英語で謙虚さってどう表現する?傲慢に聞こえないような英語表現
スキルや実績、あるいはルックスによってポジティブな注目を浴びるのはいいことですよね。
それでも、その事実を自慢してばかりだと周りから変な目で見られるかもしれません。特に、日本では謙虚な行動をするのが一般常識と認識されていることもあり、行きすぎた自慢行為は不自然になることも。
しかし、実は傲慢に見えたり、自信過剰に見えたりしないように気をつけているのは日本人だけではないとご存知でしたか? 英語でも、注目されるのを減らしたい、あるいは避けたいときに使える簡単なフレーズがいくつかあります。
今回の記事では、これらのフレーズや、関連する語彙と謙虚さに関連する名言を紹介していきます! それでは、早速見ていきましょう。
Modesty(謙虚さ)とは?
まずは、謙虚さについての定義を見ていきましょう。
Merriam-Websterでは、modesty(謙虚さ)を「自分自身や自分の能力に誇りを持ったり、自信を持ったりしない性質」と定義しています。つまり、謙虚な人は、自分自身や自分が持っているもの、自分ができることを自慢しない人を指すということです。
自信過剰に見せたくない場合は、この記事で紹介するフレーズのいずれかを使ってみてください!
一般的なフレーズ
I dabble.
Dabble はインフォーマルな言葉で、何かを軽くやる、真剣にやらないという意味です。「自分はあまり上手ではない」とアピールしたいときによく使われるフレーズです。たとえ実際はそうでもない場合でも!
You’re too kind.
何かについて褒められた後に使える短いフレーズです。少しフォーマルな感じでも、冗談っぽく使われることもあります。
I do OK. / I’m comfortable.
これらのフレーズは、お金や給料の話を直接するのを避けたいときによく使われます。
It’s nothing (really).
これは、称賛に対する典型的な控えめな返答です。ただし、注意が必要です。相手によっては「それくらい簡単だった」と受け取られる場合があります。Really を加えることで、より本当に謙虚な印象を与えられます。
これらのフレーズは、自分に向けられた注目を少し和らげるのに便利ですが、周りの人には、あなたのボディランゲージや表情、声のトーンも伝わっています。もし本心でないのにこれらの表現を使うと、偽りの謙遜と思われるかもしれません。そのため、慎重に使うようにしましょう。
謙虚さにまつわる関連語彙
Modest(控えめ)
「控えめな」という形容詞は、派手さや豪華さ、注目を集めようとしない空間やファッションなどを表すときにも使える表現です。
Humble(謙虚な)
これは、「自分の業績や資質などを高く評価しすぎない」という意味の形容詞です。
名詞版は humility(謙遜)です。
Humility is not thinking less of yourself, it's thinking of yourself less.
「謙虚さとは、自分を過小評価することではなく、自分のことをあまり考えすぎないことです」
-C.S. Lewis(英国の作家・学者)
Down-to-earth / Grounded(現実的・謙虚な)
傲慢な人や夢想家は、実際には真実でないかもしれないことについて考えたり信じたりする時間が多いかもしれません。
一方で、grounded や down-to-earth な人は、より実用的かつ現実的に物事を考えます。これらの言葉は、成功しているにもかかわらず謙虚でいる人を表す際によく使われます。
Play up(大げさに言う)/ play down(控えめに言う)
Play something up とは、それを魅力的に見せたり、他人の関心を引こうとすることを意味します。たとえば、企業は自社製品を顧客にアピールし、政治家は有権者に自分をアピールしたいと考えます。
この表現の反対語は play down です。これは、何かを実際よりも重要でないように見せることを意味します。
この表現は謙遜のために使われることもありますが、隠しておきたい情報に対しても使われることがあります。
謙虚さに関する名言
最後に、有名人や歴史上の人物が残した謙虚さに関する名言をいくつかご紹介します。
It’s far more impressive when others discover your good qualities without your help.
-Judith Martin (US writer and etiquette expert)
「他人があなたの長所をあなた自身の助けなしに見つけるほうが、はるかに感銘を与えます」
― ジュディス・マーティン(アメリカの作家、エチケットの専門家)
He who speaks without modesty will find it difficult to make his words good.
-Confucius (Chinese philosopher)
「謙虚さなくして語る者は、自分の言葉を良いものにするのが難しいだろう」
― 孔子(中国の哲学者)
Modesty should be typical of the success of a champion.
-Major Taylor (US cyclist and writer)
「謙虚さは、チャンピオンの成功にふさわしい特性であるべきだ。」
― メジャー・テイラー(アメリカの自転車選手・作家)
Let us be absolutely clear about one thing: we must not confuse humility with false modesty. …
-Paulo Coelho (Brazilian novelist)
「1つだけはっきりさせておきましょう。謙遜を偽りの謙虚さと混同してはいけません」
― パウロ・コエーリョ(ブラジルの小説家)
False modesty can be worse than arrogance.
-David Mitchell (UK novelist and screenwriter)
「偽りの謙虚さは傲慢さよりも悪いことがある」
― デイヴィッド・ミッチェル(イギリスの小説家・脚本家)
Modesty and unselfishness: these are the virtues which men praise — and pass by.
-André Maurois (French author)
「謙虚さと利他主義――これらは人々が称賛しながらも見過ごしてしまう美徳だ。」
― アンドレ・モロワ(フランスの作家)
参考になるものや興味深いものは見つかりましたか?
謙虚な表現をマスターしよう!
いかがでしたか? 少し複雑に感じたところもあったかもしれません。日本人であればご存知の通り、謙虚さというのは厄介なものです。
謙虚が行きすぎても少なすぎても、悪い結果を招くことがあります。結局のところ、誰もがそれぞれ独自の個性を持っていると言うことですね。
それでも、この記事が謙虚さについて少し自信を持って話せるようになる手助けになっていれば嬉しいです!
謙虚になりすぎず、自信を持ちすぎず、バランスに気をつけて表現を使いこなしていきましょう!
Written by David
Adapted by Amy