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「選ぶ」は英語で?choose, select, pick, opt forの違いと正しい使い分け方

「選ぶ」は英語で?choose, select, pick, opt forの違いと正しい使い分け方

「選ぶ、選択する」を英語で表すには、どんな表現を使いますか? choose や select といった単語がすぐに浮かぶかもしれません。 

それらの名詞形である「チョイス(choice)」や「セレクション(selection)」というカタカナ語は普段から日本語でもよく使われていますね。そのせいか、choose と select の違いや使い分けに悩むことはそれほどないかもしれません。 

では、それら2つの英語 choose と select にニュアンスの違いなどはないのでしょうか? 英語で「選ぶ」を表現するほかの言葉はないのでしょうか? 

今回は「選ぶ」を表す英語表現についてご案内していきます! 

「選ぶ」を表す英語表現

マニキュアの色を選ぶ人

言葉・表現のニュアンスの違いを知り使い分けできるようになるには、多くの例文に触れて感覚的に理解するのが一番です。ここでは「選ぶ」を意味する英語表現としてよく使われる chose と select、さらに pick とopt for を取り上げて説明していきます。 

Choose 

「選ぶ、選択する」を表現するときにもっとも一般的な英語が choose です。過去形は chose、過去完了形は chosen と不規則に変化することに注意しましょう。 

「複数の選択肢を比較検討して、自分がもっとも良いと思われるもの、自分の好みのものを選択する」ニュアンスで、幅広い場面で使えます。 

Why did you choose our company?
「なぜ当社を選んだのですか?」
Can you help me choose the right mobile phone carrier?
「私にぴったりの携帯電話のキャリアを選ぶのを手伝ってくれる?」
There are so many options to choose from.
「たくさんの選択肢から選ぶことができる」
This is what I chose.
「私が選んだのはこれです」
Los Angeles has been chosen to host the 2028 Summer Olympics.
「2028年夏のオリンピック開催地はロサンゼルスが選ばれました」

「自分がもっとも良いと思われるもの、自分の好みのものを選択する」とはすなわち、「決める、意志を持って決断する」という表現にもなります。 

I chose to stay here.
「ここに残ることに決めたよ」
She chose to marry him.
「彼女は彼と結婚することに決めた」

名詞形は choice です。 

I want to have a child by choice, not by chance.
「たまたま出来ちゃったではなく、自分の意志で決断して子供を持ちたい」

By choice は「自分で選んで=自分の意志で」、by chance は「偶然に、たまたま」という意味のフレーズです。相反する表現として、この2つはしばしば組み合わせて使われます。 

Select 

特定の選択肢の中から「それぞれの選択肢に向き合い、適切だと思われるものを意識して選ぶ」というイメージがあります。 

We will select two candidates from each group.
「それぞれのグループから2人の候補者を選びます」
You cannot select your seat when you book online.
「オンライン予約では座席を選ぶことはできません」 
Our products are made from carefully selected ingredients.
「当社の製品は厳選された材料で作られています」

堅めの響きがあるので、ビジネスやフォーマルな場面でよく使われます。パソコンや携帯電話などでさまざまな項目や機能を「選択する」や、文章やセルを「選択する」を英語で表現するのに使われるのは select です。  

Select all that apply.
「あてはまるものすべてを選んでください」 
Select "Payment methods" in the drop-down menu.
「ドロップダウンメニューから『支払い方法』をお選びください」

Pick  

シャツとセーターを持ち上げ、比べている人

pick には慎重さはありません。軽い気持ちで感覚的に選ぶ感じです。 

Which one should I pick?
「どっちを選んだ方がいいかなあ?」

pick には「摘まむ、摘まみ取る」といった意味があるので、そんなニュアンスで理解するとよいでしょう。 

Pick one.
「1つ選んで=1つ取って」

日本語では「旬の話題をピックアップしてお伝えします」のように言うことがありますね。「選び出す、選び取る」というイメージから、つい pick up と言いたくなりそうですが、英語の pick up は「選ぶ」の意味にはならないことに注意しましょう。

pick up は「拾う、拾い上げる」、そしてそこから派生するさまざまな意味を持っています。 

I'll pick you up at 4.
「4時に迎えに行くね」
Please pick up the phone!
「どうか電話に出てくれ!」 

Opt for  

Opt もまた「選ぶ」という意味の英語です。選択、選択肢という意味でよく使われているカタカナ語「オプション/option」と関連させると覚えやすくなります。  

Opt for +名詞で「〜を選ぶ、選択する」になります。  

I opted for the smaller one.
「小さい方を選んだ」

対立や反対を示す against と組み合わせ opt against +名詞とすると、「~しないことを選択する、~を選ばない」という逆の意味を作ります。 

We opted against plastic cutlery.
「プラスチック製のカトラリーを選ばないことにした=使わないことにした」

Opt in(~に参加・加入することを選ぶ)、opt out(〜に参加・加入しないことを選ぶ)という表現にもなりますよ。                                                                      

Should I opt in or opt out of the group?
「グループに加入すべきだろうか、すべきではないだろうか?」

動詞を繋げる場合は opt to +動詞とします。  

Let us know if you opt to join the team.
「チームに参加することにしたなら知らせてね」

「選ぶ」の英語を正しく使い分けよう

「選ぶ」という英語表現にも、いろいろな言い表し方があることがわかります。

厳密に比べるとニュアンスの違いはあっても意味は通じるので、書き手が伝えたいニュアンスに沿って単語選びをして構いません。どうしても迷ったときは choose を使うと無難でしょう。 

使い分けの感覚は、さまざまな英文に触れることで徐々に身に付いていきます。どんな状況でどんな「選ぶ」が使われているか、意識してみるとよいでしょう!