日本人が英語の試験でやりがちな間違いって?対策はある?
英語のテストでは、「わかっているのに」起こしてしまう間違いがつきものです。落ち着いてから振り返ると、基本的なことほどテストでミスをしてしまっていることも。
英語には、日本語にない発想とそこからくる文法ルールがあるため日本語を母語としていると難しい点は多々あります。しかし、間違いやすい点は事前に把握して意識的に注意したいですよね。
今回は、「日本人が英語の試験で起こしやすい間違い」と、その対策を挙げていきます!
「日本人」が英語の試験でやりがちな間違い
日本語を母語とする人が間違いやすい英語のミスは初歩的なものが多いです。つい間違ってしまいがちな点を見てみましょう。
単数・複数の区別
日本語は単数・複数を常に意識して話す言語ではないため、その区別をしながら話す習慣がありません。ライティングやスピーキングでは単数・複数形の区別を忘れてしまいがちです。
どう対策すればいい?
新しい単語の意味を調べるときは 「可算(coutable)」か「不可算(uncountable)」かも同時に確認することを習慣にします。次のような特徴は知っていなければ対処できません。主なものは英語の基礎知識として覚えておくようにしましょう。
例:
- mice(ネズミ):不規則な複数形
- aircraft(航空機):単・複の区別がない
- furniture(家具):不可算名詞
三単現の s
「三単現」とは「三人称・単数・現在」の略称です。英語には「主語が三人称かつ単数で時制が現在の場合、動詞の後ろに s が付く」というルールがあります。
英語の習い初めで教わる基本ルールですが、長文を扱うような上級レベルになってもうっかり忘れてしまうケースが少なくありません。
例:
これらの例では、s が動詞の末尾に追加され、三人称単数の主語に合わせて変化しています。
どう対策すればいい?
英語を書くとき・話すときは、三単現の s を忘れていないか日々意識しましょう。なれるうちに s がないことに対して自分自身が違和感を感じるようになります。そのレベルに到達するのは、そう難しいことではありません。
時制
日本語話者にとって英語の時制表現は苦手に感じてしまいがちなものの一つです。完了形、話法、仮定法では、主節と従属節の時制を合わせる「時制の一致」と呼ばれる文法が出てきます。間違えると意味が正しく通じません。
例:
正しい文
間違った文
ここでは、両方の動詞が現在進行形(is reading と is watching)で一致させるべきです。
どう対策すればいい?
日本語話者が英語の時制を制するには、まずはルールをしっかりと理解することです。ルールを理解して覚えれば、答えることができます。
頭の中で時制をあれこれ検討しなくても自然に口をついて出るようになるには、文脈と時制表現の関係を意識しながら多くの英文に触れることです。
冠詞
日本語には「冠詞」という概念自体がありません。そのため、冠詞の扱いはかなりハードルが高い項目です。A/an のルールは比較的分かりやすいですが、the は要・不要も存在します。
どう対策すればいい?
基本パターンに沿ったケースは「知識」で対処できます。まずは基本ルールを覚えましょう。音やリズムを意識するのもコツです。冠詞抜きで話すと間が抜けたように感じるようになるでしょう。
スピーキングでは忘れて喋ってしまうことがあるかもしれませんが、ライティングでは見直しができます。普段から冠詞の使われ方に意識を向ける習慣を持ちましょう。
発音
スピーキングテストでは発音・アクセントもチェックされます。間違ったまま身につけてしまうと直すのが大変ですし、間違いに気付かないままになるかもしれません。
どう対策すればいい?
単語の意味を調べる時点で発音も併せて確認しましょう。オンライン辞書などの音声を活用して耳で聞いたり、口に出してみるのが効果的です。
訳し方
英文を理解するとき「後ろから訳す」習慣がついている人は、できるだけ早く抜け出すことをお勧めします。本来、どんな文章も文頭から理解を進めていくはずです。「後ろから」という不自然な理解の仕方は英語レベルが上がっていくほど不利になります。
どう対策すればいい?
異なる語順で理解することに慣れましょう。リーディングのみならず、ライティングでもスピーキングでもリスニングでも役立ちます。
その他の注意点
聞かれていることに確実に答えているか? 論理的な文章になっているか? 時間管理ができているか? などは英語に限らずどんな試験でも大事な注意点です。
英語の場合はそれらの基本要件に加え、接続詞の使い方が適切か? 適切な語彙が選ばれているか? 単語は正しい意味合いで使われているか? などにも気を配らなければなりません。
大文字・小文字の区別もあります。スペルミスに注意することは言うまでもありません!
間違いやすい部分に気をつけて学習を進めよう
日本語を母語とする人が英語の試験で間違いやすい点を挙げました。
英語には「日本語で考えたり表現したりしている人には難しい」ルールがたくさんあるので、心当たりのある人は多いのではないでしょうか。
それぞれに対策方法も添えたので日々の学習のなかで実行してみてください。
「慣れる」ことで身につけられることがたくさんありますよ!