Yoko
(更新)
あなたは日本で110番や119番通報をした経験はありますか? 経験がある方は分かると思いますが、とても緊張しますよね。
それが海外となると、通報ももちろん英語。緊急事態にもかかわらず言葉が出てこない…なんてことにもなってしまいます。
そこで今回は、緊急時にそのまま使えるお役立ちフレーズをたくさん紹介します。電話口で聞かれる質問をばっちりカバーしてあるので、まるごと覚えてしまいましょう!
緊急時に周りに人がいれば誰かが助けてくれるかもしれませんが、緊急の場面に出くわして、自分が助ける側になる可能性もあります。
海外旅行でも留学でも、緊急通報用の電話番号は必ず覚えておきましょう!
日本では警察が110番、救急と消防が119番ですが、海外の多くの国では警察・救急・消防どれにかける場合でも共通の電話番号、というのが一般的です。
アメリカ・カナダ→911
イギリス→ 999
オーストラリア→ 000
ニュージーランド→ 111
ヨーロッパ→ 112*
(*従来の自国・地域の緊急用の番号に加えて、欧州共通の112が多くの国で併用されている)
この記事の後半では、救急・消防・警察それぞれへの通報で役立つ単語とフレーズを紹介していきますが、まずは全てに共通する質問項目から見てみましょう。
前章にも書いたように、緊急通報用の電話番号が1つのため、まずはどのサービスを必要としているのかを一番最初に聞かれます。
Police, fire or ambulance?
「警察ですか?火事、または救急車ですか?」
落ち着いて、何が必要なのかを答えましょう。答えは "Ambulance (, please)" のように単語のみでOK。緊急時の通報では正しい文章で答えることよりも、必要な情報を早く的確に伝えることが大切です。
その際、オペレーターからこんな言葉をかけられることもあるかもしれませんね。
Stay calm. Do not panic.
「落ち着いてください」
※calm:冷静な
次に、オペレーターは現場を特定するためにさまざまな質問をしてきます。よく聞かれる質問はこちら。
What’s the exact address of the emergency?
Where is the location of the emergency?
Where is the emergency?
「現場はどこですか?」
※exact:正確な
Whereabouts in Sydney?
「シドニーのどのあたりですか?」
※whereabouts:どのあたりに
Spell the street name.
「ストリート名のスペルを教えてください」
What's the phone number you're calling from?
「今かけてきている電話番号は何番ですか?」
operator / call handler / dispatcher | オペレーター |
---|---|
instructions | 指示 |
assist | 助ける、アシストする |
put you through to 〜 | 電話を〜へ繋ぎます |
stay on the line, please hold | 電話を切らずにそのままで |
hang up | 電話を切る |
次に、救急・火事・警察の通報のシーン別に想定される質問・やりとりを見ていきましょう。
まずは、救急車が必要な場合。必要な場合には大きな声で助けを求めましょう。
Call an ambulance, please!
「救急車を呼んでください!」
オペレーターにつながり、場所を特定する質問の後には詳しい状況をたずねられます。
Tell me exactly what happened.
「何があったか正確に話してください」
※exactly:正確に
What's the problem?
「どうしましたか?」
There’s been a car accident in the street.
「道で交通事故がありました」
My leg is broken.
「片足が折れています」
My wife has a pain in her chest.
「妻が胸に痛みを訴えています」
さらに、ケガ人・病人の状態をたずねる以下のような質問が想定されます。
Are you with the patient?
「患者さんと今一緒にいますか?」
How old is the patient?
「患者さんは何歳ですか?」
Is he/she awake?
「患者さんは覚醒していますか?」
Is he/she conscious?
「患者さんは意識はありますか?」
Is he/she breathing?
「呼吸はしていますか?」
Is he/she bleeding?
「出血していますか?」
そして、オペレーターからの指示へと続きます。電話を切っていいのか、あるいは繋いだままでいるのかを聞き逃さないようにしましょう。
I'm organising the paramedics to help you now. Stay on the line and I’ll tell you exactly what to do next.
「いま救急隊員を手配しているところです。電話はそのまま切らないでください。これからどうすればいのかお伝えしますから」
An ambulance is on the way. Please stay on the line until they arrive.
