福利厚生にまつわる英語表現|一般的な休暇や手当の英語名を紹介!
日本で「福利厚生」といえば、一般的には雇用保険や健康保険などの法定福利厚生から、通勤手当や育児休暇など、会社によって異なるものもありますよね。
企業によって特殊な休暇や制度があったりもしますが、日本ではだいたいは同じようなものが設けられています。
日本語では聞き慣れているのですぐに説明できるかと思いますが、もし英語で福利厚生について話すことになったら、すぐに単語が思い浮かばないこともあるかもしれませんね。
今回は、日本で一般的な福利厚生の英語名を、例文とともにご紹介します!
福利厚生は英語でどう表現する?
福利厚生は、英語では employee benefits または employee welfare と言います。Benefit は「利益」を表す英単語なので、「従業員になることで得るもの・利点」という捉え方ができますね。そして welfare は「福祉」を指す言葉です。
場合によっては、benefits package と表したり、略して benefits とだけ表現されることもよくあります。
そして「手当」や「補償」は英語で compensation と言います。例えば、overtime pay(残業手当)や housing allowance(家賃補助)がこの部類に入ります。
日本で一般的な福利厚生の英語名
健康保険
「健康保険」は英語で health insurance と言います。
日本では、自営業やフリーランスで働いている方が加入できる国民健康保険、企業を通して加入する被用者保険、そして高齢者向けの後期高齢者医療制度などの種類がありますね。
労災保険
労災保険は英語で industrial accident compensation insurance または industrial injury insurance などと表現できます。もちろん国によって違う制度であったり、名称も異なるかと思うので、ここで紹介した名称が世界共通というわけではありません。
Accident は「事故」、injury は「怪我」という意味です。そして industrial という言葉は「工業用」や「産業の」を指すので、「職場での〜」というふうに捉えることができます。
雇用保険
雇用保険は英語で employment insurance です。
一方で、失業保険は unemployment insurance と、最初に un- を付けるだけなので覚えやすいでしょう。
厚生年金
年金は英語で pension と言います。厚生年金は、welfare pension や employee pension と表記されることが多いです。
厚生年金は、企業を通して払う年金のことで、国民年金とは異なります。英語で国民年金を表したい場合は (Japanese) national pension と表現しましょう。
また、外国人で、国民年金や厚生年金保険の加入期間が短い人は、母国へ帰るときに「脱退一時金」を申請することが可能です。これは英語で lump-sum withdrawal payments と呼びます。
有給休暇
一般的には、有給休暇を英語で表したい場合は paid time off (PTO) という総称を使い、なかには以下のようなものがあります。
- paid holiday
- paid vacation time
- annual leave
- paid sick leave
- mental health days
Paid holiday/public holiday というのは、国民的な祝日や、宗教上の祝祭日などの休暇。日本では、お盆や年末年始に休みの日が与えられるように、海外でもこのような休暇が設計されています。
一方で、paid vacation time は、名前の通り旅行や夏休みのときに使える休暇のことで、基本的には事前に申請する必要があります。また、一般の有給とは違って、「特別休暇」に当たります。会社によって与えられる日数が異なることも多いです。
Annual leave は、年次有給休暇を指し、雇用主が従業員に付与する有給休暇のこと。従業員が希望することに使用できます。ちなみに、annual は「毎年の〜」という意味です。
次に、paid sick leave というのは、体調不良のときに使える有給休暇のこと。シンプルに sick day(s) と呼ばれることもあります。また、イギリスでは statutory sick pay (SSP) と表現されることが一般的です。
そして sick days と関連するのが mental health days(メンタルヘルスデイズ)。これは、風邪などの身体的な病気ではなく、心の不調を感じた日に気軽に休めるように設計されている休暇です。
通勤手当
日本では、多くの会社で交通費が支給されますよね。しかし、海外では電車を利用して通勤する人が少ないため、このような手当がないことが多いです。
英語で「通勤手当」と言いたいときは commuting allowance/compensation という表現を使いましょう。
また、面接や出張などでかかる交通費は travelling/transportation expenses と言うことができます。Expenses の代わりに allowance を使うことも可能です。
健康診断の受診
日本の多くの企業では、会社を通して年に一度健康診断を受診することができますよね。しかし、海外ではこのようなシステムがない国もたくさんあります。
英語で「毎年恒例の健康診断」は、annual health checkup または annual physical と表現することが可能です。
慶弔休暇
慶弔休暇とは、出産や結婚式などを含むお祝いごとと、通夜やお葬式などを含むお悔やみごとに対して与えられる休暇。しかし、英語にはこれに当たる表現はなく、具体的に説明することが多いです。
例えば、結婚で休む場合は paid day off for wedding や、leave for personal matters などと言うことができます。Personal matters は「個人的な事柄」という意味です。
そして、「忌引」に対して使われる表現は bereavement leave もしくは condolence leave です。
出産/育児休暇
英語では一般的に maternity leave といえば、出産する母親の育児休暇を意味します。一方で、父親がとる育児休暇のことは paternity leave と言います。
性別を特定しない言い方だと、parental leave という表現の仕方も可能です。
在宅勤務/フレックスタイム
在宅勤務は一般的に work(ing) from home や remote work と表します。
一方でフレックスタイムは、flexible hours(フレキシブル・アワーズ)と言います。
まとめ
いかがでしたか?
福利厚生を英語で説明することはなかなかないかもしれませんが、もし外国の人とお仕事をすることになったらぜひ知っておきたい知識ですよね。
必要となったときに、ぜひ今回ご紹介した表現を参考にしていただければと思います。