Kurumi
(更新)
みなさんはいつも、どのように「デイリーニュース」を使ったレッスンを受けていますか?
「しばらくやっているけど伸びている気がしない」
「いつも流れが一緒でマンネリしがち」
と、使い方に悩んでいる方もきっと少なくないはず。
実は「デイリーニュース」は使い方次第で英会話力を伸ばすだけではなく、4技能をバランスよく伸ばすことができる万能教材なんです!
そこで本記事では、講師目線で、日頃のレッスン効果が倍増する「デイリーニュース」活用法を、基礎と発展に分けてご紹介します。
DMM英会話のオリジナル教材である「デイリーニュース」は不動の人気No.1!
記事は毎日更新されていて、「Intermediate(中級)」から「Advanced(上級)」までの英語レベルに対応しています。
【特徴】
また、「デイリーニュース」を使って学習することにより期待できる効果は以下の通り。
時事問題や世界情勢をキャッチアップできる。
英語力だけではなく、世界事情に関する教養や、ディスカッションを通じて論理的思考力を身につけられることが大きな魅力。
そして、これらの効果をバランスよく引き出していくためには、教材を効果的に使うことが重要です。
「デイリーニュース」は5つのExerciseで構成されていて、基本的には1から順に進めていきます。
活用法を紹介する前に、各エクササイズの内容を簡単にご紹介します。
使用記事はこちら。
Sanders Photo Helps Raise $1.8 Million for Charity
「サンダースの写真、慈善団体のため180万ドル集めるのに貢献」
レベル:6(中級)
■ Exercise 1 - Vocabulary ボキャブラリー
ニュース本文内でキーとなる英単語を確認するパート。
単語の意味の他に「品詞」「発音記号」「定義」「例文」が記載されています。
■ Exercise 2 - Article ニュース記事
ニュース記事本文を読むパートです。
通常は、一文ずつ、もしくはパラグラフごとに講師が読み、その後について音読します。
■ Exercise 3 - Questions 質問
本文の内容を理解できているかを確認するパート。3つの質問に答えます。
■ Exercise 4 - Discussion 議論
ディスカッションパート。
ニュースに関する質問に対して、自分の考えを話し、講師と意見を交換します。
■ Exercise 5 - Further Discussion 一歩踏み込んだ議論
ニュースの内容から少し発展した事柄について議論するパート。
自身のことや身の回りで起きていることなどについて話します。
ボキャブラリーや本文をレッスン前にあらかじめ予習しておくことで、レッスン本番でディスカッションの時間をたくさん確保することができます。
それはすなわち、25分間をフルに「話す練習」に充てられる、ということです。
初級と中級の方は30分程度の時間を使ってしっかりと予習するようにしましょう。
という流れでやればOKです。
【使える英語フレーズ】
「ニュース記事はすでに読みました。ディスカッションから始めてください」
「ディスカッションにたっぷり時間が欲しいです。単語と本文を飛ばしてもいいですか?」
自分でサッと読んで理解できる上級の方であれば、予習は必須ではありません。
もし予習ができるのであれば、レッスン前に気になった表現や確認したい単語をピックアップしておき、ディスカッションに入る前に講師へピンポイントで質問するようにしましょう。
ディスカッションのパートでは、ただ質問に関して答えるのではなく、「具体例を交えながらなるべく長く話す」ということが大切です。
以下のニュースを例に、どのような回答が望ましいのかをみてみましょう。
Company Makes 100% Plastic-Free Disposable Coffee Cup
「アイルランドの企業が世界で初めて、100%プラスチックフリー、完全リサイクル可能なコーヒーカップ(バタフライカップ)を製造した」
最初の質問「What are your thoughts on the ButterflyCup?(バタフライカップについてどう思いますか」に対して、あなたならどのように答えますか?
「それはいいと思います」
1番よくないのは、このように一言で終わってしまうことです。これでは会話が広がらない上に、英語力も伸びていきません。
たとえ英語初心者であっても、簡単な表現や本文にある表現を使ってできるだけ話すようにしましょう。
■ 例(初級者)
「このカップは環境にいいと思います。このカップを使っているカフェに行きたいです。スターバックスが使ってくれるといいな」
■ 例(中級者)
「使い捨てコーヒーカップは環境にとって大きな問題なのでいいことだと思います。もし日本でも使えるようになったら、そのカップで飲み物を提供してくれるお店を選びたいです。スターバックスでいつもコーヒーを買うので、彼らが近いうちに使い始めてくれるといいな」
これぐらい具体的に例を交えながら答えられるといいですね!