「救急車がいま向かっています。救急車が到着するまで電話はこのまま切らないでください」
fall | 転倒する |
---|---|
collapse | 卒倒する |
lose consciousness | 意識を失う |
be having trouble breathing | 呼吸困難です |
lose consciousness | 意識を失う |
be bleeding | 出血している |
be hurt/injured | ケガをする |
be in pain | 痛みがある |
be conscious | 意識のある |
be unresponsive | 反応がない |
wound | 傷 |
fractures | 骨折 |
paramedics | 救急隊員 |
火事を発見したときはスピードが勝負。まずは "Fire!" と大きな声で周りの人に知らせましょう。「消防車」という単語が思い出せなくても、"Fire!" なら簡単ですよね。そして、すみやかに近くの火災報知器を作動させましょう。
Fire!
「火事だ!」
There is a fire.
「火事が起こっています」
A bookstore is on fire.
「本屋が火事になっています」
Call the fire engine!(イギリス英語)
Call a fire truck!(アメリカ英語)
「消防車を呼んでください!」
オペレーターにつながると、火災の状況をたずねられます。日常生活で火事の様子を英語で表現することはあまりないかもしれませんが、簡単な表現は覚えておきたいですね。
What is happening now?
「今何が起こっていますか?」
The fire is getting out of control.
「火が制御不能になってきています」
The flames are getting bigger.
「炎が大きくなってきています」
The fire has spread to the next house.
「火が隣の家に広がってきています」
その他、よく聞かれる質問はこちら。まずは自分の安全を確保してから、安全なところでできる限り落ち着いて答えましょう。
When did the fire start?
「火事はいつ発生しましたか?」
Where did the fire start?
「火はどこから発生しましたか?」
Is there anyone in the house?
「家の中に誰かいますか?」
Is everyone out of the house?
「全員家の外に出ていますか?」
flame / blaze | 炎 ※blazeのほうがより大きい炎< |
---|---|
catch (on) fire | 火がつく |
break out | テーブル本文 |
be on fire | 燃えている |
put out a/the fire | 火を消す |
activate | (アラームを)作動させる |
go off | (アラームが)鳴る |
fire service/brigade | 消防隊 |
fire extinguisher | 消化器 |
emergency exit | 非常口 |
日本でも海外でも警察のお世話にはなりたくないもの。しかし、事故や事件に巻き込まれる可能性もないとは言えません。最低限のフレーズは身につけておいたほうが安心ですね。
Call the police!
「警察を呼んでください」
救急車・消防車と同じように「呼ぶ」は "call" であらわしますが、警察の場合は "the police" になります。
警察への通報も、まずは現状を把握する質問からです。
What's happening now?
「今何が起こっていますか?」
There has been a car crash.
「車の衝突事故がありました」
I've had a car accident.
「車で事故を起こしました」
I've been involved in a car crash.
「車の衝突事故に巻き込まれました」
My handbag has been stolen.
「ハンドバッグを取られました」
My car has been broken into.
「車上荒らしに遭いました」
オペレーターから聞かれる質問も、救急や火事のときとは違い、ケースによって多岐にわたります。
How long ago did it happen?
「どれくらい前に起こりましたか?」
Is anyone injured?
「ケガ人はいますか?」
Do you need an ambulance?
「救急車は必要ですか?」
犯人を目撃した場合には、以下のような質問をたずねられることになるでしょう。
What do they look like?
「どんな見た目ですか?」
How are they dressed?
「どんな服装ですか?」
Do they have weapons?
「武器は持っていますか?」
What's the number plate or description of their vehicle?
「車のナンバーは何でしたか?どんな車でしたか?」
Which way did they go and how did they leave?
「どちらの方向に行きましたか?どのように逃走しましたか?」
crime | 犯罪 |
---|---|
rob | 金品を脅し取る |
robbery | 強盗 |
burglary | 不法侵入 |
break into 〜 | 〜に侵入する |
armed | 武装した |
scene | 現場 |
緊急時の電話ではどうしても慌ててしまいがち。冷静に考えたら簡単に分かる単語やフレーズも、いざとなると全く思い浮かばなくなるということが起こり得ます。
オペレーターが話しかけてくる英語には、それほど難しいボキャブラリー・言い回しは出てこないはずなので、上で紹介したような基本の表現を普段からしっかり言えるようにしておくことが大切ですね。