【2022年版】英語学習者が楽しめるAmazonプライムのテレビシリーズ10選

ポップコーンを食べながらテレビを見る女性

みなさん、一度は「動画で英語学習する方法やその効果」を目にしたことがあるのではないでしょうか。

特にAmazonプライム・ビデオやNetflixなどのサブスク型の動画ストリーミングサービスが拡充されるにつれて、よりこの方法が注目されるようになりました。

DMM英会話ブログでも、過去にNetflixを利用した英語学習方法や、オススメの作品についてご紹介したことがあります。

しかしAmazonプライム・ビデオも、負けてはいません。特に「Amazonオリジナル」作品なら、容易に英語学習に活用できます。

そこで本記事では、英語学習者にオススメのAmazonオリジナル作品を、テレビシリーズに的を絞ってご紹介します!

Amazonプライム・ビデオで楽しみながら英語学習

パソコンを使いながら笑っている女性

オススメ作品の前に、まずはAmazonプライムならではの英語学習活用法を簡単にご紹介します。

英語学習者なら、英語字幕を活用しよう

「英語字幕を活用」というと、躊躇してしまう方もいるかもしれませんね。でも、大丈夫です。「最初から英語字幕で視聴しましょう」というわけではありません。少しずつ段階を踏んでいくので、安心してくださいね。

【動画を使った英語学習のステップ】

  1. 日本語字幕を使って、作品のストーリーを理解

まずはどんな内容なのか、ストーリーを理解しましょう。このステップは、純粋にその作品を楽しめるのか、見極めるのにも重要です。

  1. 英語字幕で視聴する

ストーリーを理解できたら、英語の音声と字幕で作品を視聴します。こうすることで、聞き取れないセンテンスも文字で確認することが可能です。

  1. 繰り返して視聴する

例えばジブリ作品など、繰り返し見たことのある作品なら、「ここであのセリフだ!」とわかることもありますよね。

こうして繰り返して視聴することで、少しずつどんな言い回しが、どんなシチュエーションで使われているのか、身に付きます。シャドーイング音読などの練習を加えることもオススメです。

Amazonオリジナル作品なら、字幕の切り替え可能

Amazonプライムでの動画視聴には、1つ注意点があります。それは、すべての動画で言語の切り替えができないこと。

例えば同じ海外作品でも、「吹き替え版」と「字幕版」のように選ばなくてはならないのです。

しかしAmazonオリジナル作品の場合は、その限りではありません。「字幕・音声」設定ボタンが表示され、複数の言語から選ぶことが可能です。

図のようにボタンが表示されるので、クリックして希望の字幕と音声を選びましょう。

Englishの横に表示されている CC は、Closed Caption(クローズドキャプション)であることを示しています。クローズドキャプションは主に聴覚障害者の方向けに、音声をそのまま字幕化したもの。

実は、このクローズドキャプションを選ぶことが、言語学習をするうえではとても大事です。それというのも、クローズドキャプションではない字幕を選ぶと、聞こえてくる音声と内容が少し異なることがあるため。

例えばリスニングをして、文字でも聞こえた単語があっているか確認したいのに、表示された字幕が違っていたら、混乱しますよね。Amazonオリジナル作品の場合は、元となる言語にクローズドキャプションのオプションのみ表示されるので問題ないですが、他のサービスを使ったときには「CC」がついているか、確認するといいでしょう。

字幕と音声設定画面

Google Chromeの拡張機能「Subtitles for Language Learning」もオススメ

Amazonプライムビデオは、パソコンをはじめタブレットやスマホ、テレビなど、さまざまなデバイスで視聴できます。パソコンを使う場合は、Google Chromeの拡張機能の「Subtitles for Language Learning(以下、SLL)」の導入がオススメです。

SLLは言語学習者向けの拡張機能で、79か国語の学習に対応しています。Google Chromeのウェブストアからインストールすると、以下のような画面が表示されるので、母国語は日本語、学びたい言語は英語にして設定しましょう。

SLLの設定画面

SLLをインストールすると、作品のページで「エピソードを観る」と「Subtitles for LL」というオプションが表示されます。SLLを使って見たい場合は、後者を選びましょう。

SLLをオンにして視聴を開始すると、以下のような画面が右側に表示されます。センテンスごとに再生ボタンがあり、クリックするとその部分だけ繰り返し聞くことが可能です。また、知らない単語にマウスオーバー(マウスをあわせる)と辞書も表示されるので、単語の学習にも有効ですよ。

