DMM英会話ブログ編集部
(更新)
日本語と同様に、英語の慣用句にも「動物」が登場するものがたくさんあります。
ドッグ、キャット、モンキー、ホース、シープ……それぞれの動物のイメージを思い起こせば暗記もカンタン! シリーズでお届けしてきた【日常会話で使えるイディオム】シリーズ。今回は、動物を使った英語慣用句をご紹介します。
たくさん使ってナチュラル英会話にチャレンジしましょう!
Let's get started!(さあ、始めましょう!)
《日本語訳》
A:我が社には14人の営業がいます。
B:その中でトップは誰?
A:ミアが間違いなくトップです。常に大きな取引をおこなっています。
“underdog” は “top dog” と対称の意味もありますが、「負けそうな人」という意味が強くなります。
“top dog” は2ワード(two words:2つの単語から成るフレーズ)、“underdog” は1ワード(one word:一単語)です。
《日本語訳》
A:ジャックがまたオレと同じスニーカーを履いてるよ!
B:ヤツは人の真似ばかりするんだ。いつも他人のファッションを盗むんだよ。
ある犯罪が起こった後、その模倣犯を “copycat” と言い、模倣犯罪そのものは “copycat crime” と言います。
《日本語訳》
A:我々の新製品は市場でどうだ?
B:あれは金のなる木ですよ! 安い原料なのに利潤は高い。
乳牛がミルクを出し続ける、つまり利益を生み出し続けることに由来するイディオムです。
由来を知ると生々しく感じますが、よく使われるイディオムです。
《日本語訳》
A:この部署には人が多過ぎるから、十分な利益が出せないのよ。
B:それはみんな分かっているが、話し合いたがらない問題なんだよ。誰も解雇されたくないからね。
部屋の中に象がいれば、その大きさゆえに誰の目にも見えているはずなのに、あえて気づかないフリをする。つまり「何らかの理由によって話し合われない問題」、また「解決されずに放置されている重要な問題」を指します。
《日本語訳》
A:アシュリーが誰にも言わずにプレスカンファレンスに出かけちゃった。
B:なんですって? 私が行くはずだったのに! キツネみたいにずる賢いんだから!
日本と同じく、西洋でもキツネはずる賢いというイメージがあります。
《日本語訳》
A:私の息子、アレックスがオリンピックの水泳で金メダルを取ったんです!
B:なんてこった!信じられない!
直訳すると「聖なる牛!」と何のことだか分かりませんが、“Holy Jesus!(なんてこった!)” の言い換えとされています。
“Holy shit!(なんてこった!)” もよく使われますが、こちらは人前ではあまり使わないほうがいいでしょう。
《日本語訳》
A:ジェイソンが今日は託児所に行かないと言ってる。ガンとして動かない。
B:ああ、もう! まだ3歳だというのに本当に頑固なんだから。
やせこけたロバが「これ以上は人間のために働きたくない」と言って地面に脚を踏ん張り、意地でも動かない様子を思い浮べてください。それはとても頑固です。
《日本語訳》
A:娘は息子と違って学校をサボり続けているし、またタトゥを彫ったところなんです。
B:ミッシーはただ何をどうしていいか分からない10代なんです。家族の厄介者扱いはしないでください。
白いヒツジの群れに一頭だけ混じっている黒いヒツジ。家族など、何らかのグループの中でもっとも問題を起こす「厄介な人物」を指します。
“confused(混乱した、訳がよく分かっていない)” は日常会話でよく使われる単語です。思春期の若者に対してだけでなく、たとえば職場で矢継ぎ早に指示を出された時に手順が分からなくなって “I’m confused!” と言うことも。
《日本語訳》
A:市長が、移民の大流入が私たちの街をダメにするって警告していたよ。
B:オオカミ少年なんだよ。そんなことは起こらない。彼のことはほっとけ。
日本と同様、イソップ寓話の「オオカミ少年(狼と羊飼い)」に由来します。
《日本語訳》
A:アリスがジェイを捨てて、彼の弟とデートしてるって知ってる?
B:聞きたくない。関わりたくないの、彼らは友だちだから。野次馬根性はためにならないもの。
直訳は「好奇心はネコをも殺す」。無用の好奇心や野次馬根性であれこれ詮索すると、自分に災厄が降り掛かってくるという意味です。誰かが他者への詮索をしている時に釘を刺すためにも使われます。
《日本語訳》
A:俳優になるためにハリウッドに行きたい。
B:生き馬の目を抜く世界だよ。君にはまだ無理だと思う。
直訳は「犬が犬を喰う」=「共食い」ですが、日本の慣用句「生き馬の目を抜く」と同じく、「非常に厳しい世界」を指します。
《日本語訳》
A:注文はチーズバーガー2つ、LサイズのポテトとオニオンリングにLサイズのコーク。
B:ウマみたいな大食漢だな!
日本人にはピンときませんが、西欧では馬が大食いを象徴する動物です。
“eat like a pig” という言い回しもありますが、こちらは単に大量に食べるだけでなく、下品にむさぼり食べる様を指します。
《日本語訳》
A:サバイバル競争に疲れたよ。しょっちゅう残業して、プライベートライフは無し。それなのにいまだに昇進できない。
B:分かるよ。
ネズミがアテもなく闇雲に走り回る様を人間に当てはめたイディオムです。
“I feel you.” または “I feel ya.” は同意を示すスラング表現です。
《日本語訳》
A:ウィリアムも来るように誘ってみるよ。
B:彼は来ないと思うよ。一匹狼だから。
これは日本語の「一匹狼」とまったく同じ言い回しですね。ちなみに、“wolf” の発音は「ウルフ」よりも「ウォルフ」が原音に近いと言えます。
《日本語訳》
A:我が社の新しいロゴ、どう?
B:あのデザイン事務所はいかさまを止めるべきだ。これとほとんど瓜二つのロゴをどこかで見たことがある。
サルが人間のフリをする様子から転化したイディオムです。
英語の “business” は必ずしも「商用」を意味しないため、たとえば、ふざけ回っている生徒に教師が、
Stop the monkey business!
「ふざけるのは止めなさい!」
などと使うこともあります。
キツネやオオカミなど日本と同じイメージで捉えられている動物もあれば、馬やネコなど全く異なる描写の動物もありました。動物イディオムもやはり、文化の違いが大きく出てくるのです。
それでは次回のイディオムもどうぞお楽しみに。
See you around!(またお会いしましょう!)