「I will」と「I’ll」は意味やニュアンスが違う? 例文でわかりやすく解説

学校では「I will」は未来形で、「〜するつもりである」という意味になると習います。また、その短縮形「I’ll」も合わせて学んだことでしょう。

しかし、両者の間には微妙な意味やニュアンスの違いがあるのをご存知でしたか?

今回は、「I will」の意味と使い方、また「I’ll」との違いを解説していきたいと思います。
 

「I will」と「I’ll」の意味と違い

「I will」と「I'll」の意味と違い

冒頭でも触った通り、「will」は「〜するつもりである」のように、意志を表したり、未来を表す文法で使われる単語です。

そして学校では「I will」は「I’ll」と短縮して使うことができると習ったと思います。

しかし、必ずしも「I will」と「I’ll」が同じ意味とニュアンスで使われるとは限りません。それではそれぞれの違いを説明します。
 

「I will」が持つニュアンス

「I’ll」と短縮しないで「will」が使われた場合、大きく分けて2つのニュアンスを表します。
 

  1. フォーマルな言い回し
  2. 「I will」はフォーマルな場面で使われ、ビジネス関係のメールや手紙、論文などの文面で見かけることが多いです。

    You will get a raise after the probation period.

    「トレーニング期間終了後にあなたは昇給します」

    This webinar will highlight the changes between the current 2018 guidelines and the new 2021 guidelines.

    「このウェビナーは現在の2018年ガイドラインと、新しい2021年のガイドラインの変更点を明らかにします(する予定です)」

    *webinar とは、web「ウェブ」と seminar「セミナー」を合わせた言葉で、その呼び名の通り、ウェブで行われるセミナーのことを指します。
     

  3. 強調のニュアンス
  4. 「will」を短縮せずに使用した場合、強調を表す単語(definitely/absolutely/at all など)を付け加えずに強調のニュアンスを出すことができます。

    実際に話す際に「will」を強調して言うと強調がさらに際立ちます。強く言わなくても強調したニュアンスを伝えることができます。

    I will go to the hospital today.

    「今日は(絶対に)病院いくよ」

    I’ll go to the hospital today.

    「今日病院に行きます」

    上の2つを比べてみると、短縮形は単に病院に行くということを述べているのに対し、「will」を短縮しない場合は「今日こそは」、「いつも言われていたけど行かなかった、でも今日は行く」のような、強調した感じに聞こえます。

    She will come to the party.

    「彼女は(必ず)パーティーに来るよ」

    She’ll come to the party.

    「彼女はパーティーにくるよ」

    上記の例文でも同じように、「will」を短縮しない場合は「必ず来る」という強調のニュアンスになります。

「I’ll」が持つニュアンス

「I’ll」が持つニュアンス

話し言葉では「I’ll」と短縮して使われるのが一般的です。そのためネイティブにとっては短縮形の方が自然に聞こえると言います。

それは、カジュアルな場面なのに「will」を短縮しなかった場合、上で説明した通り、フォーマルに聞こえて硬く聞こえてしまったり、強調しなくて良いところなのに強調しているように聞こえてしまい、違和感を感じてしまうからなのではないかと考えられます。

実際に例文でそのニュアンスの違いを見ていきましょう。
 

  • 例①
  • She’ll tell you when to file a motion.

    「彼女がいつ動議の申請をすればいいのか教えてくれるよ」

    →「will」を短縮するとカジュアルな印象になります。

    She will tell you when to file a motion.

    「彼女が(必ず)いつ動議の申請をすれば良いのかを教えてくれます」

    →「will」を短縮しないと強調のニュアンスになります。

    She will tell you when to file a motion.

    「彼女が動議を申請する頃合いを教えてくれるでしょう」

    →文脈によっては、シリアスで硬い印象になります。

  • 例②
  • I’ll wait for you until you are done.

    「あなたが終わるまで待ってるね」

    →「will」を短縮するとカジュアルな印象になります。

    I will wait for you until you are done.

    「あなたが終わるまで(絶対)待ってるからね」

    →「will」を短縮しないと強調のニュアンスになります。

    I will wait for you until you are done.

    「あなたが終わるまで私はあなたを待っているつもりです」

    →文脈によっては、シリアスで硬い印象になります。

 

フォーマルな場面で短縮形の「I'll」を使用することは少ないですが、ゼロではありません。

ビジネスの場でも、カジュアルなやりとりの中では短縮形が使われることがあります。

I’ll work on the new project after this.

「この後に新しいプロジェクトに取り掛かるつもりだよ」

Don’t worry, she’ll teach you how to use the management tool.

「心配しないで。彼女が管理ツールの使い方を教えてくれるよ」

先ほども述べたように、フォーマルかインフォーマルかに関係なく、カジュアルな場面では短縮形を使う方が自然に聞こえます。

しかしフォーマルな場面で文面にする際は、短縮形を使わないのが一般的です。
 

「will not」と「won’t」の意味とニュアンスの違い

「will not」と「won't」の意味と違い

「will」が意志を表すように、否定形の「will not」は否定の意思を表します。意思を持って否定することから、強い否定を表します。

また、否定の「will not」と短縮形の「won’t」にも、「will」と「I’ll」と同様のニュアンスの違いがあります。

I will not allow you to get bad grades.

「悪い成績を取ることは(絶対に)許しません」

→「will not」を短縮しないとシリアスな印象になります。

I won’t allow you to get bad grades.

「悪い成績を取ることは許さないからね」

→「will not」を短縮するとカジュアルな印象になります。
 

「I will」と「I’ll」を使い分けよう

いかがでしたか?

「will」は短縮するかしないかで、ニュアンスの違いが出てくることが分かったと思います。

これからは意識的に「will」「I’ll」「will not」「won’t」を使い分けて、ネイティブ英語に一歩近づきましょう!