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時代?時期?同じような意味を持つage / era / periodの違いと使い分け

時代?時期?同じような意味を持つage / era / periodの違いと使い分け

age、era、period といった英単語は「時代、時期」などのイメージで思い浮かべることが多いと思います。

これら3つの言葉には共通するイメージがあるからこそ、いざ使い分けとなると考えてしまう人は少なくないのではないでしょうか。

今回は、時間を表す英語 age、era、period の違いと使い分けについて、ご案内していきます!

age、era、period の違い

age、era、period は時代について語る場面でよく出てくる単語です。また、歴史やサイエンスに関するトピックでもよく出現するなど、同じような場面で使われることが多いわけですが、それぞれ微妙に異なるニュアンスも持っています。

各語の和訳を比べると次のような感じです。

  • age:時代、時期、年齢
  • era:時代、時期
  • period:時代、時期、期間

「時代、時期」という意味が共通していますね。加えて age にはご存じの通り「年齢」の意味がありますし、period には「期間」という意味も加わります。

違いがわかるような? わからないような? といった感じでしょうか。

こういうときは、これらの単語がどのような使われ方をしているかを比較することでニュアンスの違いが浮き彫りになります。使い方の例をそれぞれに見ていきましょう。

age の使われ方

age には、まず「年齢」という意味がありますよね。

Do you know his age?
「彼の年齢を知っていますか?」
Which age group do you belong to?
「どの年齢層に属していますか?」

「時期」というニュアンスが入ってくる使い方もあります。

  • old age(老年期)
  • middle age(中年期)

複数形 ages にすると、「長い時間」を指す表現にもなります。

It took ages.
「長い年月がかかった」
It’s been ages.
「久しぶり」

特定の「時代」を表すときにも使われます。なかでも、文化や技術などにおいて特徴がある「時代」を表すのにしっくりきます。

  • the Stone Age(石器時代)
  • the Industrial Age(産業(革命の)時代)
  • the Space Age(宇宙時代)
  • the golden age of Hollywood(ハリウッドの黄金時代=ハリウッドの全盛期)
  • Education in the digital age(デジタル時代における教育)

era の使われ方

Era は、その時代を象徴するような出来事があり、始まりと終わりが明確な時期・時代を指して使われます。

そのため、歴史的・政治的な文脈で使われることが多いのが era です。以下のような例からも、よくわかりますね。

  • the Obama era(オバマ政権時代)
  • the Victorian era(ビクトリア朝時代)
  • the colonial era(植民地時代)
  • a Soviet era aircraft(ソ連時代の飛行機)

「始まりと終わりが明確」ということからも、次のような表現では era を使うのがしっくりします。例えば政治的な出来事など、具体的な何かによって生まれた時代というニュアンスがあります。

  • the start of a new era(新時代の幕開け)
  • the end of an era(一時代の終わり)

しかしまた、age を当てはめた表現も可能です。同じ表現でも、こちらは何か象徴となるものを中心として起きた時代というニュアンスを感じさせます。

  • the start of a new age(新時代の幕開け)
  • the end of an age(一時代の終わり)

period の使われ方

Period も、age や era と同じように社会的・歴史的な時期・時代というニュアンスで使われたりします。

  • a period of upheaval(激動の時代)
  • a post-war period(戦後の時期)
  • the Jurassic Period(ジュラ紀) 
  • Picasso's Blue Period(ピカソの青の時代) 

同時に period には「期間」というニュアンスが加わり、もっと身近な暮らしにまつわるような期間を表すにも使えるのが period の特徴です。それもあって、期間の長さは era や age よりも短いニュアンスがあります

During that period, fuel prices doubled.
「その期間に、燃料代は倍増した」
The virus has an average incubation period of 5 days.
「そのウィルスは、平均5日ほどの潜伏期間ががる」
A lot of things happened in only a short period.
「短期間にいろいろなことが起きた」

言い換え可能な場面も多い

age、era、period は使い分けが必要な場面もあると同時に、era と age それぞれで「新時代の幕開け」「一時代の終わり」を 表現する上記例のように、感覚的な言葉選びができる場面も多く存在します。

age、era、period が言い換えて使われる例をいくつかご紹介しましょう。

  • the Middle Ages / the medieval period / the medieval era (中世)
  • Edo era / Edo period(江戸時代)
  • Showa era / Showa period(昭和時代)
  • atomic era / atomic age(核の時代)

「時代」や「時期」を表す英語表現を使い分けよう

わかっているようで、突き詰めるとわかりにくい age、era、period のニュアンスや使われ方の違いについてご案内しました。

使い分けが必要な場面もあれば、明白な使い分けがなく入れ替えて使える場面もありました。

いくつかの定番表現を覚えてニュアンスで理解するのが、使い分けをマスターするコツです。

どんな言葉選びがされているか、普段から意識してみてくださいね!