「kind of」と「sort of」|日常英会話で耳にするフレーズの正体とは?
日常英会話や洋画、海外ドラマで kind of や sort of というフレーズを聞いたことはありませんか?
この2つ、ほぼ同じような意味なのですが、日常会話では非常によく登場します。
今回の記事で解説するのは、kind of と sort of の使い方について。これらを身につければ自然な英会話に一歩近づくはずですよ!
「kind of」と「sort of」の意味
Kind of と sort of は、そのまま和訳すると「一種の」という意味です。しかし会話で使われるときには「まぁね」や「ちょっと」のような意味で使われます。
Kind of はアメリカ英語で、sort of はイギリス英語で使うことが多いですが、このセクションでご紹介する意味の kind of と sort of は同じ意味で使うことができます。
また、kind of は kinda(カインダ)、sort of は sorta(ソータ)と省略して使われることがあるので、会話のなかでは一概に「〜 of」と聞こえないこともあることを知っておくといいでしょう。
使い方1:「まぁね」「まぁ」「そんな感じ」
普段の会話では、質問をされたときに「はい・いいえ」のように断定しないで「まぁね」「そんな感じ」と曖昧な返事をしたいこともありますよね。
そんなときに登場するのが「kind of / sort of」です。
「納豆は好き?」
Sort of (Sorta). I don’t mind eating it if the beans are small.
「まぁね。豆が小さければ、食べられるよ」
I kind of like Natto が省略されて、kind of だけで返事をしています。
「ライターなんでしょ?」
Sort of (Sorta). But my main role is an editor.
「まぁそんな感じ。でもメインの役職は編集者なんだ」
こちらも、フルセンテンスなら I’m kind of a writer と返すところを、kind of と省略しています。日本語でも同じですが、口語の会話のなかで何について話しているのかが明確な部分は省略されることがあるのです。
使い方2:「ちょっと」「なんか」
「kind of」と「sort of」は「まぁね」のような返事以外にも曖昧さを表現するときに使えます。
ここで使われている kind of や sort of は「ちょっと」を意味する副詞の somewhat、in some way や a little に置き換えることができます。
つまり、kind of や sort of も副詞のように使われるわけです。
このように複数の言葉でできており、副詞のような働きをするフレーズを副詞句といい、主に動詞や形容詞などを修飾します。
【形容詞を修飾】
【動詞を修飾】
Kind of や sort of は副詞的な働きをするため、最後の例文では sort of が he にかかっていますが、sorts of のように三人称単数の s はついていないですよね。
「ちょっと」や「なんか」の意味で使うときには、シンプルに主語と動詞の間に kind of や sort of を置きましょう。
使い方3:「一種の」「ある種の」
Kind of や sort of は、もともと「一種の」や「ある種の」を意味する表現です。ここで使われている kind と sort のどちらも、「名詞」の役割をします。
そのため前述の曖昧表現とは異なり、「種類」を表すときには不定冠詞の a や定冠詞の the がついたり、複数形の s がつく場合があることを知っておきましょう。
「名詞の kind / sort + of + 名詞の複数形」の形で「名詞の複数形のうちの一種の〜」という意味になるのです。
「どんなフルーツが好き?」
「フルーツはなんでも好き!」
ここでは kind of と sort of で種類を述べる表現方法をご紹介しましたが、この2つの代わりに type of を使うことも可能です。Type も「種類」を意味する単語なので、例えば最初の例文ならば Watermelon is a type of fruit that is eaten in the summer とすることもできるのです。
少し単語を入れ替えるだけでも表現方法を変えることができるので、同義語などを率先して確認していくのも、英語力アップへの近道になりますよ!
kind of のその他の使い方
ここまでで、kind of と sort of の主な意味について見てきましたが、kind of にはそのほかにも使い方があります。
「タイプの」「好みの」を意味する kind of
Kind は「種類」を意味しますよね。この意味から、kind of で「タイプの」「好みの」という意味で使うこともあります。
「〜みたいな」「〜のような」を意味するkind of
Kind of は後ろに like をつけて、kind of like で「〜みたいな」「〜のような」の意味で使われることもよくあります。
Like のみでも「〜のような」という意味で使うことができますが、kind of をつけることで、少しクッションを置いて、直接的な表現を和らげる効果があるのです。
「親切な」を意味する kind of
Kind は形容詞だと「親切な」という意味で使われます。
多くの場合、「主語 + be動詞 + kind」で「主語は親切だ」のように使いますが、 it や that を用いて表現することも可能です。
「親切に、ありがとうございます」という感謝の意味が含まれることもあります。
口語ならではの使い方を知っておこう!
今回は、kind of と sort of の使い方についてご紹介しました。
2つは会話のなかで非常によく登場し、直接的な表現を避けたいときにとても有効です。
特に日常会話では、省略して kinda や sorta と使われるので、今後海外ドラマや映画を見るときには注意して聞いてみるといいでしょう。意外とたくさん登場しているはずですよ。
このような口語表現の知識を増やして、より自然な会話につなげていきましょう!