Yoko
(更新)
「いつも〜する」「たいてい〜する」「よく〜する」「時々〜する」「たまに〜する」。
物事が起こったり、何かをする時の【頻度】を表す英語表現っていくつかありますよね。例えば “always” “sometimes” “often” などはよく使う方も多いのではないでしょうか。
でも、頻度を表す表現はそれだけではないんです。今回は、頻度の高さ・低さごとに、覚えておきたい12の表現を紹介します。
まずは、12の表現を頻度の高いものから低いものへ順番に並べてみましょう。
頻度(%) | 副詞 |
---|---|
100% | always |
90-80% | usually / generally / normally |
70-60% | often / frequently |
50% | sometimes |
40-30% | occasionally |
20% | rarely |
10% | seldom / hardly ever |
0% | never |
と、このようになります。パーセンテージは絶対的なものではありませんので、だいたいの目安と考えてください。
パーセンテージを覚えることよりも大切なのは、一気に全部を覚えようとしないことです。
まず太字になっている4つ “always” “often” “sometimes” “never” がどれぐらいの頻度なのかを覚え、その次に、覚えたい他の単語の位置がどのあたりにくるのかを確認しながら、1つずつ覚えていきましょう。
その際に「よく」「時々」「しばしば」のように日本語訳に縛られ過ぎると、単語が増えてきた時に対応しきれなくなるので、あくまでも位置関係とニュアンスで理解するのがいいと思います。
また、文章の中で使えるようになるには、これらの単語を文中のどの位置に持ってくるのかも知っておいたほうがいいですね。
そこで、まずはこれらを置く位置から確認してみましょう。
これらの頻度を表す単語・フレーズは【副詞】の働きをします。
「いつも」「たまに」などは「〜する/〜だ」という動詞を修飾していますよね。こんなふうに動詞を修飾するのが副詞の働きの1つです。
ですので、副詞が置かれる基本的な位置を覚えておけばOKです。
となります。では、具体的な例文をあげながら表現を一つ一つ見ていきましょう。
最も頻度が高い “always”。何かをするときは「いつも」「常に」という100%の確率を表します。“almost(ほとんど)” をくっつけて “almost always” にすると、少しだけ頻度は下がりますが、100%に近い頻度を表します。
「代替え案を持っておくことは常にいいことだ」
この3つはどれも同じぐらいの頻度を表しますが、それぞれ元になっている単語のニュアンスが少しずつ違います。これらは文頭に置くこともできます。
形容詞は “usual” で「いつもの」を表すことから、“usually” は「普通は〜する/〜だ」「普段は〜する/〜だ」「いつもは〜する/〜だ」というニュアンスになります。
「私は普段は朝7時に朝食を食べる」
形容詞は “general” で「全般的な」「全体的な」を表し、“generally” も「概して」「一般的に」「だいたい」がコアイメージとなります。広く一般的に言えることや、“usually” と同じ「多くの場合は〜する/〜だ」にも使われます。
「文法を気にしすぎないで。たいていの場合、何が言いたいのか分かってもらえるよ」
形容詞は “normal” で「正常な」「普通の」「通常の」を表すことから、“normally” も特別なことがない限り「通常は〜する/〜だ」「普段なら〜する/〜だ」というニュアンスになります。
「私は通常はジャンクフードを食べません」
50%の割合よりも多いけど、いつもたいていそうするわけではないという程度の頻度を表します。
割と漠然とした「多くの場合」を意味し、長期的な時間の中での頻度を表します。頻度を尋ねる疑問文でよく使われますが、その際には文末に置かれることもあります。
「私は朝によく散歩をします」
「ここへはよく来るんですか?」
これも頻度としては “often” と同じぐらいですが、こちらは少し堅い表現で、短期的な時間の中での頻度を表します。ウェブサイトなどでよく見かける “FAQ” とは “Frequently asked questions(よくある質問)” の略です。
「私たちはウェブサイトを頻繁に更新します」
ほぼ50%の割合で「時々〜する/〜だ」「時々〜することがある」を表す場合に使われます。それほど頻度は高くないけど、低いという訳でもないというニュアンスです。“sometimes” は文頭や文末で使うこともできます。
「私は時々タクシーで家に帰ります」
頻度は50%よりも低いかなという、時々だけど頻度はそれほど高くないといったニュアンスを表します。不規則な間隔を置いて起こる(する)ことに使われ、文頭や文末に置くこともできます。
「私はたまに街でジョンを見かけます」
これらは「滅多に、ほとんど〜ない」という意味で、ニュアンスとしては「全くない(しない)ことはないけど、無い(しない)に近い」という否定に近い表現になります。すでに「〜ない」という意味を含んでいるので、“not” などの否定語を重複して使わないように注意しましょう。
この3つの中では少しだけ頻度が高めですが、それでも頻度はかなり低く「〜しない」のニュアンスの方が強いことに変わりはありません。
「彼は滅多に家族の話をしません」
少し堅い表現でもよく見られ、書き言葉で目にすることも多いです。
「私はほとんど息子に会うことはありません。彼は仕事でとても忙しいんです」
話し言葉でよく使われます。確率はほぼ0%に近く、とても低い頻度を表します。
「私の彼はもう滅多に電話をかけてきません」
0%の確率、つまり「決して、絶対に〜ない」を表します。
「私はベジタリアンではありませんが、絶対に肉は食べません」
頻度を表す表現ってたくさんあってよく分からないから…と、あまり重要視していない人もいるかもしれませんが、日常生活では案外よく使うので、これを機に覚えてみましょう!
頻度を表す別の方法として、“Once a week.(週に1回)” などと具体的に答えることもできますが、今回紹介した頻度を表す表現をうまく使えば、具体的に言わなくても微妙なニュアンスを伝えることができますよ。
まずは1つずつ、確実に使いこなせるようにしてみましょう!
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