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一言違うと全く別の文章になる !? 文法からやり直す比較【七未の文法講座 Vol005】

一言違うと全く別の文章になる !? 文法からやり直す比較【七未の文法講座 Vol005】

今日で英語文法講座も5回目。
あ~なるほど!などと思いながら読んで頂けているでしょうか?
ルールがわかるようになると頭の中も話す言葉もすっきり!
文法なんて嫌だ~!という方も、文法気になる!という方も、肩ひじ張らずに学んでいきましょう!

【登場人物】

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知夏 七未

文化交流活動家
「文化交流活動家」という肩書の英語講師・ダンサー。
スーツを着てビジネス英語を教えたかと思いきや、着物ドレスを着て踊ったり、ミスコンの世界大会に行ったりする縦横無尽っぷり。
日本文化の美しさを海外に伝え広め、英語クラスなどを通じて世界へのわくわく感を日本に伝え広めることが目標。
文法講座の際はメガネをかける設定だが、最近また忘れかけている。絵は少し苦手。

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曽根りっか
キレッキレのビジネスウーマンなのにド天然で周囲を翻弄する小悪魔。
英語イベント、英語情報メディアディレクションを手掛けるものの、自身は中学時代から英語学習をほとんどしないで過ごしてきたため、現在英語ができずに悩んでいる。
最近、英語づくしの生活を送っている。

ななみ:今日はシンプルなようで、意外と落とし穴の多い比較についてやりたいと思います!

りっか:はい!

ななみ:あれ、でもりっかさん今日はもう一人スペシャルゲストがいるって言ってませんでしたっけ?

りっか:えーと先生、もうそこに。。

01

ななみ:ん??? わあ!気づかなかった!えーと、何ちゃんかな?

かな:かなです。ちなみにもうとっくに成人していますよ!

りっか:かなはうちのマスコットなんです。
というか先生とかなの遠近感、おかしなことになってますよ。

ななみ:なんか私、ゴジラみたい(笑)
じゃあ今日はかなちゃんも一緒に学んでいきましょうか。

かな:はい!

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1. まずは押さえたい!形容詞と副詞って?

ななみ:さあ、比較に入る前にまずはそもそも比べられるものってなにかということを見ていきましょうか。

りっか:と言いますと…?

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ななみ:どんな言葉も比べられるわけではありませんよね。
比較ができるのは、形容詞副詞だけなんですが、これって何かわかりますか?

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りっか:先生、この授業になると嫌味なくらい文法用語使いますよね。わかりません!

かな:私も文法用語出されると頭が…ちょっと頭痛薬飲んできます!

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ななみ:あ、かなちゃん脱走した!文法講座ってタイトルだからわざとだったのに…
りっかさんは#01の文法講座で、名詞と動詞、目的語は理解しましたよね?
そこから一歩進んで、形容詞と副詞もこの機会に押さえておけばぐっと上達しますよ!

りっか:(名詞と動詞と目的語…ななみ先生とやった気がするけど、覚えていないとは言わずに後で過去記事を見返そう…)

ななみ:形容詞と副詞は、文章の中に絶対に必要な言葉ではありません。あくまでも飾り。
何を飾るのか、というのがポイントなんですね。

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りっか:ほぉ、飾りかぁ。なくても間違いじゃないってことですね。

ななみ:そうです。
まずは形容詞。これが飾るのは名詞、つまりものの名前です。
例えば、"Small town""small" は街と言う名詞が、どんな町なのかを飾っています。
"The garden is beautiful." なんて言う時の "Beautiful" もそうですね。

りっか:ふむふむ、ものの名前を飾るのが形容詞ね。簡単です!

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ななみ:じゃあ今度は副詞。今度は、主に動詞を飾ります。
例えば "Run fast"
"Fast =速く" 、というのは "Run" という動きをどのようにするのか飾っていますね。
"Speak slowly""slowly" も同様です。"~ly" という形副詞には多いんですよ。

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りっか:あ~なんだ、思ったより楽勝ですよ先生!