SLLを使用した画面

Google Chromeの自動字幕起こし機能はAmazon以外にも活用できる

Google Chromeには「ユーザー補助」機能の1つとして、「自動字幕起こし機能」がついています。

この機能を使えば、Amazonプライム上では日本語字幕、自動字幕起こし機能では英語字幕を表示させて、2言語の字幕を確認しながら視聴することも可能です。

Chromeの自動字幕起こし機能については、他に記事があるので、ぜひ活用してみてくださいね。

Amazonオリジナルのオススメ作品10選

では、早速Amazonオリジナルでオススメの作品を見ていきましょう。

どの作品も、英語レベル中・上級者向けですが、初級者の方もストーリー自体を楽しむことができれば、少しずつ言い回しを身につけられるはずです。

まずは「英語学習のツール」ではなく、「楽しむためのコンテンツ」と思って視聴を始めるといいでしょう。何を習得するにも、「好きなこと」を続けるのが近道なので、ぜひ紹介する作品のなかから「自分の好きなもの」を見つけてみてくださいね。

Upload|アップロード〜デジタルなあの世へようこそ〜

Upload」はこれからの世界で可能になりそうな、仮想現実のお話。ストーリーのなかでは人の死後に、その人の意識を仮想現実世界にアップロードできるようになっています。

物語の主人公は、パーティー好きな男性、Nathan(ネイサン)。彼の意識は仮想現実にアップロードされ、顧客サービスとして現実世界からサポートするNora(ノラ)と出会います。

最初にアップロードされるシーンは、少し目をつむりたくなる描写もあるかもしれません。しかしコメディ仕立てのSFシリーズなので、軽いタッチで描かれているので、その後は楽しみながら見ることができるでしょう。

コメディではあるものの、「人生とはなにか」について意外と深く考えさせられるのも、このシリーズの醍醐味です。

Undone|アンダン〜時を超える者〜

2019年から配信開始されたこちらのシリーズは、タイムスリップをテーマにしたアニメーション作品です。ただ一言に「アニメーション」といっても、私たちが見慣れているのとは異なる手法で作られています。

その手法とは、「ロストスコープアニメーション」というもの。ロストスコープアニメーションでは、一度役者が実写で演じた映像にアニメーションを加えます。

一度実写で撮影されているため、よりリアルに感じる部分がありつつ、アニメーションならではの演出を生み出すことが可能なのです。

Undone」は、主人公アルマが交通事故にあったことをきっかけに、タイムトラベルの能力を得て、幼少期に亡くなったはずの父親が目の前に現れるところから始まります。

ロストスコープアニメーションによって、このタイムスリップが今までにない描写をされているところがみどころです。この制作過程は動画にもなっているので、ぜひ見てみてくださいね! 驚くこと間違いなしです!

The Marvelous Mrs. Maisel|マーベラス・ミセス・メイゼル

Marvelous(マーベラス)という単語を聞いて、みなさんはどんなイメージを持ちますか? 

この単語には「驚くべき」や「素晴らしい」などの意味があります。つまり、「素晴らしいメイゼル夫人」という意味のこのシリーズは、1950年代のアメリカを舞台に、主人公のMiriam(ミリアム)、通称「Midge(ミッジ)」が女性コメディアンを目指す物語です。

ミッジはユダヤ人で、夫と子ども2人と暮らす、専業主婦でした。しかしあることをきっかけに、スタンダップコメディ(即興和芸)の道を目指すことになります。

1950年代という時代背景から、女性がコメディアンとして活躍するのは、なかなか難しいこと。それにユダヤ人家庭に育った環境や、芸能界ならではの裏事情などが、ミッジの挑戦を阻みます。「The Marvelous Mrs. Maisel」はこの描写がなんとも痛快で、目が離せなくなりますよ!

