SHIORI
(更新)
みなさんは「some」と「any」の違いを正しく理解できていますか?
学校でも割と早めの段階で習うこの2つの単語ですが、実は少し間違った覚え方をしている人が多いのです。
というのも、学校の英語の授業で、「some は肯定文に使い、any は否定文・疑問文に使う」というふうに習ったという人が多いのではないでしょうか?
実はこれ、合っていると言えば合っていますが、少し不完全なのです。なぜかというと、some を疑問文や否定文で使うこともあれば、any を肯定文で使うこともよくあることだからです。
私もアメリカに来て間もない頃、ネイティブが some と any を私の知らない法則で使っているのを聞いて、戸惑った経験があります。
そこで今回は、「some」と「any」の違いと使い方を解説していきたいと思います。
some には「いくつかの・少しの・いくらかの・何人かの」といった意味があり、一般的に肯定文で使われることが多いです。
「何個かアメ・チョコ持ってるよ」
「顎に(少し)ケチャップついてるよ」
「何人かの人が森の方に歩いて行ったのを見た」
「今年の夏はどこか暑いところに行きたいです」
しかし some を使う疑問文や否定文も存在します。それは、人に何かを勧める・依頼するときです。
「お茶もっといる?」
「ちょっともらってもいい?」
「何か食べたい?」
any には、「どんな〜でも・何個でも・どれでも・何でも・すべての・少しも〜ない」といった意味があり、一般的に否定文や疑問文に使われることが多いです。
否定文で使われると「まったく・ほとんど・少しも〜ない」というニュアンスになり、疑問文で使われると「どうにか・なんとか・何か・誰か・どこか」というようなニュアンスになります。
「今、紙1枚も持ってないや」
「助けは必要ありません」
「明日なんとか私のシフトをカバーしてくれませんか?」
「誰か駅まで送ってくれる人はいるの?」
「今年の冬はどこか行く予定なの?」
上で説明した通り、基本的に否定文や疑問文で使われることが多い any ですが、「どれでも」「何でも」「誰でも」「どこでも」など、自由に選択できるような状況のときは、肯定文として使うことが出来ます。
「どの色でもいいです!」
「何日でもいいよ(いつでもいいよ)」
「あそこ以外はどこでも座って良いよ」
「(なんでも良いので)何か情報をいただければ助かります」
さらに、if を使う文章の場合もまた、any を肯定文として使うことが出来ます。
しかし if を使う場合は、 some と any のどちらを使っても良いことが多いです。
「もしいくつかのアドバイスが欲しいなら、ジョンソンさんと話してみるべきだよ」
「誰かがオフィスに来たら私に教えてね」
否定文には一般的に any が使われると説明しましたが、否定文に some が使われることもあります。
その場合、意味に大きな違いが出てくるので、使い方には注意したいところです。
any を使う否定文は基本的に全否定を表しますが、some を使う否定文は、部分否定を表します。
下の例文を見てみるとわかりやすいと思います。
「彼らの音楽のいくつかは好きではありません」
「彼らの音楽はどれも好きではありません」
どうでしたか?
some と any は、学校で習った使い方以外の使われ方もするということがわかったと思います。
この記事を参考に、みなさんが some と any の違いを理解し、使いこなせるようになると嬉しいです!