DMM英会話 ブログ 英語を学ぼう ビジネス英語

映画の名セリフから学ぶ7つの「ビジネス英語」表現

映画の名セリフから学ぶ7つの「ビジネス英語」表現

以前ご紹介した "映画の名セリフから学ぶ「恋と愛」の英語表現12選" に続き、今回は映画の名セリフからビジネスシーンで使える英語表現をピックアップ!

映画の名セリフから学ぶ「ビジネス」英語表現

世界の金融街を動かすものとは

Greed, for lack of a better word, is good.

言葉は悪いかもしれませんが、欲は善です。
-ウォール街(1987)

マイケル・ダグラス演じる投資家ゴードン・ゲッコーの名セリフ。ビジネスの名言といえば必ず挙るくらい有名なセリフです。

"for lack of a better word" とは「他に言葉が見つからないのですが」といった意味で使われます。また "Greed is good." だけで使われることも多く、経済や金融の新聞記事などでもよく見る表現です。

ミスをした同僚に皮肉で励まし

Join the club. That's what happens when you start doing well at work, darling. Let me know when your whole life goes up in smoke, that means it's time for a promotion.

仲間入りだね。仕事がうまく行き始めたってことだよ。もし私生活がダメになってきたら教えてよ。それは昇進の日も近いって意味だから。
-プラダを着た悪魔 (2003)

はじめの "Join the club" という表現。日常会話でもよく使われる表現で、「同じ状況になる」「お互い様」という意味になります。どちらかといえば、ネガティブな状況の時に使われます。

例えば、一日中仕事がうまくいっていないときに、同僚が同じようにミスをしてしまった際、 "Join the club" と言うことができます。似た表現に "Welcome to the club" という言い方もあります。

"goes up in smoke" は「焼失する」という意味もありますが、比喩として「失敗する」「夢と消える」といったような意味でも使われます。

取引の場面でひと言

You can't change your situation. The only thing that you can change is how you choose to deal with that.

状況を変えることはできません。あなたが唯一変えられるのは、その状況にどう対処するかの選択の仕方だけです。
- 50/50 フィフティ・フィフティ (2011)

「取引」という意味の "deal" という単語は、ビジネスの場でよく耳にする英単語のひとつです。このセリフの中では、「対処する」「取り組む」といった意味の "deal with" で使われていますが、イディオムとしてもたくさんの言い方があります。

職場で使えそうなものですと、 "cut a deal"  (取引を結ぶ)、 "blow a deal"  (取引がダメになる)、 "sweeten the deal"  (交渉中に好条件を掲示する)、 "get a raw deal"  (不当な対応を受ける)といったイディオムがあります。

リーダーになったら使いたい

I would rather gamble on our vision than make a ‘me, too’ product.

どこにでもある模倣製品を作るよりかは、私たちのビジョンに賭けてみたいのです。
-スティーブ・ジョブズ (2013)

"would rather ~" という表現は「むしろ~したい」「どちらかといえば~したい」という意味で、日常会話でもよく使われます。

このセリフのように「自分が~したい」という時に使うこともできますが、やんわりとお断りをしたい時にも使える便利な表現です。
例えば、 "Do you mind if I opened the window?" (窓を開けてもいい?) とお願いされた際に、 "I would rather you didn't. " (出来れば開けてほしくないなぁ)となります。

セリフの最後に出てくる "me too product" は、とある製品が大ヒットした後に他社が出してくる類似製品のことを指します。常に将来を見据えた商品を世に出し続けたジョブズならではの言葉ですね。

人生はあっという間

The slower we move, the faster we die. Make no mistake, moving is living.

歩みが遅ければ、人生はあっという間に終わる。失敗するな、生きることは動くことだ。
-マイレージ・マイライフ (2009)

アカデミー賞にもノミネートされたジョージ・クルーニー主演の作品より。

"The ~er(比較級), the …er(比較級)" で、「~すればするほど…」という意味です。

この表現を使った言葉で有名なものが "The more, the merrier!" という表現。パーティーなど人が集まる場所で聞くことがあるかもしれません。「人が多ければ多いほど楽しい!」という意味です。

WIN-WINな仕事を

I've made a very generous offer. It's a win-win situation for everyone. It's business, baby, not personal.

寛大なオファーを出したよ。皆が得をするんだ。これはビジネスだよ。ベイビー、個人的なものではない。
-バーレスク (2010)

歌手のクリスティーナ・アギレラが主演し、歌声とダンスが素晴らしかった作品です。

このセリフに出てくる "win-win" とは「双方にとって有利になる」という意味です。ビジネスの商談でも、両方の会社にとって利益が出るような交渉を "win-win negotiation" と呼びます。逆に共に損をしてしまうことは、 "lose-lose~" と言います。

成功の秘訣とは

The key to business is personal relationship.

成功の鍵は個人的な人間関係だ。
-ザ・エージェント (1996)

スタートアップ業界の人たちには教訓となっている名セリフ。

大企業を離れ自ら起業をするというストーリーの本作は、トム・クルーズ主演でアカデミー賞も獲得した作品。もう20年前の作品ですが、今の時代の若い起業家たちが観ても魅力的に映るようです。

セリフの最後、 "relationship" という単語が出てきますが、人や企業、国などの関係、結びつきといった意味でよく使う単語です。

ただ、人の関係について使う際は恋愛関係を指すので要注意。デートに誘おうと思っていた相手が "I'm in a relationship with someone" と断ってきたら、恋人がいることを意味しています。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

一本の映画の中だけでも、今すぐ覚えて使いたい英語表現がたくさん出てきます。お気に入りの一本を見つけ、何度も観なおして英語力向上に役立ててみてくださいね!