また、講師の意見に対しても積極的に質問して、会話をどんどん広げていきましょう。
「どうしてそう思うのですか?」
「あなたの国ではどのような状況ですか?」
レッスン以外の自主学習の時間を使って、「デイリーニュース」上にある英文記事を積極的に読みましょう。
日常的に英文をたくさん読むことで、語彙力と読解力を高めることができます。また、多読は英語脳の形成にも有効です。
デジタル記事という特性を生かして、隙間時間を利用してスマホ等からアクセスし、できるだけ英語との接点を作るようにしましょう。
応用編では、一風変わった「デイリーニュース」の活用法を紹介します。
通常のデイリーニュースを使ったレッスンでは、リーディングとスピーキングを伸ばしていく使い方が一般的ですが、以下の方法ではライティングやリスニングを含めた4技能をバランスよく伸ばすことができます。
単語をチェックしていく際に、記載されている例文で覚えるのではなく、自作の例文を作って覚えるようにしてみましょう。
自分で考えた例文であれば覚えやすい上に、同時に作文力(ライティング)も身につきます。
まずは新出語句の発音をチェックし、その単語を使った一文を考えて講師に披露してみましょう。
ノート機能に打ち込んで、それを講師に添削してもらうようにすると、あとで見返すことができるのでオススメです。
【使える英語フレーズ】
「この新しい単語を使ってオリジナルの文を作りたいです」
「ノートに作文を打ち込みます。それらを添削してくれますか?」
「単語と定義だけを読みたいです。例文を読むのを飛ばしてから、新しい単語を使ってオリジナルの例文を作りたいです」
通常のレッスンでは講師の後に続いて本文を読むことが多いですが、自分は読まないで、講師に読み上げてもらい理解に努めることで、リスニング力強化に繋がります・
声に出したいのであれば、講師に一文づつ読んでもらった後に、自分も続けて声に出して復唱するようにしましょう。
また、ニュース本文を読んでもらった後には、内容理解の質問(Exercise 3)も読み上げてもらい、内容を理解したか確認するのを忘れずに。
さらに、ニュースを要約をして講師に伝えてみるのもいいでしょう。
【使える英語フレーズ】
「リスニング力を伸ばしたいです。私が目を閉じている間に記事を読んでくれませんか?」
「リスニング力を鍛えるために、画面を見ないで復唱をする練習をしたいです」
「今読んでもらった内容を要約させてください」
先ほどの逆バージョンです。
講師には本文を見ないでもらって、自分が読んで講師に伝えます。
もし発音が間違っていたら講師に理解してもらえないので、発音やイントネーションにより気をつけながら読む練習をすることができます。
【使える英語フレーズ】
「発音を良くしたいので、私が本文を読んでいる間、画面を見ずに聞いていてもらえますか?」
「私の発音を注意深く聞いて、発音を間違えていたらその都度教えて欲しいです」
ディスカッションで答える内容を事前に作文して用意しておき、レッスンで講師に添削をしてもらうようにしましょう。
英作文をすることで、より正確な英文を組み立てられるようになりますし、語彙力と表現力も伸びていきます。
【使える英語フレーズ】
「ディスカッションの質問のために答えを作文しました。添削していただけますか?」
「ディスカッションの質問に答えて、それをノートに貼り付けました」
ディスカッションの回答だけではなく、本文の要約を書いてみるのもオススメ。
要約することにより、作文力がつくだけではなく、パラフレーズ力(言い換えする力)もつけることができます。
ポイントは、本文で使われている表現をそのまま使おうとせずに、「なるべく自分の言葉で」「簡潔に」まとめることです。
書き方のコツとしては、まずは本文からキーワードを10~15個ピックアップし、そのキーワードをもとに自分で要約文を作成します。100~150文字を目標に、まずは50文字程度の短い文章から始めてみましょう。
【使える英語フレーズ】
「作文力をつけるために本文の要約を書きました」
「本文と同じ表現を使うのではなく、なるべく言い換えるようにしてみました」
「ノートにある作文を添削してもらいたいです」
「作文はちょっと手間がかかるな…」という方は、書く代わりに声に出してで本文の内容をまとめてみましょう。
要約文を書くときと同様に、まずは本文から大切だと思ったキーワードを手元にメモしておいたり、チャットボックスかノートに打ち込んでおきましょう。
そして、それらのキーワードをもとに、本文の内容を自分の言葉でまとめてみましょう。
本文の内容をまとめた後に自分の意見も加えると、ショートスピーチのような感じになりますよ。
「レッスンでやるのはハードルが高い」という方は、レッスン後の復習に「独り言」でやってみてくださいね。続ければ、かなりの力がつくこと間違いなしです。
【使える英語フレーズ】
「ディスカッションを始める前に、要約がしたいです」
「私の意見も含めた本文の要約を聞いてもらいたいです」
「ノートに記入したキーワードを全部使って本文の要約をしたいと思います」
教材に用意されているディスカッショントピック以外に、自分で考えたオリジナルの質問を講師に投げかけてみてはいかがでしょうか。
質問力がつく上、より自分主導でディスカッションを進めることができます。
事前に自分が考えたトピックをチャットボックスやノートに打ち込んでおくとスムーズに進めることができますよ。
【使える英語フレーズ】
「チャットボックスに自分で考えたオリジナルの質問を用意しました」
「ディスカッションのパートでは、私が作った質問をもとにやりたいです」
「このディスカッショントピックまでいきたいな」と考えていたのに時間がなくてできなかったり、「最後のクオートについて話したいけど、最後だから順番がこない…」なんてこともあったりしますよね。
講師はリクエストされない限り、ディスカッショントピックの順番通りに進めますが、ユーザーさんがリクエストすればその順番でディスカッションを進めてくれます。
【使える英語フレーズ】
「今日はディスカッショントピックを最後から順に進めたいです」
「ディスカッションの最後のクオートについて話したいです」
同じニュース記事でも、他の講師とのレッスンで使えば、また違った議論ができて面白いものです。
加えて、自分の意見(スピーキング力)もブラッシュアップできて一石二鳥。
【使える英語フレーズ】
「このデイリーニュース教材を使うのは2回目ですが、より理解して深いディスカッションをするためにもう一度やりたいです」
DMM英会話の大人気教材「デイリーニュース」の活用法を、基本と発展に分けてご紹介しました。
少し変わったものもありましたが、みなさんはどのアレンジが気になりましたか?
いつものレッスンに一工夫したり、ちょっとした負荷をかけてみると、効果が高まりますし、何より楽しいです。
リクエストフレーズを使いながら、ぜひ今日からあなたのレッスンをアレンジしてみてくださいね!