Yoko
(更新)
英語を学習する上で、多くの人がつまずく副詞。種類も多く、使い方に幅があるため、形容詞や形容動詞と混ざって覚えてしまったり、なかには、副詞だと意識せずになにげなく使っている、という人も多いようです。
そこで今回は、英語学習の中級者向けに、多くの人が陥りやすい、副詞表現の間違った使い方を、具体例を交えながら解説します。
シンプルに言ってしまえば、動詞や形容詞などを修飾する単語が副詞(adverb)でしたね。例えば、ここにこんな例文があります。
これらの "slowly" "tomorrow" "very" が副詞です。副詞だということを特に意識しなくても、普段からよく使っていますね。
“slowly”は様態、“tomorrow”は時間、“very”は程度をそれぞれあらわしています。
ではここからは、英語学習者がつまずきやすい副詞表現を3つのポイントに分けて解説していきます。
まずは、以下の5つの文章をみてください。この中には間違った副詞表現を含むものがあります。いったいどれでしょう。
わかりましたか? では、答え合わせです。
実は、5つの文章は全て正しくありません。それぞれの副詞に不要な前置詞が含まれています。これらは日本人が特に間違いやすいものなので、1つずつ取り出して見てみましょう。
正しい表現: I went home from work at 8 pm yesterday.
"home" には名詞の「家・家庭」以外に、副詞で「家に(へ)」という意味があります。通常「〜へ行く」は "go to 〜" であらわしますが、この "home" は副詞なので「家へ」 までが意味に含まれているのです。従って "go to" の "to(〜へ)" が不要となり、"go home" の過去形 "went home"が正解です。
"home" を名詞として使って "go to home" としてもいいように思うかもしれませんが、英語ではそうは言いません。
正しい表現: John was asleep when I got here.
これも "got to here" の "to" が不要。"get to 〜" で「〜に到着する」を意味しますが、副詞の "here" は「ここに(へ)」までを意味に含んでいるので「ここに到着した」は "got here" が正しい表現になります。"there(そこに、そこで)" も同じです。
正しい表現: My sister went abroad to study English.
"abroad" とは "in or to a foreign country(外国で、外国に)" という意味。「外国に行く」をあらわす場合には "go to" の "to" が不要になり、"go abroad" が正解となります。「海外に住む」も "live in abroad" ではなく "live abroad" が正しい表現です。
正しい表現: I'll see you downstairs in an hour.
副詞の "downstairs" には「階下へ」という意味に加えて「階下で」という意味もあります。「〜で」をあらわす場合は "in" や "at" を使いたくなりますが、ここでも前置詞は不要。反対語の "upstairs" も同じように "She's still upstairs.(彼女はまだ上にいるよ)" となります。
正しい表現: I want to stay indoors because it's raining.
4の "downstairs/upstairs" と理屈は同じです。「屋内に、屋内で」という意味なので "at" は不要です。"indoors" は副詞ですが、"s" が取れて "indoor" になると、形容詞になるので注意。反対語の "outdoors(屋外に、屋外で)" も同じように、"s" のない "outdoor" は「屋外の」という意味の形容詞になります。
このような副詞が「〜へ、〜に」という意味をとることを理解すれば、その前に前置詞はいらないことが分かりますね。
では次に、数ある副詞の中でも特によく出てくる<時をあらわす副詞>を見てみましょう。
例えば "today" や "now" などは<時をあらわす副詞>の代表的なものです。これらに "on" や "at"、または "in" といった前置詞がいらないのは、たくさんの英文に触れてきた方なら感覚的に分かるかもしれませんね。
◯ It's very hot today.
◯ It's ten thirty now.
他にも、"tomorrow" や "tonight" がありますが、これらの副詞はすべて前置詞をともなわずに単独で使います。
それは、<副詞句>の場合も同じ。副詞句とは単語2つ以上が連なって副詞の役割をするものをいいました。
下の3つの文で副詞句が正しく使われているかどうか考えてみましょう。
1は "this morning"、2は "next month"、3は "last year" が副詞句にあたります。"today" や "now" と同じく、時をあらわしていますね。そのため、やはり前置詞は要りません。上の3つの例文すべて "in" を除いたものが正しい文になります。
"this morning" や "next month"、"last week" などの前に "on" や "in" といった前置詞をつけてしまうのはよくある間違いですが、総じて、<時をあらわす副詞句>に前置詞はいらないんですね。
では最後に、間違えやすいポイント3つ目、"-ly" で終わる副詞を見てみましょう。
副詞には形容詞に "-ly" がくっついた形のものがたくさんありますよね。少し例を挙げてみましょう。
つまり、形容詞の意味を知っていれば、それに "-ly" をくっつけるだけで簡単に副詞を作れることになります。
でも、ちょっと注意。なぜなら、なかには、形容詞に "-ly" を付けるとまったく別の意味の副詞になってしまうものもあるからです。次は、そんな副詞を6つ紹介します。
形容詞の "hard" は「かたい」「難しい」という意味ですが、それに "ly" が付くと「ほとんど〜ない」という全く別の意味に。
"late" は「遅い」「遅れた」という意味の形容詞です。しかし "lately" は「最近」「このごろ」という意味の副詞です。
"high" は「高い」なので "highly" は「高く」だと勘違いしがちですが、「高く」は "high" であらわします。 "highly" は "very" と同じ「非常に」を意味する副詞です。
"bad" は「悪い」ですが、それに "ly" がついた副詞の "badly" は「とても、どうしても」という強調の意味になります。
形容詞の "near" は「近い」ですが、副詞の「近くに」も同じく "near" 。"nearly" は「ほとんど」「もう少しで」をあらわす副詞です。
"short" は「短い」ですが、"shortly" は「まもなく、すぐに」をあらわします。"soon" よりも少しかたい表現ですが、とてもよく使われる副詞です。
いかがでしたか?
会話の上では、不要な前置詞を入れてしまったら通じなくなってしまう…なんてことはほぼないと思います。でも、あなたの英語をブラッシュアップするためにも、間違えやすいポイントはしっかりおさえておきたいですね。
今回は間違えやすい表現ばかりを厳選してお届けしたので、まずはここで紹介した副詞表現をマスターしてみてくださいね!