Modern Love|モダン・ラブ

Modern Love」はニューヨーク・タイムズ紙で毎週連載されているコラムをもとにしたシリーズ。読者から投稿されたエッセイが掲載されていて、テーマは、人間関係や感情などについてです。

1話ごとに完結するのですが、シーズンを通してすべてのエピソードがうまく伏線としてつながっています。そのため、1話ごとバラバラにでも、つなげてでも、好きなように気軽に観ることができるので、オススメです。

なにより、出演する俳優陣がとても豪華! シーズン1には俳優として引っ張りだこのアン・ハサウェイ、コメディ映画で名を馳せているティナ・フェイ、それに日系人俳優として著名なジェームス・サイトウ氏などが登場します。

実在する人からの投稿によって紡がれる話なので、リアルに映し出される感情や描写は、心になにかを訴えかけられているように感じるかもしれません。

2022年秋からは、日本オリジナルバージョンの「モダンラブ・東京」もストリーミングが開始されます。どのようなストーリーになるのか、楽しみですね!

As We See It|思うままの世界

As We See It」では、3人の自閉スペクトラム症を持つ若者たちJack(ジャック)、Violet(バイオレット)、Harrison(ハリソン)を中心に描かれています。3人が一緒に生活するなかで、挫折を経験しつつ、それぞれの悩みに立ち向かって、成長していくストーリーです。

「自閉スペクトラム症」について、聞いたことはあるかもしれませんが、一体どのような症状が見られるのでしょうか?

「自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder: ASD)」は、対人関係が苦手・強いこだわりといった特徴をもつ発達障害の一つです。

こころの健康情報局 すまいるナビゲーター

シンプルな定義ですが、こだわりや対人関係を苦手とする点から、日常生活に支障をきたすこともあります。そのため、サポートを必要とする人もいるのです。このシリーズのなかでも、Mandy(マンディー)というサポート役が登場し、ライフコーチとして3人の成長を見守ります。

さて、「As We See It」の何がオススメかというと、3人の主人公たちが実際に自閉スペクトラム症を持つ人たちだということです。これまで、当事者ではない俳優などが発達障害を抱える人の役を演じることに批判がなされてきました。

そこで重視されたのが、「Neurodiversity(ニューロ・ダイバーシティ)」という考え方。

Neurodiversity describes the idea that people experience and interact with the world around them in many different ways; there is no one "right" way of thinking, learning, and behaving, and differences are not viewed as deficits.

The word neurodiversity refers to the diversity of all people, but it is often used in the context of autism spectrum disorder (ASD), as well as other neurological or developmental conditions such as ADHD or learning disabilities.

「ニューロ・ダイバーシティは、人びとが世界をさまざまな方法で経験し、お互いに影響しあうという考え方。そのため、『正しい』考え方や学び方、振る舞いはなく、『違い』を欠陥とみなすことはありません。ニューロ・ダイバーシティはすべての人びとの多様性について言及しますが、多くの場合、自閉症スペクトラム、発達障害、多動性障害、学習障害などの文脈で使われます」

Harvard Health

つまり、発達障害を抱える人びとをマイノリティと捉えるべきではないという考え方です。

このドラマシリーズではまさにニューロ・ダイバーシティが重んじられていて、ストーリーに深みがあります。3人が織りなすストーリー、ぜひ観てみてくださいね!

Reacher|ジャック・リーチャー〜正義のアウトロー〜

イギリス人作家Lee Child(リー・チャイルド)氏の、大人気推理小説シリーズの主人公が、このドラマシリーズのタイトルにもなっているJack Reacher(ジャック・リーチャー)です。

もともとTom Cruise(トム・クルーズ)主演で映画化されたものが、今度はテレビドラマ「Reacher 〜正義のアウトロー〜」として放送を開始しました。

リーチャーはアメリカ陸軍内部調査部の元軍人でしたが、その後放浪生活を送るなかで、ある田舎町で事件に巻き込まれます。そしてこの町で起こるさまざまな陰謀の謎を暴き、捜査を進めていくことになるのです。

邦題に「アウトロー(outlaw)」、つまり「無法者」とついているだけあって、リーチャーの人柄は少々近寄り難く、無愛想な感じがするかもしれません。しかし捜査を進めていくなかで、仲間たちと打ち解けていくと優しさも垣間見えるはずです。

アクションシーンがキレているうえ、展開がスピーディなので、飽きることなく楽しく観ることができます。ただ、暴力的なシーンは多めなので、苦手な人はこちらに留意して観るといいでしょう。

The Terminal List|ターミナル・リスト

The Terminal List」は極秘任務を遂行していたアメリカの海軍特殊部隊Navy SEALsが待ち伏せにあい、壊滅状況に置かれるところから話が始まります。

この特殊部隊を率いていた、Chris Pratt(クリス・プラット)演じるJames Reece(ジェームス・リース)隊長は、部下たちの死には陰謀が関わっていることを信じ、復讐劇を始めるのです。