ななみ:よかった。
ただ、副詞は主に動詞を飾る、と言ったのは実は副詞が飾るのは動詞だけじゃないからなんですね~。
例えば、 "Speak very slowl" と言った時。 "Very" は副詞で、 "slowly" を飾っています。
"Very" のような副詞には形容詞や副詞を飾る役割もあるんです。

りっか:え!なんか嫌!ややこしい!先生、そういうのやめてください!

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ななみ:まぁまぁ、今回比較をする時に必要なのは

・名詞を飾る形容詞
・動詞を飾る副詞

だけなので、まずはそれだけ抑えましょう。

りっか:はーい。

ななみ:
ここで確認テスト。

You look happy

You look happily

って、意味が全く違うんですが
どういう意味だかわかりますか?

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りっか:え~。見た感じほぼ一緒だけど…
"You look happy" は、「あなたは幸せそうに見える」、ですよね。
"You look happily" は。。あなたは幸せに見る…?
ん?なんじゃそりゃ?

ななみ:ちょっと日本語がたどたどしいけれど、あっていますよ!

"You look happy" と言ったら、「 "You" (名詞)が "Happy" だと言っている」んですね。

と言いきっていますが、 "are" のかわりに "look" を使うと

他人の目からみた様子を表しています。

りっか:こういうことですね?

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ななみ:今日も実演ありがとうございます(笑)
一方、"You look happily" 副詞を使っていますね。
だから、飾っているのは "You" ではなく "look"という動詞

という状態になります。

りっか:こうか!

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ななみ: "You look happily at the book." ですね。
なにが書いてあるのか、気になるほどのとろけ顔ですが、形容詞と副詞の違いはわかりましたか?

りっか:はい!

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2. おさらいしよう!色々な比べ方


ななみ:
かなちゃんも戻ってきたところで、いよいよ本題に入っていきましょう。
なにかを比べる時はどういう形をとるのか、まずは、復習からいきましょうか。

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りっか:こっちよりあっちのほうが…ってやつですね。

ななみ:そうですね。
でも、「AよりBが…」という形だけではないですよ。
「AとBは同じくらい~だ」、という形も2つを比較しているから同じと言えるわけだし、「Aが一番~だ」、と言う形もAとその他を比べているので比較なんです。

それぞれ英語だと何というのか、学校英語を思い出しておきましょう。

ななみ:「~と同じ」というときは
"as~as" の間に形容詞や副詞の原形が入り、その後に同じ位の比較する対象を置きます。

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りっか:ストップ!形容詞と副詞はわかったけど、原型ってどういうことですか?

ななみ:あ、ごめんなさい。なにもいじらない、そのままの形ってことです。
"Small" , "beautiful" , "fast" , "slowly" などの言葉をそのまま使用します。
例えば、実は、かなちゃんとりっかさんが同じ年だとしたら…

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りっか:おぉ!?かなとタメ?

かな:でこぼこコンビ感が…

ななみ: 「~歳だ」、という時は "I am ~ years old" と言いますね。
"old" (~年) 歳を取っているという形容詞。
この "old" をそのまま、つまり原型として使って、

Kana is as old as Rikka.

とすると
「二人は同い年だ」という意味になります。

りっか:この文章の真偽のほどはさて?!

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かな:またそんな不敵な笑みを浮かべて読者さん挑発して…
DMM英会話に年齢確認の問い合わせが来たら対応が大変じゃないですか~。

ななみ:かなちゃん、色々大変そうですね…

かな:頑張っています…

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ななみ:では次、「・・より~だ」という時。"~er" と言う形を覚えていますか?
"Smaller" , "bigger" , "older" , "younger" などなど…
"~er + than …" で、「…より~だ」になります。
じゃあ、ちょっと並んでみて、私たちの身長で例文を作りましょうか。
私が170cmで…

りっか:私も160㎝以上ありますけど、やっぱ先生大きいですね。って・・あれ?

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かな:私は142㎝です!

りっか:なんと、先生との差、28センチ!

ななみ:
じゃあ、今の写真をさっきの "~er than…" で表すと?

りっか:

I am taller than Kana!!

だ!

