濱名 栄作
(更新)
高まる英語需要にともない、進学や昇進、転職などさまざまな場面で英語力の指標とされるTOEICテスト。本屋さんに行けば無数に並ぶTOEIC対策書籍、さらに「TOEIC」とググればおびただしい数の関連情報がヒットします。
しかしこれだけ情報があると、ぶっちゃけ何をすればいいのか分かりませんよね…
そこで参考にしたいのが、TOEICでハイスコアを取得した人たちの学習法。彼らは問題集をひたすら解き続けたのでしょうか?
今回お話を伺ったのは働きながらDMM英会話を続け、わずか1年半でTOEICスコアを655→915にまで引き上げることに成功した柳内海人さん。
そんな柳内さんの英語学習の方法と、英語力を手に入れたことで身の回りに起こった変化とは!?
TOEICスコアの行き詰まりに悩んでいる方は特に必見の内容です!
ー 本日はよろしくお願いします。まずは簡単に自己紹介をお願いします。
年齢は26歳で大手通信企業で働いています。もともとは理系出身なので技術職採用だったのですが、内容はエンジニアではなくて、今は設備投資のお金の管理をしたりする企画部という部署にいます。
ー お仕事で英語は使われますか?
普段はないですね。一度だけ提携しているインドネシアの会社から研修生が来たときに、たまたま僕も選ばれて英語で説明やオーガナイズをしましたが、今のところは海外出張とかもないですね。今後あると聞いてガンガン手を挙げてはいるんですけど(笑)。
職場も日本人ばかりなので仕事で英語は使いません。
なので、なぜ今英語を勉強しているのかと言えば理由は二つあって、一つは本当に楽しいからやってるだけで、もう一つは、将来世界中を旅したりアメリカに住みたいと思っているからです。英語を勉強しているきっかけもそこなので。
ー それではこれまでの英語経験や海外経験について聞かせてください。学生の頃からよく海外は行かれてたんですか?
ちょこちょこ行ってましたが、英語はそんなに出来なかったですね。高校生のときに、英語が好きだと気づいて受験勉強を頑張っていたので英語は得意だったんですけど、大学に入学してからは理系だったので専門の勉強がメインで英語はちょっと置き去りにしてて…
でも「いつか英語をマスターしたい」という気持ちがずっとありました。
大学1年のときに行った初めての海外旅行先がニューヨークだったんですけど、それでアメリカが好きになって、それからアメリカを横断したりとか、短期でLAのサマースクールにも行ったんですよね。
当時は真剣に英語に取り組んでいなかったので全然伸びませんでしたが…
でも大学生のときに「アメリカに住んでみたい」と強く思ったのを覚えていますね。
ー 英語を真剣に頑張ろうと思った動機は何だったのですか?
会社に入って半年くらい経ったときに「やっぱりアメリカに行きたい」と思って、アメリカの大学院に行くことを考えた時期があったんですよね。
そのためにはTOEFLのスコアが必要で、スピーキングもできないといけないのでそのタイミングでDMM英会話を始めました。それから約1年半以上の間、ほぼ毎日レッスンを受けています。
でもその後いろいろと心境の変化があって、必ずしも大学院に行かなくても、アメリカで働けるところに転職したりとか、人脈を使って向こうで仕事ができるように動いてみるのもいいかなと思い始めたんですよね。
大学院進学もまだ選択肢の一つとして持っていますが。
ー TOEICについてお話を伺いたいのですが、受験したきっかけは何だったのですか?
入社して半年後くらいに、将来のキャリア等をイメージする中で、今の実力をちょっと見てみようと思ったのがきっかけです。
そのときのスコアが655点でした。大学時代に受けたときも650点くらいだったので、その頃から特に変わってないって感じでしたね。
そして、その2年後ぐらいに会社で一斉に受けることになって再度受験したんですけど、それまでTOEIC対策というのは特にやってなかったんですよね。
でも「せっかく英語を頑張ってきたしちょっとTOEIC対策もしてみるか」ということで、試験の1週間前から公式問題集だけ買ってやってみたんです。
そしたらすごい楽に解けるようになってて、実際のテストでも900オーバー取ることができたので、思わずブログに上げちゃいました(笑)。
こちらが入社半年後に受けたときの公式認定証(写真下)とその2年後に受けたときのもの(上)です。
受験日でみると約2年間開いていますが、655点を取った半年後くらいからDMM英会話を始めたので、実際は1年半で900オーバーまでスコアアップしたことになります。
ー 1年半で260点UPってすごいですね!英会話レッスンを受け続けていて、TOEICに役立ったと感じるのはどのような点ですか?
話そうとすると脳が英語モードに切り替わるので、聞くときも英語でキャッチしようとするし、読むときも英語の語順で読んでいくようになります。
これってリスニングとリーディングの2パートから成るTOEICに必要な力をつけるには、理想的な英語の学び方だと思うんですよね。
TOEIC対策となるとみんなリスニングとリーディングにフォーカスしがちですけど、意外とスピーキングによって、その2つの力が底上げされるってことに気づきました。
もちろん「オンラインレッスンのみでTOEICが上がった」とは言えませんが、レッスンを通じて毎日英語に触れることで、基礎的な英語脳の下地が作られたと感じているので、90%はこのおかげだと思っています。
あとの10%は、話しているうちに英語を好きになってくるので、勉強を継続できるという、モチベーションの点でも効果を実感できました。
ー なるほど!英語を話すことで「聞く力」「読む力」も底上げされるんですね。それでは次に普段のレッスンのスタイルについて聞かせてください。またTOEIC対策におすすめの教材などあれば教えてください。
基本は仕事から帰ってきて夜にレッスンを受けています。毎日やらないと億劫になってしまうので、レッスンが終わったらすぐに次のレッスンを予約するようにしていますね。
そうすると強制的に継続できますし、「やるか」という気持ちになるし、予約も取りやすいので。
続けるコツはレッスンが終わったらすぐに次の日のレッスンを予約して、強制的に自分を動かすことだと思います。
ー 講師選びはどのようにされていますか?お気に入りの先生のレッスンを中心に受ける感じですか?