こちらも「Reacher」のように原作があり、Jack Carr(ジャック・カール)氏執筆の「The Terminal List」という小説が元になっています。

テンポが速く、痛快な復讐劇はもちろんのこと、軍人が抱えるPTSD(Post Traumatic Stress Disorder:心的外傷後ストレス障害)、や軍の裏事情など、さまざまなテーマが盛り込まれているので、退屈することがありません。

見応えある作品ですよ。

Making the Cut|メイキング・ザ・カット〜世界的デザイナーを目指して〜

ここからは、ドラマシリーズではなく、リアリティーショーのシリーズをご紹介します。まず1つ目は、「Making the Cut」。Making the cut は英語で「成功する」ことを意味します。

世界中から集まった12人のファッションデザイナーが「次の世界的ファッションブランド」を目指す、コンペティション番組です。司会はモデルのHeidi Klum(ハイディ・クルム)とファッションコンサルタントのTim Gunn(ティム・ガン)。デザイナーたちはパリやニューヨーク、東京などファッションの中心地を巡りながら、「実用スタイル」と「ランウェイスタイル」の服を制作していきます。

優勝賞金は100万ドル、日本円にして約1億3000万円(2022年8月時点)。そして、優勝者はAmazonで自身のブランドの服を販売する権利を得ることができます。

この番組に登場するのは、すでにプロのファッションデザイナーとして活躍する人たち。デザイナーはそれぞれ個性があり、服を作り上げていく様子は、ファッションに興味がない人でものめり込むこと間違いなしですよ!

2022年8月にはシーズン3のストリーミングが開始。人気な様子が伺えますね!

Clarkson’s Farm|ジェレミー・クラークソン 農家になる

イギリスで絶大な人気を誇り、現在も放送が続いている「Top Gear」という自動車番組があります。あらゆる車を乗り比べて、日本では考えられない「テストドライブ」をするうえ、司会者3人のやりとりがとても面白く、観る人を魅了してきました。

残念ながら初代司会者の3人は問題発言などで「Top Gear」を降板になってしまったのですが、その後はAmazonオリジナル番組で活動を続けています。その司会者のうちの1人が、Jeremy Clarkson(ジェレミー・クラークソン)、「Clarkson’s Farm(ジェレミー・クラークソン 農家になる)」の主人公です。

Clarkson氏はイギリスのコッツウォルズ地方に1000エーカー(約404ヘクタール)の農場を持っており、この番組ではその農場の切り盛りに挑戦する様子が描かれています。

1000エーカーの土地というと、東京ドーム約88個分の面積を誇ります。そのような広大な土地を管理するのは、並大抵のことではありません。彼が一から農業を学ぶ姿は新鮮で、コッツウォルズ地方の素晴らしい風景も心を癒してくれます。

欲をいえば、このシリーズの前に「Top Gear」の後継番組としてAmazonプライムで放送していた「The Grand Tour(グランド・ツアー)」を視聴してからこの番組を観ると、Clarkson氏だからこその面白みが理解しやすくなるはずですよ。

Luxe Listings Sydney|ラグジュアリー・シドニー 〜超高級住宅ドキュメンタリー〜

Luxe Listings Sydney」は、シドニーで超高級物件を売買する3つのエージェントたちが駆け引きを繰り広げるリアリティーショーです。

シドニーは世界的にも不動産競争が激しい都市の1つ。そんななかで、物件の売買に関わる人たちの人間模様が映し出されるのが、このシリーズの醍醐味です。なにより、登場するエージェントたちはクセが強い人たちばかり。「ギラギラ」としたイメージを受けるかもしれません。

こちらのシリーズも、不動産に興味がなくても仕事に対する姿勢など、なにか惹かれるものがあります。リアリティショーというよりはドキュメンタリーのような部分もあり、予測不可能なストーリー展開に、思わず見入ってしまう方が多いはずですよ!

これからのAmazon作品も期待大!

今回さまざまな作品を観てみて、純粋に楽しめる作品が多いと感じました。また、「Undone」や「As We See It」のように、制作の裏側で興味を引く作品にも力を入れている様子が見受けられます。

冒頭にも触れた通り、なにかを習得するときには「楽しむこと」も重要なポイントです。

今回ご紹介したなかから、1つでも楽しみが学びにつながる作品が見つかりますように。