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ななみ:その通り!
ちなみに、この "~er" と言う形は短い単語のみで、長い単語になると "more" を言葉の前につけるようになります。
"more beautiful" , "more intelligent" みたいな形ですね。

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ななみ:最後に、最上級というものを見ていきましょう。
一番~だという時は "the ~est""the most" が付いて、
さっきの "~er""more~" と同じように単語の長さで使い分けます。

かな:「~の中で一番」、っていう時はどうすればいいですか?

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ななみ: "in""of" を使うんですが、実は明確に使い分けがされるんです!
"in" は "in the class" とか "in my company" など一つのくくりの中で比べる時、
"of" は "of the ten" とか "of all" のように他の複数の対象と比べる時。

「かなちゃんはグループで一番小さい」という時は

"Kana is the smallest in the group"

と言いますが、
「ななみ先生は3人の中で一番大きい」、という時は

"Nanami is the tallest of the three"

となります。

ななみ:ずいぶん比較にわかりやすい身長差のメンバーでしたね。

かな:たしかに~。って私、だから今日呼ばれたんですね?

りっか:だって、わかりやすいのが一番じゃん。

ななみ:さっき学んだように、副詞でも同じように比較ができますよ。

Kana runs fast

を、

と色々な比べる表現にすることができます。

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りっか:アルパカ…って走るの速いの?

かな:アルパカより速い私が逃げたら、絶対追いつけませんよ!

りっか:ほほ~お手並み拝見、楽しみにしているわ★

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3. こんがらがりそう?比較級の落とし穴

ななみ:さぁ、ここでちょっとこんな比較級の文章を見てみましょう。
とっても似たような文章が並んでいますが、それぞれ意味が違うんです。

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かな:

I like him better than you.

「私は彼の方があなたより好きだ」


りっか:

I like him better than you do.

は… "do" で強調している!

ななみ:なるほど、じゃあ②は?

かな: "He likes you as much as me."  「彼はあなたのことが私と同じくらい好きだ。」
りっか:"He likes you as much as I. "  「彼はあなたのことが私と同じくらい好きだ。」…。

ななみ:一緒の日本語になりましたね(笑)

りっか:なりました。

ななみ:意味の違いはなさそうですか?

りっか:ないんじゃないですか?ただ、as much as Iってなんだか嫌な感じです。

ななみ:最後に今度は一文だけ。

It’s hotter in NY than Tokyo.

ってどういう意味でしょう?

かな&りっか:簡単! 「NYは東京より暑い!」

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ななみ:はい、実はこれが、比較の文章を作るときの落とし穴なんですね~。

りっか:え~嘘だ!
落とし穴、っていうか落ちた気がしないんですけど、先生教えてください。

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ななみ:先ほど、"than" の後には同じ品詞のものが来ると言いましたね。
主語なら主語、目的語なら目的語が来るわけです。

りっか:うんうん、文法用語は嫌いだけど、言ってることがわかるようになりました。

ななみ:と言うことは、意味を考える時は "than" の後に続いている言葉と同じ品詞のものを、前の文章から探す必要があるってことなんです。

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りっか:う~ん、わからなくなりました。

ななみ:あ、すみません(笑) 例文を見てみましょう。

ここで、比較を作る "as much as" の後に続いているのはなんですか?

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かな: "me" です。

ななみ:どう見てもそうですよね。じゃあ、"me" って主語か目的語だったらどっちでしたっけ?

りっか:目的語です!#01の文法講座でやりました!

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ななみ:素晴らしい!先生、感動です。
じゃあ、"as much as" の前にある、"me" と同じ目的語ってどれですか?

りっか: "you" ですね。

ななみ:そうですね。
"you" があったところに "me" を当てはめて考えます。
"He likes you""He likes me" という2つの文章ができて、その程度が同じくらいだと言っているんです。

かな:「彼はあなたのことが好きで、私のことも好き」ってことですね。

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りっか:
ちょっと、そこで照れってなってどうすんの!?
よく考えて、ただの浮ついたやつだよ!

