ササキ ノノカ
(更新)
テキストで伝えるのが難しいちょっとしたニュアンスや、感情を表現するのに便利な顔文字。もはやメールやLINEで使わない日はないかもしれません。
絵文字は海外でも普及していて、”sushi” や “karaoke” のように、そのまま日本語の “emoji” が英語として定着しているところが多いです。
しかし、横向きに様々な記号を駆使して作る「顔文字」に関しては少し文化が違うことも。実は、海外にも顔文字に似た “emotion-icon(emoticon)” というものがあります。
「ネイティブ風に現地の顔文字を使いこなしたい!」という方のために、今回は海外の顔文字 “emoticon” をご紹介します。
顔文字と Emoticon って何が違うの? と、お思いの方も多いはず。日本の顔文字は「(*’ω’*)」や「(´◉◞౪◟◉)」などポップで凝ったものが多いのに対し、海外のEmoticon は「:)」や「;(」というように、シンプルかつ左に横倒しの状態で書かれるのが特徴です。
外国人の友達から届くメールの語尾にあった不思議なマーク。謎が解けたところで、早速いろいろな Emoticon の種類を見てみましょう!
まずは、ベーシックな Emoticon を学んでいきましょう。
「:)」は、もっともポピュラーな嬉しさを表す表現。さらに嬉しいときは、「:―))))」と、カッコの多さで押さえきれない嬉しさを表します。
「嬉しい」の Emoticon のコロンをセミコロンに変えると、「ウインク」に。
一見、「泣いている」ように見えなくもないですが、顔を起こしてみると、ばっちりウインクしているのがわかるはずです。このあたりに海外との感覚の違いを感じますね。
口を開けて笑っている表情を表していて、「:)」よりもさらに嬉しいイメージです。
「嬉しい」の反対は「悲しい」ということで、カッコの向きが逆になって口角が下がっています。これは覚えやすいので、「嬉しい」と合わせて簡単に取り入れられそうです。
「悲しい」にアンダーバーが付くと、「泣いている」になります。これは日本の顔文字の「(/ _ ; )」にも通ずるところがありますね。
「泣いている」別バージョンです。「’」は涙ですね。
嬉しいときの涙を表している表現です!
「悲しい」まではいかないけど、微妙な気持ちを表すことができます。懐疑的なイメージもあります。
真っ直ぐな口で「無表情」を表すことができます!
基本がわかってきたら、中級の Emoticon も覚えたいところ。これを使いこなせたらネイティブからも一目置かれるかもしれませんよ。
“P” を舌に見立て、あっかんべー。おどけたいときなどに使ってみてください。
ただの笑顔ではなく、「満面の笑み」を表したいときには「XD」、または「:-D」を使います。感謝の気持ちを伝えたいけど忙しいし、長文では打てない……。 そんな場合でも 「XD」を使えば、すぐに気持ちを伝えられるので便利ですね。
「驚く」は「=O」。“O” がびっくりしたときの口の形を表していると言われていますが、“Oh” と言っているという説も。ちなみに「=」」も驚きを表すのだとか。
「悲しい」の顔文字に起こっている時の眉毛が加わった表現です。眉間にシワが寄っている感じが伝わりますね。
日本で「残念」や「ごめんね」などの文脈で使われる「>―<」は、海外では「すごく怒っています」の意味に。正面からみると口を結んだ必死な表情ですが、横倒しでみると目がつり上がって口もへの字……。相当怒ってますね……。日本の感覚でいると誤解を招きかねないので、使うときは気をつけましょう。
“zzz” は寝ている様子を表しますが、「:―Z」も同様に「眠い」の表現です。アルファベット1文字で表せるのは便利ですね。その分、コミュニケーションも加速しそうです!
「叫ぶ」表現は「:-@」。「:-O」と書くよりも、勢いが伝わってきますね。
横倒しで見ると、口をあけて煙草をくわえているのがわかります。日本の顔文字が「(-。-)y-゜゜゜」なことを考えると、改めて日本人の細やかさを実感しますね。
日本の顔文字の「(^з^)-☆」に当たるのが、「:-x」です。日本のものと比べるとだいぶシンプルになりますね。
これに対して “xoxo” は、“kiss&hug” の意味。おしゃれなティーンズがよく使う略語なので、メールの終わりにさりげなく添えてみるといいかもしれません。
サングラスをかけてクールなイメージの顔文字です。メガネやコンタクトととらえる場合もあるそうです。
「B」はメガネをかけているようにも見えますね。「^」は日本の顔文字ではあまり見られない鼻を表しています!
最後に、使いどころにセンスが問われるユニークな顔文字をご紹介したいと思います。
日本では見受けられないですが、二重あごは「:―))」と表現するのだそう。ちなみに、「すごく太っている」は「:) 嬉しい」と同じ要領で、「:―))))」と “)” を足していきます。ビッグサイズな欧米人ならではのEmoticonですね。
メガネを頭に乗せて、余裕や気取っている様子を見せているのでしょうか。これも日本にいはないクールな感じですね。サングラスに見立てて、夏に女の子を誘うときに使ってみてはいかがでしょうか。
これこそ使いどころがわかりませんね……(笑)
でも、落ち込んでいるときに送られてきたら思わず吹き出してしまうかも。「(:-」が使われているネイティブ同士のチャットが見てみたいです。
チアリーダーが応援している姿を現しています。こちらは日本の顔文字と同じ向きで見ます!
魚です…。
海外で使われている Emoticon をご紹介しましたが、 日本の顔文字は細かい表情まで表現できるという点で、かわいいと海外でも人気が高いんだそうです。
でも、Emoticon もシンプルでスタイリッシュな印象ですよね。顔文字文化の違いがきっかけとなって、会話にも一気に花が咲きそうです。仲良くなるためのとっかかりをつくる意味でも、海外の Emoticon と日本の顔文字が活躍してくれそうです。