Amy
(更新)
「より少ない」を意味する fewer と lessですが、この二つの違いについて悩んだことはありませんか?
これらの単語は両方とも数量が少ないということを表現するときに使用される単語です。
しかし、実は使い方には違いがあるので注意が必要です!
わかりにくい微妙な違いについて、今日は紹介していきます。
どちらも「より少ない」という意味を表す単語ですが、数える対象が違います。
Fewer(フューア)は形容詞 few の比較級であり、数えられるもの(可算名詞)に対して使われます。例えば、りんごや本など個々のものを数えるときに使います。
Less(レス)は形容詞 little の比較級であり、数えられないもの(不可算名詞)やグループ全体の量に対して使われます。例えば、砂糖や水のように具体的な数がわからないものや、集合的なものの量を表現するときに使います。
具体例をみてみましょう。
複数の個別のものや数えられる単位に対して使用され、具体的な数えられるものが減る場合に使います。
不可算名詞や集合的なものに対して使用されるので、具体的な数えられないものやグループ全体の量が減る場合に使います。
このように、 fewer は個別のものを数える場合に使い、一方、 less は数量や量を数えられないものやグループ全体を指す場合に使います。
Fewer と less の基本的な違いはわかってもらえたかと思いますが、実はそれぞれ一緒に使える動詞の形が違います。
用いる名詞の性質に応じて動詞の形も変わるという点に注意しましょう。
Fewer は複数形の名詞に対して使われるため、動詞も複数形に対応します。
このように動詞は are(be動詞の複数形)を使っています。
一方で less は不可算名詞や単数形の名詞に対して使われるため、動詞は単数形になります。
今度は fewer のときとは違い、is を用いています。
したがって、使う名詞によって fewer と less のどちらを使うか、またそれに合わせて動詞の形を選ばなければいけないので、少し注意が必要です。
最後に、fewer と less の類義表現をみてみましょう。
似た言葉や表現がいくつかありますが少しずつ意味や用法が違います。
類義語であっても同じ用法であるとは限りませんので、文脈での判断が必要になります。
この機会に覚えてみると良いかもしれません!
削減された、減少したという意味を持つ形容詞です。Less と同様に、数量や程度が減少したことを示します。
減少した、低下したという意味を持ちます。Less に似て、数量やサイズが減少したことを表す形容詞です。
こちらも less や fewer に似た意味で、数値や程度が低くなることを表します。
Less と同じく、数量や量が減少したことを示します。
Lesser は less の形容詞形であり、比較級の形容詞です。Less よりも更に「より少ない」という意味を持ちます。あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、実際にこの単語はこれまでに紹介した単語と比べると、日常会話ではあまり一般的ではありません。
これらの表現も、 fewer と同様に数量や量が少ないことを表現する際に使われることがありますし、異なる文脈では less と同じように使用されることもあります。
正確な選択は文脈や意図によって異なる場合があるので、文脈によって最適な表現を選択する必要があります。
Fewer と less に似たような表現として、more と more of があります。
これらの表現は fewer と less とは反対に「もっと多い」や「より多くの」を表しますが、使い方が似ています。
Fewer の反対の意味で、「数が多い」、「より多い」という意味を持ちます。
Less の反対の意味で、「より多くの」、「...のより多い」という意味を持ちます。
どちらも数量や量が増えた状態を示す単語であり、肯定文で使われます。
Fewer と less の場合はそれぞれ複数と単数を使うと決まっていますが(例外の場合を除く)、more と more of は用いる名詞の性質によって動詞の形が変わることに注意してください。
例えば、 more books は複数形の名詞に、more time は単数形の名詞に合わせて使われます。
いかがでしたか?
似たような表現であっても微妙な意味や用法の違いがあるとおわかりいただけたでしょうか。
このように、英語には複雑な表現も多く、全てが日本語で適切に訳せるわけではありません。
だからこそ、いろいろな表現を学んで実際に使ってみることが重要なのです!