SHIORI
(更新)
みなさんは「順番に」という意味の「in turn」という英語表現を聞いたことがありますか?
「インターン」と聞くと、「インターンシップ」を連想する方が多いかもしれませんが、そのインターンではありません。
今回は、便利な英語表現「in turn」のさまざまな意味と使い方、言い換え表現について解説をしていきたいと思います。
It’s my turn!「私の番です」という英語表現にも使われている単語 turn には「順番」という意味があります。日本語でも「順番」という意味で、「ターン」をよく使いますよね。
そして、in turn は直訳すると「順番に」を表します。とてもシンプルですね。
しかし in turn には「順番に」のほかにもいくつかの意味や使い方があり、「次に」「交代で」「次々に」「同様に」「今度は」など、さまざまな訳し方をします。
ここでは、in turn という英語表現の使い方を和訳別に見ていきましょう。
in turn は、左から右に、あるいは上から下にと順番に何かをする/何かが起こることを表します。
だからといって、これといった特別な順序があるわけでなく、全体を通して見てランダムだけど順番に・次々に移り変わっていくというイメージ。
「順番に」に限らず、文脈により、「次々と」や「交代で」などと訳すことができます。
「生徒が理解していることを確認するため、全員順番に確認することが大事です」
「その先生は1人ひとりの生徒と順番に(次々と)話をした」
「Aをしたら、次に(次の順番的に)Bになる」といった、ある順になっている場面を表現する場合にも in turn を使うことができます。
その場合、「次に」や「その結果」「そのせいで」「そして」と言い換えることができるでしょう。
「私は末っ子を甘やかしたせいで(その結果)だらしない人になってしまった」
「不眠症はストレスの原因になり、(そして・その結果・次に)症状を悪化させる」
「私は怪我をした犬を助け、 今度は(そして)その犬が私の家族にたくさんの幸せをもたらした」
「Aが〜したら、Bも〜した」のように、続けて同じことをするような表現を使う際も in turn を使うことができます。
その場合、「同様に」と訳すことができるでしょう。
「彼は彼女にきつくあたり、同様に彼女も彼にきつくあたった」
「私はインフルエンザになって、同様に(今度は)妹もインフルエンザになった」
さて、in turn の意味と使い方がわかったところで、in turn の代わりに使える英語表現をいくつか紹介していきたいと思います。
order には、「注文」や「命令」という意味以外にも「順序」という意味があり、文によっては in turn の代わりに使うことができます。
しかし in turn とは少し異なり、in order と聞くと、何か特定された順序があり、それを順番にこなしていくといようなニュアンスがあります。
「彼は書類を重要な順に整理整頓した」
「これらの本はアルファベット順に並べられている」
rotation という英語表現には「回転」や「循環」という意味があり、スタート時点から順番に1周して戻ってくるようなニュアンスがあります。
そのため、in rotation は「順番に」や「交代で」という意味で使われます。
「すべての従業員はいろいろな仕事を順番にします」
「生徒はトイレを順番に(ローテーションで)掃除します」
sequence という英語表現には「順序」「連続」「相次いで起こること」などの意味があります。
そのため、in sequence は「順序通り」や「次第に」という in turn と同じような意味で使われます。
sequence も order と同じように決められた順序があるようなイメージなので、どちらかというと in order の英語表現に近いです。
「彼は留守電を順番に聞いた」
「チャプター(章)は順番に読むべきだ」
one after another という英語表現には「次々と」や「相次いで」という意味があり、in turn と同じように使うことができます。
どんどん移り変わる様子を表しますが、order や sequence のように特別な順序はありません。
「電車が相次いで到着しています」
「友達がどんどん(相次いで)結婚して引っ越していく」
いかがでしたか?
in turn は「順番に」の他にも、状況によりさまざまな訳し方をすることが分かったと思います。
in turn の言い換え英語表現も、
など、同じような意味でも少し異なったニュアンスを持っています。
この記事を参考に、今回紹介した英語表現を場面に合わせて使い分けてみてください。