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逮捕や釈放は?ニュースでよく使われる「犯罪」にまつわる英単語

逮捕や釈放は?ニュースでよく使われる「犯罪」にまつわる英単語

ニュースを見たり聞いたりしていると、犯罪に関連する話を見聞きすることが多いですよね。

日々、どんな犯罪が起きているかアンテナを高くしていることは大事ですし、海外に出掛けるなら安全に関する現地の状況も把握しておきたいところです。

さて、現地の安全情報を得るにあたり、犯罪に関するニュースや注意喚起の概要が理解できるような基本的英語表現は知っているでしょうか?

普段英語に触れている人でも、犯罪に関する表現は慣れていないとわかりにくいものです。

そこで今回は「犯罪にまつわる英語表現」の特集です!

犯罪にまつわる英語表現

強盗犯

犯罪に関するニュースは端的な表現が多いので、特定のキーワードを聞き分けると理解しやすくなります。つまり、犯罪関連の語彙をできるだけ多く持っていることがポイントということです。

当記事では、犯罪ニュースでよく出てくる言葉を名詞・動詞・形容詞に分けて紹介していくことにします。

犯罪ニュースでよく出てくる名詞

Offense(違反)/ violation(侵害)/ crime(犯罪)

これらの単語があったら、犯罪に関する内容だと推測できる目印的なキーワードです。

I was fined for a traffic offense.
「交通違反で罰金を払わされた」
What you did is a violation of the law.
「あなたがしたことは法律違反ですよ」
Cybercrimes are on the rise.
「サイバー犯罪が増加している」

Misdemeanor(軽犯罪)/ felony(重犯罪)

Misdemeanor や felony といった言葉は日常会話では聞き慣れないかもしれませんが、これらは犯罪の重さを判断するキーワードになります。

He was arrested for a misdemeanor.
「彼は軽犯罪で逮捕された」
They are going to face felony charges.
「彼らは重犯罪に問われることになるだろう」

主な犯罪名も見ておきましょう。犯罪名を知っておくだけで、かなり理解の助けになりますよ。犯罪名と犯罪者の言葉の変化に注意してください。

犯罪名犯罪者名
theft(窃盗)thief(泥棒)
burglary(空き巣)burglar(空き巣犯)
robbery(強盗)robber(強盗犯)
shoplifting(万引き)shoplifter(万引き犯)
fraud/scam(詐欺)fraudster/scammer(詐欺師)
assault(暴行)assailant(暴行犯)
arson(放火)arsonist(放火犯)
kidnapping(誘拐)kidnapper(誘拐犯)
trespassing(不法侵入)trespasser(不法侵入者)
murder/homicide(殺人)murderer(殺人犯)
mass shooting(銃乱射事件)mass shooter(銃乱射犯)

では、犯罪関連の英語表現のキーワードをさらに見ていきましょう。

Suspect(容疑者)

The suspect has not been identified.
「容疑者はまだ特定されていない」

Victim(被害者)

The victim was found in a car.
「被害者は車内で発見された」

Law enforcement officer(警察官など)

この言葉は police officer と同義語のように読むことができます。直訳すると「法執行官」の意味で、治安に関わる職務を持つ人を広くまとめた言い方です。

A man was charged with assaulting a law enforcement officer.
「男は警察官への暴行で起訴された」

Investigation(捜査)

「調査」という意味で使われることが多い単語です。犯罪の文脈では「捜査」の意味になります。

A murder investigation is underway.
「殺人捜査が進行中」

Gun control(銃規制)

アメリカのニュースでは非常によく耳にする言葉です。日本の犯罪率は世界でも低く136ヶ国中129位(2022年)となっています。その理由には法の執行力が強いことと厳しい銃規制が挙げられています。

Japan has a low crime rate thanks to effective law enforcement and strict gun control laws.
「実効的な法執行と厳しい銃規制により、日本の犯罪率は低い」

犯罪ニュースでよく出てくる動詞

逮捕される人

次は動詞です。犯罪名と一緒によく使われる動詞も理解しておくと、話が繋がります。

Commit(犯す)

He had a motive to commit the murder.
「彼は殺人を犯す動機を持っていた」

Charge(起訴する)

The parents were charged with child abuse.
「両親は幼児虐待で起訴された」

Arrest(逮捕する)

The man was arrested at the scene.
「男は現行犯逮捕された」

Detain(拘留する)

A group of activists was quickly detained.
「活動家のグループはすぐに拘留された」

Report(通報する)

A resident reported the crime anonymously.
「ある住民が匿名で犯罪を通報してきた」

Release(釈放する、明かす)

「リリースする=放つ」というイメージなので、文脈により「釈放する」や「(詳細などを)明かす」という意味になります。

A man was detained and released shortly thereafter.
「男が拘留されたが、まもなく釈放された」
The name of the suspect has not been released yet.
「容疑者の名前はまだ明かされていない」

犯罪ニュースでよく出てくる形容詞

ピストルを持っている人

次にあげるのは、犯罪に関する報道でよく出てくる形容詞です。形容詞は状況やニュアンスを理解するのに役立ちます。

Alleged(~の疑いで)

犯罪ニュースでは「~の疑いで」という表現がよく出てきますね。英語では alleged がそれに当たります。

They were detained over alleged human trafficking.
「彼らは人身売買の疑いで拘留された」

Attempted(未遂の)

「試みる」という意味の動詞 attempt を形容詞として使うことで、「試みた」つまり「未遂の」になります。

The man pleaded not guilty to attempted murder.
「彼は殺人未遂に対し無罪を主張した」

Premeditated(事前に考えられた=計画的な)

It was a premeditated crime.
「それは計画的犯罪でした」

Criminal(犯罪の)

「犯罪をする人」すなわち「犯罪者」を指す単語ですが、crime の形容詞形でもあります。

The suspect has a long criminal record.
「容疑者はいくつもの前科がある」

Armed/unarmed(武装した/武装していない、丸腰の)

Arm は英語で「腕」ということは知られていますが、複数形 arms だと「武器」、動詞として使うと「武装させる」という意味も持っています。Armed で「武装した」、その対義語は unarmed(武装していない、丸腰の)です。

An armed/unarmed suspect was shot by a police officer.
「武装した/丸腰の容疑者は警察官に射殺された」

まとめ

犯罪に関する英語表現は文学とは異なります。そのため、具体的な用語に耳を傾けることで意味を把握することができます。

当記事で紹介した名詞・動詞・形容詞はその役に立つでしょう。

ところで、犯罪や法律などの言葉は掘り下げると類似語が多く出てきますが、イギリスの国語(英語)の教科書に「assassinate、execute、kill、murder、slaughter の違いを説明しなさい」という問題がありました。

日本語にすると、順番に「暗殺する、死刑にする、殺す、殺人を行う、虐殺する」のようになります。

このように、英語にはたくさんの単語と類義語が存在し、まだまだ覚えることはたくさんあるかと思います。

諦めずに、一緒にがんばっていきましょう!