Yoko
(更新)
英語で話す時、まずは話したい内容を日本語で思い浮かべてから頭の中で英語に変換して話すことってよくありますよね。そんな時に注意したいのが「日本語の直訳」です。
日本語を一語一句、知っている英単語に直訳して話すと、ナゼか通じない英語になってしまうことは結構あります。そこで今回は、分かっていても誰もがついついやってしまう間違えやすい「直訳不可能フレーズ」を12個ご紹介します。
日本語を直訳した時、まずは文章の出だしからつまづいてしまうことがあります。
特に、質問の場合は最初の単語がとっても重要なのですが、日本語に惑わされてよく間違えてしまうパターンがあります。
理屈ではなく、何度も声に出してみて音で覚えましょう。
正しい表現 :What do you think?
こちら、“How do you think?”と言ってしまう人がとっても多いです。「どう」という日本語訳から直訳して “How”を使ってしまいがちですが、正しくは “What do you think?” が正解です。
正しい表現 : What does it look like?
探し物をしている人を手伝ってあげようとして「それって見た感じはどんなの?」と聞くような場合などに言う、このフレーズ。
これも「どんな」の日本語訳に惑わされて “How” を使ってしまう事が多いですが、正しくは “What does it look like?” となります。
正しい表現 : What is your address?
これも「どこ」を直訳して “Where” を使いたくなる場面ですが、“address(住所)”という単語を使う場合は“What is your address?”で質問します。
ただし、“Where do you live?” と聞く場合は "Where" でOK。
「トイレ借りてもいいですか?」を “Can I borrow your toilet?” と言うとギョッとされる、というのはよく知られた話ですが、日本語訳をそのまま英語に直訳した時に、単語のチョイスのせいで微妙に通じにくい英語になっていることがよくあります。
さっそく日本人が間違いやすい単語表現を見ていきましょう!
ちなみにトイレを借りたいときは “Can I use your bathroom?” が一般的です。
(“Can I borrow your toilet?”だと「あとで返すから、便器を借りていってもいい?」という意味になります)
正しい表現 : John doesn’t speak Japanese.
「話せない」を直訳して “can’t speak” と言ってしまうことって多いですよね。日本語では言語を「話せる・話せない」と言いますが、英語では「話す・話さない」と表現するのが一般的なので “John doesn’t speak Japanese.” が自然です。
同じように「Johnは納豆が食べられない」も、“John doesn’t eat Natto.” や “John doesn’t like Natto.”と表します。“John can’t eat Natto.” はアレルギーなどで体が受け付けないので食べることができない、という場合には使えます。
正しい表現 : I hung out with John yesterday.
Johnが子どもなら問題ない文章ですが、大人が「遊ぶ」という場合には “hang out” で表現することが多いです。過去形は “hung out” です。
正しい表現 : I made a salad.
料理を作る時は全て “cook” と覚えていませんか?
“cook” は火や熱を使って調理するという意味なので、生のまま食べるものを作る場合には使われません。その場合は “make” が使われます。シリアルに牛乳を注ぐだけの朝食を作るも “make” ですね。
正しい表現 : I'm glad to see you again.
“meet” は「会う」という意味で、初めて会う場合に使われます。従って “Nice to meet you.” が「初めまして」という日本語訳になるワケです。
2回目以降に「再びお会いできて」と言う場合には “see” を使うのが自然です。
正しい表現 : Please have a seat.
こちらは「どうぞ = please」「座る = sit down」と直訳してしまい、ついつい陥ってしまう間違いです。しかし、“sit down” は他人に向かって使うと命令のようなニュアンスに聞こえてしまうことがあります。
「どうぞおかけ下さい/どうぞお座りください」と伝えたいときは “Please have a seat.” と表現しましょう。
正しい表現 : What brings you here? / to Japan?
日本にいる海外の方に日本に来たきっかけや目的を聞きたくて、つい使ってしまうこのフレーズ。文法的に間違いではないのですが、どことなく尋問のような責められている雰囲気が出てしまいます。
単純にきっかを聞きたいなら “What brings you here? / to Japan?” と聞いてみましょう。
直訳でも意味は分かってもらえるけど、実はそうは言わないというパターンの表現もあります。
例えば、道に迷って人に「ここはどこですか?」と聞きたい時。地図を見せながら “Where is here?” とで言えば通じそうですが、実際には ”Where are we?” がよく使われます。
このように、英語ならではの表現をご紹介します。
正しい表現 : This is Hanako speaking.
電話で自分の名前を名乗るときは “This is” を使って “This is Hanako speaking.” となります。”Hanako speaking.” でもOKですが “I’m Hanako.” とは言いません。
電話先に「スミスさんですか?」と確認する時も “Is this Mr. Smith?” となり、そう聞かれたスミスさんは “This is he.” や “Speaking” と答えます。
正しい表現 : This is John.
実はこちら、修正ポイントが2箇所あります。
まず1つめは、人を誰かに紹介する時には “He / She is” ではなく “This is” を使います。
2つめは、“Mr.” や “Ms. / Mrs.” などはファーストネームには付けません。付けるとすれば苗字に付けるのがルールです。ファーストネームで紹介するなら “This is John.” が自然です。
正しい表現 : Mr. / Mrs. / Ms. (苗字)
日本では学校で先生に呼びかける時に「先生!」と呼びますが、英語では “Teacher!” とは呼びません。“Mr. / Mrs. / Ms. (苗字)” と苗字で呼ぶのが一般的で、大学では “Professor (苗字)” で呼びます。
相手が女性で、結婚してるかどうかがわからない場合は、Ms.〜と呼ぶのが無難でしょう。
英語のスクールや語学学校の先生はファーストネームで自己紹介されたら、ファーストネームで呼び捨てでもOKです。
日本語を直訳して英語にしてしまうのは、最初は誰もがやってしまうことなので、それほど神経質になったり恥ずかしがったりしなくても大丈夫です。
ただ、自分では気付かないうちに通じにくい表現を使い続けてしまっている可能性もあるので、今回ご紹介したポイントは知っておいて損はないと思います。
英会話の先生が使っているナチュラルな表現をしっかり聞いて、一つずつ着実に自分のものにしていけるといいですね!