バーに行く前に知っておきたい!バーテンダーが必ず使う英語表現
バーテンダーは、華やかでエキサイティングな仕事だと思われがちです。
何といっても、楽しくて活気のある環境で、いろいろな人と交流できますから!
海外でのバーテンダーの仕事は、自国とは異なる文化や飲み物、ナイトライフに触れることができるため、さらに特別なものになります。
今回は、バーテンダーになることに興味がある人や、飲みに行くときに新しい語彙が欲しい人のために、バーでよく耳にする用語や表現をリストアップしてみました!
バーテンダー関連の基礎英語表現
Back|バック
まずは back という単語。これは一般的には「後ろ」や「戻る」、または「背中」という意味を持ちます。しかし、バーでこの言葉を聞いたら、「チェイサー」という意味になります。
これはアルコールと一緒に出される、ソーダや水などの小さなグラスのことです。強いお酒の焼ける感じを抑えるために、お酒の後に飲みます。
Barback|バーバック
次は barback という言葉。これは bartender(バーテンダー)と混同されやすく、ネイティブでも違いがよくわからないことがあります。
Barback とはバーテンダーのアシスタントで、グラスを洗ったり、空の酒瓶を補充したり、支払いの準備ができたお客様をサポートしたりする仕事です。バーバックは一般的に、アルコールを提供することを許可する証明書を持っていないことが多いです。
Tab|タブ
バーでは、個々の飲み物の代金を要求する代わりに、しばしばお客様のために「open a tab(タブを開く)」ことがあります。これは、お客様が注文したものをすべて記録しておき、帰る際に一度に払ってもらう方法です。
日本語ではバーなどで「ツケ払い」をする際によく聞きます。
そして帰るときは close a tab または close out をします。
Rocks|ロックス
日本語でも「オン・ザ・ロック」と言いますね。ロックは「氷」のことを指しています。
また、英語ではロックの後に必ず s がつくので、「オン・ザ・ロックス」と言うようにしましょう!
Mixer|ミクサー
Mix は「混ぜる」という意味なので、mixer とは、アルコールに混ぜるジュースや炭酸水などのノンアルコール飲料を指します。
Neat|ニート
Neat のドリンクは、ボトルから直接注がれ、氷やミキサーなしで提供されます。つまり、「ストレート」という意味です。
Dirty|ダーティー
マティーニというカクテルをご存じでしょうか? ジンとベルモットで作られるショートカクテルで、「カクテルの王様」とも呼ばれています。
そしてそんなマティーニにオリーブジュースが加わると「dirty」になります。Dirty は「汚れた」という意味なので、マティーニに余分なものが加わって「汚れた」ことを表しています。
Double|ダブル
Double とは、通常の2倍のアルコールが入った飲み物のことです。
また、double は double shift(ダブル・シフト)の略でもあり、1日のうちに日勤と夜勤の両方をこなすことを意味します。
Dry|ドライ
カクテルをはじめ、ほとんどのアルコール飲料において dry とは、砂糖や甘味が入っていないか、少量しか入っていないことを指します。つまり、日本語の「辛口」という表現に一番近いです。
Mocktail|モクテル
Mock- という接頭語は、「ではない」、「偽物」という意味。例えば、mockumentary(モキュメンタリー)は偽物のドキュメンタリーのことです。
同様に、mocktail(モクテル)はお酒を使わないカクテルのことです。さまざまな理由でお酒を飲まない人がいますが、モクテルなら美味しいお酒と、それにまつわるオシャレな気分を楽しむことができます!
86
この言葉は、飲食業界では一般的な言葉です。動詞として使われ、2つの意味があります。
1. メニューにある商品が「86'd」になった場合、売り切れたり、もう手に入らないことを意味します。
2. バーでより一般的なのはこの2番目の意味で、「排除する」、「入店を拒否する」という意味です。これは、お客さんが無礼であったり、酔いすぎていたり、支払いを拒否していたりなどの理由で、退店を求められたり、出入り禁止にされたりする状況を指します。
この言葉の由来はいくつかあるそうで、すでに飲み過ぎてしまったバーの客に「86プルーフ」という弱めのウイスキーを出すことから、または死体が埋葬される箱の長さが8フィート、そして深さが6フィートということまで、さまざまな由来があるそうです!
Last call|ラストコール
ラストコールは、バーが閉まる前にドリンクを注文する最後のチャンス。日本語では「ラストオーダー」と言いますね。
ちなみに、夜のバーの閉店を歌った人気曲もありますよ!
そのほかのバーにまつわる英語表現
Nightcap|ナイトキャップ
これは簡単に言うと、夜の終わりや寝る少し前に、リラックスするために飲むアルコール飲料のこと。日本語では「晩酌」や「寝酒」というものがありますが、nightcap は晩酌よりは遅く、寝酒よりは早いというイメージがあります。
また、寝酒は1人で飲むことが多いですが、nightcap は人と一緒に飲むことが可能です。
ちなみに、cap(または cap off)は、「終わらせる」という意味の動詞として使われることがあります。つまり nightcap は、「夜の終わり」という意味合いを持ちます。
On the house|オン・ザ・ハウス
House という言葉は、「誰かの家」という意味以外にも、バーやレストラン、カジノなどの場所を指して使われることが多いです。
バーでは、注文に間違いがあって謝りたい場合、あるいは単に従業員との関係が良好な場合などに、無料で飲み物を提供してくれることがあります。このような飲み物は「オン・ザ・ハウス」と呼ばれ、お客の代わりにバーが代金を支払うことを意味します。
同様に、何かを「おごる」ときに on the house ではなく on me と言うこともできます。
Keep the change
これはバーだけでなく、さまざまな場所で使えるとても便利な表現です。多くの欧米諸国では、チップを払うのが一般的です。そこで、請求額よりも多く払い、keep the change というフレーズを使えば、「お釣りはいりません」という意味になります。
まとめ
バーテンダーは、ペースの速い環境で英語を使い、上達させるのに最適な方法です。
慣れるまでは難しいかもしれませんが、それがモチベーションになり、より頑張れるのではないでしょうか。
今回取り上げた表現は、一般的なバー用語のほんの一例に過ぎないので、まだまだ学ぶべきことはたくさんあります。また、バーテンダーでなくても、お客さんでも使うことができる表現ばかりなのでぜひ今度活用してみてください!
Written by David J
Adapted by さな