今はお気に入りの先生がある程度決まっているんですが、始めた頃はいろんな先生を試していましたね。
最初は自分に合ってる勉強法や先生がわからないと思うので、とりあえずいろいろな先生を試してみて「発音がきれいな先生がいい」とか「ゆっくり話してくれる先生がいい」みたいな自分の希望を見つけていくのがいいと思います。
DMM英会話にはいろんな国の先生がいてそれぞれ少しずつ違う訛りやアクセントがあるんでしょうけど、英語は同じ英語だと思いますし、自分の英語力が上がってくるとどんな英語にも対応できるようになってきます。
そうしたグローバルな英語力をつけるのは大切なことだと思っているので、ぜひ色んな先生と話してみてほしいですね!
ー 教材はどのようなものを使用していますか?
初めの頃は、デイリーニュースやディスカッション用の記事教材を使っていましたね。
英文を発音して読んだあとにサマリー(要約)を先生に伝え、最後に記事について議論するという流れでやっていました。
サマリー作るのは難しくてけっこう疲れるんですけど、いいトレーニングになります。これはTOEIC対策にもかなりオススメです!
半年経ったぐらいからはフリートークが多いですね。
同じ先生が続くと話のネタがつきてくるので、「これを読みたい」と興味のある記事を送ったり、逆に「いい記事ない?」と聞いて提案してもらうこともあります。
ITやテック系の記事を使うことが多いですが、幅広い英語を身につけるためにも政治や経済系の記事も読むようにしています。
あとは、隙間時間を利用してKindleでエコノミストなどの雑誌を読んだり、海外ドラマを見たりもしていますね。
ー 英語学習の効果が出て、職場などの周りの環境に何か変化はありましたか?
そうですね。仕事面ではTOEICスコアのこともあって「あいつは英語できるんだ」と社内評価が高くなった気がします。
別に英語ができるからといって、他の勉強や仕事ができるわけではないんですけど、「あいつは頭がいい」と思ってもらえることもあるので、TOEICはわかりやすい指標なのかなと思います。
職場以外でいうと、VRとかドローン、ビットコインなどの新しい技術が集まるプロジェクトの一つに参加させてもらって、そこで英語の情報を日本語に訳したりとか、逆に日本語の文章を英訳してあげるなどの活動もしています。
※実際に海外の人たちと行っているチャットの例
少し前からそういうことをネットでしていたら、それを見た海外のリードエンジニアの人たちから「この文章訳してくれ」といったメッセージが来るようになって、今の活動に繋がっています。
そうした最新の技術の世界に自分から入りこめたのが、変わったことですね。そういう風に自分の可能性を広げられることも英語をやっててよかったなと思うことの一つです。
あとは家の近くに外国人がたくさん集まるBARがあるんですけど、そこに行って英語でコミュニケーションをとって世界中の友達がたくさんできましたね。
彼らとはFacebookで繋がっているので、オーストラリアとかイギリスとか彼らが母国に帰った後も遊びに行けるじゃないですか。
それってすごい楽しいことだなあと思うんですよね。そのようにプライベート面が充実したのも大きな変化です。
ー 英語を学び続けていく上での今後の目標はありますか?
一つは、英語は使わないと忘れちゃうので現在の英語力を維持して、かつちょっとずつでも流暢に話せるようになることです。
あとはこの前イタリアに旅行に行ったときに、換金所でお金を多めに取られるというトラブルがあったんです。
でもそのときにパニックになってしまって、うまく英語で話せず悔しい思いをしたので、そういった危機迫ったりとか感情的になった場面でも、とっさに英語で対応できるように練習していきたいですね。
ー 今後の人生のビジョンを教えてください。
もともと英語をやり始めたきっかけにも繋がっているんですけど、「アメリカに住む」ことです。
アメリカは西海岸を中心に日々新しい技術が生まれていて、それに挑戦することをよしとする文化があるので、そうした刺激ある環境で仕事をするのも夢ですね!
「あなたにとってのアナザースカイは?」と聞かれたら「アメリカです」って言いたいです(笑)。
ー では最後にユーザーの方にメッセージをお願いします。
とにかく続けることが大事です。何も考えず話してみてください。
リスニングもリーディング力も話すことで底上げされる部分があって、イメージしにくいかもしれませんが、やってみればこの意味がわかると思います。
実際話すと言われても、「どう話したらいいの?」とか「どんな先生を選んだらいいの?」とかあると思うんですけど、やっていくうちに自分なりのスタイルがわかってくるので、とにかく話してみてください。
とりあえず話してみれば、だんだんと英語を話すのが楽しくなってきて、楽しくなってくると上手くなってきて…という継続の勝ちパターンに入ることができるので、頑張って続けて欲しいですね!
ー インタビューは以上になります。本日はありがとうございました。
TOEICのスコアももちろん大事ですが、大切なのは英語でコミュニケーションをとれる力なのではないでしょうか。
英語ができれば仕事やプライベートなどあらゆる面に充実をもたらし、自分の可能性を広げてくれます。そして、話せるようになるためには話してみるのが一番の近道。
DMM英会話では無料の体験レッスンを受けることもできますので、ぜひ試してみてくださいね!