【統計】データやサンプルなど、英語で説明する表現まとめ
統計的なデータは、数値でものごとの実態や状況を把握できるので、多くの場面で利用されますよね。
そのため、データや結果について、発表したり説明する場面も多いでしょう。
ただ、それを英語でする必要があったら、ちょっと躊躇してしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、英語で統計について説明するときに使える用語や表現をご紹介します!
専門的な分野で必要そうな用語はあえて省き、どんな分野でも使えるものを厳選したので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
統計で使う英単語

| data: データ |
sample: サンプル |
| degree of freedom: 自由度 |
dependent variable: 従属変数 |
| deviation: 偏差 |
distribution: 分布 |
| correlation: 相関 |
coefficient: 係数 |
| correlation coefficient: 相関係数 |
error: 誤差 |
| estimate: 推定値 |
frequency: 度数 |
| histogram: ヒストグラム |
hypothesis: 仮説 |
| hypothesis testing: 仮説検定 |
linear regression: 縦型回帰 |
| mean: 平均 |
mean deviation: 平均偏差 |
| measurement: 測定 |
median: 中央値 |
| mode: 並数 |
multivariable analysis: 多変量解析 |
| non-linear regression: 非線型回帰 |
normal distribution: 正規分布 |
| normal equation 正規方程式 |
null hypothesis: 帰無仮説 |
| parameter: 母数 |
probability: 確率 |
| random variable: 確率変数 |
range: 範囲 |
| regression: 回帰 |
regression analysis: 回帰分析 |
| relation: 関係 |
relative frequency: 相対度数 |
| sample: 標本 |
sample size: 標本の大きさ |
| skewness: 歪度(わいど) |
slope: 傾き |
| standardization: 標準化 |
standard error: 標準誤差 |
| Student’s t-test: t検定 |
sum of squares: 二乗和 |
| goodness of fit test: 適合度検定 |
two sided test: 両側検定 |
| unbiased variance: 不偏分散 |
uniform distribution: 一様分布 |
| variance: 分散 |
Welch’s test: ウェルチの検定 |
統計について説明するときの英語表現

科学分野だけでなく、経済などのビジネス、そして社会科学分野でも、統計データについて言及することは少なくないでしょう。
ここでは、統計結果などについて説明するときに使える表現をご紹介します。
indicate:〜を示す
Indicate は「〜を示す」という意味で使われます。
特に統計を使った場合は数値的な観点だけでは断定するのは危険なため、「示す」という言葉によって部分的ではあるものの統計的データがある事柄を示唆することを表現します。
「スポーツと健康維持の相関は、健康維持を最大化するためにスポーツを継続するべきだということを示しています」
imply:〜という結論・間接的に示す
Imply も大元は「〜を暗示する・ほのめかす」などの意味で、結論としてはっきりと断定するわけではないときに使います。
「前回のデータでは、広告にかけた費用が私たちが期待したほど売り上げに貢献していないことが結論づけられました」
suggest:〜示唆する・提案する
Suggest は日常会話でもよく使う英単語ですよね。こちらもはっきりと明言しないものの、ある事柄を示唆するときに使います。
「データによると、英語学習者は増えているものの、海外留学をする人の数は減っているようだ」
tell:〜わかる・示す
Tell は先述の3つよりももう少し断定的で、「〜わかる・示す」などの意味です。普段は「tell + 人 + 情報」で「人に情報を伝える」のニュアンスで使われます。
一般的に「話す」のように和訳されるため、say や talk と混同されがちです。Say は「〜言う」と訳し、発語することに焦点が置かれます。Talk は「〜話す」の形で、会話でのやり取りのニュアンスが強いです。
その点、tell は情報の方が強調されるため、統計のような特定の情報を伝えるときには tell が適当になります。これらのニュアンスの違いに気をつけて、使い分けられるようにしましょう。
「実証実験のデータから、有酸素運動がカロリー燃焼に効果的であることがわかります」
show:示す・表示する
Show は普段の会話で「〜を見せる」の意味で使われますよね。統計を説明するときにも同じニュアンスで、「〜を見せる・示す」の意味で使います。
受け手にその情報をわかってもらいたいときに使う単語です。そのため、より特定の情報に関してなにか伝えたいときに使います。
「統計分析によると、日本における子供の人口は減少している。またこの分析から、働く母親が保育園を見つけることに困難をきたしていることが原因の1つだとわかりました」
detect:見つける・見破る
Detect は「見つける」という意味で、「調べて見つける・見破る」などのニュアンスが含まれます。Detective は「探偵」という意味なので、なんとなくイメージがしやすいのではないでしょうか。
「T-検定は、仮説が正しいかどうかを検出するのに有効な方法です」
demonstrate:行動によって示す
Demonstrate は一般的に「行動によって示す」の意味で使われますが、統計のようなデータに基づくものと一緒に使う場合には「証明する」の意味になります。
「この統計検定の結果は、AがBのパフォーマンス悪化に寄与していることを立証しています」
according to:〜によると
According to〜 は「〜によると」と参照元を示してなにかを提示するときに使う表現です。統計に限らずあらゆる場面で使われるので、覚えておくといいですよ。
「データAとBの比較試験によると、Aの方がBよりも組織に対して有益だ」
statistically speaking:統計学的には〜
先ほど indicate についても説明しましたが、統計データはものごとの実態をすべて表すことができるわけではありません。そういったときに使えるのが、statistically speaking(統計学的には〜)という表現です。
「統計データはAのような結果を示している」といった表現をしたいときに使うといいでしょう。
「統計学的にいえば、私たちの仮説は有効である。次に、定性的なデータを見てみよう」
ワンポイントアドバイス
主に科学分野など数値的なデータを扱うときには、簡潔かつ正確に伝える必要があります。ある1つのテーマについて話すときにも、要所で強調したい部分があるはずです。そんなときにオススメなのが、「能動態」と「受動態」をうまく利用すること。
「能動態」とは基本的な文章の形で、「S+V: Sは(が)Vする」という構造です。
「受動態」は「受け身」とも呼ばれますが、「Sは(が)Vされる」という意味で使われる文法であることを覚えていますか? 受動態を使うことで、強調する部分を変えることができます。例を使って見てみましょう。
A) We conducted a research with a sample of 1,000 people.
B) A research was conducted with a sample of 1,000 people.
AとBを見比べたときに、どちらのほうが research を強調しているように感じますか? Aの場合は、研究をした we の方に重きが置かれますが、Bでは research が強調されています。
しかし受動態ばかり使うべきというわけではありません。受動態を使うと、冗長な印象を与えることが多々あるのです。
そのため、科学分野では簡潔な能動態が好まれます。でも、そればかりだと単調な表現になってしまいますよね。バランスをとるためにも、ときどき能動態と受動態を混ぜて説明するようにすると、いいかもしれません。
決まった表現を覚えておけばこわくない!
「統計」というもの自体、なんだか難しそうだし、それを英語で説明するとなると、「どうすればいいんだろう」と悩む人も少なくないでしょう。
しかし、意外と使う表現は限られています。今回ご紹介した英語表現を頭のなかに入れておくと、恐怖心も拭えるはずですよ!