Hiroe H
(更新)
英語が苦手な人でも work という英単語の意味を知っている人は多いのではないでしょうか。
「仕事」や「働く」という意味の work を知っているのに、work が使われている英文をうまく訳せなかったことはありませんか?
実はこの work にはたくさんの意味があり、句動詞なども合わせるとかなりの数になります。
今日はそんな work のなかでも特に知っておいた方が良い意味やフレーズを紹介していきますので、しっかり覚えて work を完全マスターしましょう!
Work は名詞、動詞、形容詞の3つの品詞を持っています。まずは名詞の work から例文と一緒に紹介していきたいと思います。
みなさんによく知られている work ですね。この work は勉強や研究などの意味に訳されることもあります。
「今夜のパーティーには行けない。やらなければいけない仕事(勉強)がたくさんあるんだ」
仕事や労働の場である職場・会社という意味もあります。
「毎朝7時までに職場に行かなければならない」
エネルギーなどによる働き、または自然の作用などをいうときにも使います。
「侵食は水と風の作用による」
ここで紹介した3つの意味の work は不可算名詞なので注意しましょう。
アートなどの芸術作品や、小説などの著作物という意味でも使われます。この場合は可算名詞になるので気をつけましょう。
「それは90年代の彼の有名な作品の一つです」
機械などの動くパーツ部分や、からくり・仕掛けなどのことも意味します。
「その小さな男の子はオルゴールの仕掛けに魅了された」
土木工事による建造物や建設会社の施工例という意味でも使います。
「弊社ホームページより施工例をご覧になれます」
工場という意味もあり、同義語には factory や plant があります。
「父はカナダ東部にセメント工場を所有している」
この業やよい行いは、神学的な意味で使うことが多いです。
「神の御業は多く、そのいくつかは私たちが見ることさえない」
works に「全部」や「一切」の意味があるなんて初耳の人も多いのではないでしょうか。
「好きなピザはワークスです」
アメリカやカナダにはワークスというピザの種類があります。これはたくさんのトッピングが乗っているもの、つまり全部乗せのピザという意味です。
動詞の work には「自ら動いて機能する」または「力を発揮する」というコアの意味があります。これを知っていると、動詞の work が覚えやすくなるはずです。
まずは自動詞の work から見ていきましょう。
この work はみなさんもよく知っていますよね。「働く」という意味以外にも「勉強する」という意味もあります。
「駅の近くの新しいパン屋で働いています」
機械やデバイスなどが正常に動くことを意味します。
「ネットが使えない」
計画などがうまくいくという意味です。
「その科学の実験は期待していたようにうまくいかなかった」
薬などの効果があるという意味でも使えます。
「新しい薬は父にはとても効き目があった」
スケジュールや日程などの都合が良いというときに使います。
「来週の月曜の方が都合は良いです」
次に他動詞の意味を持つ work を見ていきましょう。
労力を用いて何かを加工するという意味です。
「鍜治屋は鉄を刀に加工した」
粉物や粘土をこねる、またはこねて何かを作ることを意味します。
「彼女は注意深く粘土をこねて美しい陶器にした」
形容詞の work も仕事に関連した意味を持っています。
「仕事着を洗濯してくれない?」
「私の勤務時間はいつも同じです」
では最後に work を使った句動詞を見ていきましょう。たくさんの種類がありますが、ここではよく使うものをいくつか紹介しますね。
to work on で「〜に取り組む」という意味になります。
「昨年からこのプロジェクトに取り組んでいる」
「兄は古い車を購入し、この2ヶ月ほど修理している」
to work out はよく使うフレーズで、意味もいろいろあります。
「トムは毎朝ジムで鍛えている」
「心配しないで、すべてうまくいくよ」
「あなたの家族をカナダに連れてくる方法を考え出そう」
to work one’s weight off で「体重を徐々に落とす」という意味になります。
「体重を少しずつ落とそうとしています」
また、スラングで to work one’s butt/buns off と言うと「身を粉にして働く」という意味になります。
「彼は借金を返すのに身を粉にして働いている」
今回は work が持つ「仕事」や「働く」以外の意味を品詞ごとに紹介しましたが、いかがでしたか? Work の知らない意味が、たくさんあったのではないでしょうか?
Work のコアの意味を覚えているとなんとなく意味がつかめると思いますので、すべてを暗記できなくても、コアの意味はしっかり覚えておくようにしましょう。
そして、work を使った句動詞も会話のなかでどんどん使って、ネイティブのようにカッコよく話せるようになりましょう!