイを読み上げてみましょう。
ここでのポイントは
1、3行だからこそ、講師も訂正してくれる。
2、間違いを指摘してもいい環境を作ることができる。
3、自分の言いたいことを正しい文章として整理できる。
という点なんです。
あまり長いエッセイなどだと講師も途中で全てをチェックできなくなり、
指摘するのが億劫になって、間違いを流されてしまいがち。
それを防げるのです。
また、フリートークのレッスンだと講師も気を使って間違えても直してくれなかったりします。
これでは、成長するわけがありませんね。
「間違ってたら直してください」、というフォーマットのレッスンだからこそ、
講師も安心して、自信を持って、こちらの間違いを直してくれるのです。
もう一つ、これがフリートークでは絶対に成し得ないことなのです。
言いたかったこと、でも間違えてたこと、の修正版が毎日3行、手に入るのです。
しかもそれは、いつも自分の日常に起こること、自分が言いたかったこと、なのです。
これを続けることで、言いたいことが言えるようになる、という最短の道を
歩むことができるんです。
こういうレッスンだと、気心知れた講師の人であれば、
毎回説明をする必要がないのでオススメです。
また気心知れると間違いを指摘してくれなくなる法則、
というのが英会話レッスンあるあるの一つなのですが、
それもこのフォーマットだと防ぐことができるんです。
これだけでも、素晴らしい効果なのですが、
今回のスターターキットのもう一歩違う点はここからです。
これが実は今回の最大のポイントです。
世にある無数のリスニング教材の中で
自分だけのためのものなど一つもありません。
要するに全て他人事、自分ではない誰かのストーリー。
例えば、
テニスなんか好きじゃない人が
なんて例文を何回聞いても、
妹なんかいない人が
という文を何度口にしようとも、
それはただの例文でしかありません。
きっとテニスは好きにはならないし、妹もこの先できることはないでしょう(年齢によってはあるかも)。
つまり大事なことは
世界にたった一つの自分の、自分による、自分のための、音声教材
を手に入れることなのです。
先ほど、自分で講師に伝える時に使った例文
"read out loud" が再度ここででてきます。
こう言えば、バッチリです。
スマホのボイスメモ機能などを使って自分のスマートフォンに録音してみましょう。
毎日続ければ世界にたった一つの自分専用リスニング教材の出来上がりです。
エッセイを読んで、間違いを直してもらって録音しても
もしかするとまだ25分のレッスン、時間が余るかもしれません。
そんな時は講師と一緒に読み上げる練習をしてみましょう。
英語のリズムに慣れ、言いたいことが言えるようになるためには
やはり何度も口にすることが大切です。
発音の練習でもあり、また言いたいことが言えるようになる
数少ないスピーキングの練習にもなります。
時間の許す限り、何度も読んでみましょう。
リスニング教材の使い方。
録音した音源は後で聞いてみて、講師の読み上げてくれる英語に合わせて
一緒に口してみるシャドーイング、という練習をしてみましょう。
漫画家で言うトレース練習、ほかには写経、模写、など
様々なジャンルで行われている、お手本を真似する、
という最も確実な練習方法、それがシャドーイングなのです。
流れる英語を聞きながら、その英語を真似しながら後を追う練習です。
英語の音に慣れる効果や、反射を鍛え、正しい英語のリズムを手に入れられる効果があります。
ぜひ、レッスンを始めてみたものの何をしていいかわからない、
という方はこれをやってみてください。
3ヶ月も続ければ大抵の日常の中で言いたいことは言えるようになっているはずです。
これこそが、つまり英語を話せるようになる、確実なプロセスなのです。
注意点としては
1、何度も同じことを言うことは悪いことではない。
2、発音の良い講師をなるべく選んでみる。
3、その場限りに決してせずノートにまとめる。
の3点です。
このレッスンをしていると、
例えば
などなど、これでもかというくらい何度も何度も登場する
表現があることに気づくはずです。
毎日同じことを言ってていいんでしょうか?と不安に思われる方が
多いのですが、それでいいんです。
日常の中で僕たちがしていること、というのは
実は結構限られたことなのです。
その日常という最も身近なサイクルの中で起こることを
まずは自信を持って話せるようになることが、英語を話す、という感覚を手に入れるために必要なことなのです。
でも、もちろんさすがに飽きたな、と思う方は
違う言い方を探したりしてもいいかもしれません。
でも、忘れないでください。
一つのことを10通り言えるより、まずは10個のことを一通り言える、
ことのほうが会話はまずはスムーズにいきます。
あとは、講師の選び方も少し注意してみてみましょう。
「英語の発音の良し悪しをまだうまくジャッジできない」という人は
まずは、DMM英会話の講師検索のフリーワードに「発音」と入れてみましょう。
そうすると、プロフィール欄に
発音に特化したプログラムをしていた、や
発音指導に定評がある、など発音に関して意識の高い講師が見つかります。
他のキーワードとしては「コールセンター」など実は結構オススメで
このキーワードに引っかかる人は発音の綺麗な講師が多いです。
フィリピンのコールセンターはアメリカ企業からの業務委託を受けて
行っているケースが多く、発音指導などを会社で受けたり、
ネイティブと仕事で話している経験の長い人が多いのです。
ぜひ、この方法でお気に入りの講師を見つけてみてください!
そして、ノートに間違いを直してもらったエッセイを清書するのも忘れずに!
左側に自分の書いたもの、右側に直してもらったもの、
を書いていくと自分の成長もわかっていいかもしれません。
まずはこのスターターキット第二回の
「世界に一つの自分専用の音声教材」
を使って身近なこと、いつも使う英語から
どんどん慣れていきましょう。
そして、「あ、英語が話せてる、」という感覚を是非手にしてみてください。
ぜひ、挑戦してみてください!
セレン