
サーカス関連の英語表現|綱渡りやジャグリングにまつわるイディオムも!

日本だとロシアの『ボリジョイサーカス』やカナダの『シルク・ドゥ・ソレイユ』が有名ですね。私も昔、まだ幼かった子供達を連れて一度だけ行ったことがありますが、見ている間ずっとワクワク、ハラハラしていたのを覚えています。
今回はそんな「サーカス」にまつわる英語表現を紹介したいと思います!
「サーカス」にまつわる表現やサーカス用語はもちろん、サーカスに由来する英語のイディオムもここで紹介しますので、ぜひ一緒に覚えてみてくださいね!
サーカスにまつわる基礎表現
みなさんはサーカスを見に行くとしたら、何が一番楽しみですか? 綱渡りや空中ブランコなどの空中演技? それとも象やライオンの動物曲芸?
では早速このサーカスにまつわる表現を英語で見ていきましょう!
- ring – サーカスが行われるステージのこと。通常このステージは円形なので、ring と言われています。サーカスの規模によってこの ring が複数あったりすることもあります。
- ringmaster (Master of Ceremonies) – サーカスの団長。サーカスの演技を観客に紹介したり、演技を監督したり、ときには自ら演技することもあります。
- acrobat − 曲芸師。曲芸をする人たちのことをいいます。最近では、サーカスを行う人たちのことを artists と呼ぶサーカス団も多いです。
In The Greatest Showman, Hugh Jackman played the charismatic ringmaster who created the circus sensation of the 19th century.
「『グレイテスト・ショーマン』では、19世紀のサーカス旋風を巻き起こしたカリスマ・リングマスターをヒュー・ジャックマンが演じました」
We hired an acrobat to entertain guests at our party, and everyone was amazed by his balancing act.
「パーティーでゲストを楽しませるためにアクロバットを雇い、彼のバランス演技にみんな驚いていました」
aerial acts(空中演技)

- trapeze − 空中ブランコ(サーカスの空中演技と言えば空中ブランコですよね)
- aerial silks – 空中シルク(天井から吊るされた織物に体を巻いて空中で行う曲芸)
- tightrope walking – 綱渡り
- human cannonball −人間大砲
An acrobat on the trapeze fell, but there was a safety net to catch him.
「空中ブランコの曲芸師が落下したが、安全ネットがあって彼をキャッチしてくれた」
We saw a man walking across a tightrope over Niagara Falls.
「私たちは、ナイアガラの滝の上を綱渡りしている男性を見た」
ground acts(地上演技)
- contortion – コントーション(軟体芸)
- stilt-walking – スティルト・ウォーキング(竹馬のようなポールの上に乗って行う曲芸)
- strongman – 怪力男
- fire performance – 火を使ったパフォーマンス(火吹きや火の輪くぐりなど)
- clown – ピエロ(手品や滑稽な動きで観客を笑わせます)
- lion tamer – ライオン調教師(ライオンに曲芸を教えます。ライオン以外にもトラや熊、象などの調教師もいます)
- unicycle – 一輪車(一輪車に乗った曲芸)
- juggling – ジャグリング
The circus clowns were juggling bowling pins that were on fire.
「サーカスのピエロは、火のついたボーリングのピンをジャグリングしていた」
The lion tamer seemed to be in complete control of the lion.
「ライオンの調教師は、ライオンを完全にコントロールしているように見えた」
サーカスに由来する英語のイディオム

では次に、サーカスに由来する英語のイディオムを見ていきましょう。
walking a tightrope
これは、先ほども出てきた tightrope という種目を使ったイディオム。綱渡りのように、慎重にバランスを取ったり扱ったりしなければならない危険な状況や不安定な状況にあること、すなわち「危ない橋を渡る」という意味です。
In a highly competitive industry, small businesses are often walking a tightrope between profitability and sustainability.
「競争の激しい業界において、中小企業は収益性と持続可能性の間の危ない橋を渡っていることが多い」
three-ring circus
three-ring circus は直訳すると「3つのステージがあるサーカス」という意味ですが、3つのステージで同時に演技を行っている様子から「てんやわんやの状態」「にぎやかな場所」と言いたいときに使われるイディオムです。
Our high school reunion last weekend turned into a three-ring circus.
「先週末の高校の同窓会は、とてもにぎやかな場所になった」
clown
英語で誰かを clown と呼ぶとしたら、「あなたはピエロだ」という意味ではありません。
Clown という言葉で人を表現する場合、その人が愚かで、場の空気を悪くするような行動や言動が多いことを意味します。また、冗談やふざけた行動をする人にも使われることがあります。
That group of kids in the back of the class are always acting like clowns.
「クラスの後ろの方にいる生徒たちは、いつもふざけている」
juggling act
空中で複数の物を扱うジャグラーのように、「複数の仕事や責任を一度に処理すること」を意味します。
Being a working parent can feel like a constant juggling act.
「働く親であることは、常に曲芸をしているように感じることがある(=すごく忙しい)」
not your circus, not your monkeys
not your circus, not your monkeys は、元々ポーランドのことわざで「それはあなたの仕切っているサーカスじゃないし、あなたの飼っている猿でもない」という意味から「それはあなたの問題ではない」=「余計なお世話だ」「あなたには関係ない」と言いたいときに使えるイディオムです。
Don't worry about how much money we make. Not your circus, not your monkeys.
「私たちがいくら稼いでいるかは、あなたには関係ない」
not your … を not my …に変えて言うと、「それは私の問題ではない」=「私には関係ない」という意味になります。
My lazy coworker expected me to help her finish her project, but she can take care of it herself. Not my circus, not my monkeys!
「怠け者の同僚は、私が彼女のプロジェクトの仕上げを手伝うことを期待したが、彼女は自分でそれを処理することができる。私の問題ではない!」
make something into a circus
make something into a circus または turn something into a circus は「何かを大混乱にする」「何かを大騒ぎに仕立てる」という意味です。サーカスは愉快で騒がしいイメージから、「バカ騒ぎ」「大混乱」「カオス」などの意味でも使われます。
My son’s birthday party made our house into a circus.
「息子の誕生日パーティーは、我が家を大混乱にした」
bread and circuses
bread and circuses は直訳すると「パンとサーカス」となり「どういう意味??」と思いますよね。これは詩人ユウェナリスが、彼の詩の中で古代ローマ社会を批判したときに使った表現から来ているそうで、「(大衆の不満を紛らわすために提供される)食事と娯楽」という意味のイディオムです。
Give them bread and circuses and they will never revolt. -Juvenal
『彼らに食事と娯楽を与えれば、彼らは決して反乱を起こさないだろう』−ユウェナリス
サーカス関連の表現を使ってみよう
本記事では「サーカス」にまつわる英語表現を紹介しましたが、いかがでしたか?
サーカスにまつわる基礎表現はいくつくらいご存知でしたか?
日常的に使う表現ではないですが、知っていて損はしないので、サーカスに由来するイディオムと一緒に覚えて、語彙力アップにつなげてみてくださいね!