Mei
(更新)
「ジャストだね」や「ジャストサイズ」、「ジャストフィット」など、日常のなかでもよく耳にする just という単語。
日本語と一緒に使う場合のざっくりとした意味は「ちょうど」になりますが、果たして普段何気なく使っているその「ジャスト」は正しい意味で使われているのでしょうか?
今回は just の意味を踏まえた上で、英語での正しい用法をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
まずは just の意味と例文をそれぞれ見てみましょう!
「このジーンズは私にぴったり合う」
「時間ぴったり」
「私たちたった2人だけ」
「椅子は2つしかなかったよ」
「ただのビニール袋です」
「ちょうど夕飯を食べたばかりです」
「たった今彼女とお話をしたところです」
「とにかく正しいことをしてください」
「いいからここにいて」
「ただ『ダイナマイト』を歌ってほしいだけです」
「彼、今私を見たよね?」
「彼、今椅子から落ちたよね?」
「私、今宝くじ当たったよね?」
冒頭でもいくつか挙げましたが、日本でも just はよく使われますよね。
「ジャストフィット」や「〜時/〜分ジャスト」、「ジャストだね」など、日常生活に馴染んでいる just ですが、普段日本語で使っているまま英語にしてしまうと、意図と異なる捉え方をされてしまうことがあります。
ここでは、どの使い方が英語圏で通じないのか見てみましょう。
洋服や靴などを買うときによく耳にする「ジャストフィット」や「ジャストサイズ」ですが、これをそのまま英語で使うと通じないことがあります。
ではどのように「サイズがぴったり」と言えばよいのでしょうか?
使えるパターンは3つあります。
just という単語は出てきませんが、一般的に「ぴったり合うね」と言う場合はこの表現がよく使われます。
perfect = 完璧、fit = 合うという意味になるので、直訳すると「完璧に合う」のようなニュアンスです。
例文を見てみるとわかりますが、perfect fit は大体文章の最後に置かれます。
「このシャツはぴったり合うわ」
1つ目の perfect fit と同じ意味を持つのですが、この場合は特定の人物を指して「合うね」と伝えたい場合に使う表現方法です。
では、どのように使われるのか見てみましょう。
「このシャツは私にぴったりだわ」
この文章の場合 this shirt が主語になっているため、fit の後ろには s がつきます。
最後に紹介するのは上記2つの言い換え版で、just も使う表現方法です。
この right は「右」という意味を持つ right と同じ単語ですが、今回の場合は「ふさわしい」という意味で使われています。
「このシャツは私に合うわ」
和訳するときは「ふさわしい」より「合う」にするとより自然な表現になりますよ。
「ちょうど〇〇時」と言いたいときによく耳にする「〇〇時(分)ジャスト」。実はこれも和製英語で、英会話のときには通じない表現です。
ここでは英語で「時間ぴったり」を表現する方法3パターンをご紹介します。
1つ目は exactly という単語を使った表現方法です。exactly は「ぴったり」という意味を持つので、覚えやすい表現方法かと思います。
「10時ぴったりに私に電話してください」
ちなみに exactly は「まさに」という意味もあり、「その通り!」と言いたいときに使えます。
2つ目のパターンは sharp を使った表現方法です。「鋭い」や「尖った」といったトゲトゲしいイメージの意味を持つ sharp ですが、時間と一緒に使うと「きっちり」という意味になります。
「10時ぴったりに私に電話してください」
「きっちり〇〇時に電話して」と訳すと少し不自然なので、「〇〇時ぴったりに」と訳すといいでしょう。
最後に少し難しい単語 precisely を使った表現方法です。この単語自体「ちょうど・きっちり・きっかり」という意味になります。
「10時きっかりに私に電話してください」
これまで説明してきた just の正しい使い方、NGな用法などをひとつずつ学んでいくことも大切ですが、それだとキリがないというのが正直なところ。
それなら、まずはよく使われるフレーズをおさえて、実践を通して応用力を身につけていきましょう。
just を用いたフレーズは数え切れないほどあります。ここではそのなかから、頻出フレーズを例文と一緒にご紹介します。
「とにかく食べて」
「部屋を掃除したところです」
「ただ見ているだけです」
「私たちはただの友達です」
「たった今あなたのお母さんからお電話がありました」
「ピザを食べようとしたそのとき、弟がその上(この場合ピザのことを指している)に牛乳をこぼしました」
「目を閉じて寝ようとしたのと同時に電話が鳴りました」
「ここから大体1時間です」
「今寝そうだった」
「もうすぐ新学期ですね」
「マイケル、スミス先生に見つかる前にとにかくやりな!」
「少々お待ちください」
「私の友達はヨシキさんのようにドラムができる」
「昨日見たときと全く同じだよ」
「ちょうど4人分の食べ物があるよ」
「ちょうど間に合ったね!」
「まったく同じようにやれば、BTSのように踊れるよ」
「仕事をきちんとやってください」
「彼女は、ただただ綺麗だ」
「ただ歌いたいだけなの!」
「ただ愛していると伝えたくて電話した」
「あなたすごく小さいね、と言われるのを想像してみて。悲しくない?」
「今すごくワクワクしているとだけ言わせて」
「結婚パーティーの準備がまだ終わっていなかったので、ボージご夫妻が遅れてやってきて助かった」
「(念のために)濡れたときのためにシャツを2枚持ってきました」
「女の子はみんなただ楽しみたいだけ」
「彼らは新婚さんです」
いかがでしたか?
日常生活で何気なく使っている「ジャスト」が、場合によっては違う表現になることをこれでおわかりいただけたかと思います。
せっかく「ジャスト」という英単語を覚えたのに、使い方が間違っているともったいないので、ぜひこの記事で紹介した使い方を参考にしてみてくださいね!