ななみ:ま、まぁまぁ。例文ですから。
じゃあ今度は "He likes you as much as I. " で同じことをしてみましょう。
"as much as" の後にある言葉は "I" だから、できる2つの文章は。。

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りっか: "He likes you""I like you" ?
あ、さっきと文章が変わった!

ななみ:そうなんです!今度は、「彼はあなたのことが好き」「私もあなたのことが好き」、その程度が同じくらいっていう状況なんです。

りっか:なるほど~!これはなんだか目からうろこです。

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ななみ: "I like him better than you."  も同じように考えればいいんですよ。

りっか:はーい、ってあれ? "you" って主語でも目的語でも "you" ですよね?

ななみ:いいところに気づきました!
そう、"you" は主語でも目的語でも "you" ですが、どっちととるかで意味は全然違いますよね?それぞれを2つの文章に分けると?

かな:一つは "I like him""you like him" 、もう一つは "I like him""I like you" ですかね。

ななみ:正解。今度は "as much as" ではなく "better than" を使っているので、
"I like him" の想いの方が "you like him" もしくは "I like you" より強いと言っているんです。
つまり、1つはある意味ライバル宣言、もう1つは気が多くてちょっと失礼な人の発言ですかね。

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りっか:全然意味が違うじゃないですか!?それが同じ文章なんて、伝達事故をおこしそうな気しかしません!

ななみ:そうなんです!だから、ミスコミュニケーションを防ぐために

"I like him better than you do."

という文があるんですね。

かな:どういうことですか?

ななみ:これって、さっきの文章に "do" を付けただけですよね。
でも、"than" の後に "you do" 、つまり「主語+動詞」が続くことで、 "than" の前からも「主語+動詞」を探さなくてはいけなくなるんです。

りっか:でもでも、"do" なんて "than" の前にないですよね?

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ななみ:
"do" という言葉でなくてもいいんですよ!
この "do" は動詞の置き換えなので「主語+動詞」を探せばいいんです。

かな:ということは "I like" ってところですか?

ななみ:そうです! "I like him better than you do" となった場合、この文章に込められた短文は "I like him""you do" つまり "you like him" というわけです。
ライバル宣言のほうにしか解釈できないんですね。

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りっか:なるほどね~わかれば納得だわ。

かな:誤解がないように英文ってよくできてますね。

男性:すみません~かなさん、そろそろ会議が…

りっか:何!?さてはあなたがこの "him" ね!!
先生、かなが連れ去られた!連れ戻すわよ!

ななみ:…見失いましたね…

りっか:さすが背高ボーイとアルパカ並みの足の速さを持つかなだわ。
悔しいな~。
明日からは英語の勉強に加えて毎日10㎞マラソンとダッシュの練習しなきゃ。


ななみ:
とりあえずこの辺に座って続きをやりますか。

ななみ:最後に、

It’s hotter in NY than Tokyo.

が意味することを解説しましょう。

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りっか:だから、「東京よりもニューヨークのほうが暑い」ってことでしょ?何が違うんですか?

ななみ:例えば、"Tokyo" という名前の商品があると仮定します。

りっか:
え…そんな仮定必要ですか?

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ななみ:いいからいいから。ところで、"Hot" には気温が「暑い」という以外に、「注目を集めている、人気がある」という意味もあります。

りっか:「ホットな話題」とか、日本語でも使いますね。


ななみ:では、さっきと同じように "than" の後ろにある "Tokyo" と同じ品詞の言葉を "than" より前から探すと…?

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りっか: "NY" です。

ななみ:ほかにありませんか?

りっか:え…ないんじゃないですか…?

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ななみ: "Tokyo" と "NY" で比べるとすると、作られる分は "It’s hot in NY" と "It’s hot in Tokyo" で、その暑さの度合いは「NYの方が高い」ということになりますね。この "It" は、天気などを示すときに仮置きする言葉です。でも、そもそも "It" って代名詞と言う名の名詞。Tokyoと同じ品詞なんですよ。

りっか:場所じゃなくてもいいんですか?

ななみ:品詞を考える時、場所の名前か、人の名前か、代名詞か…などは関係ありません。
何かのものの名前であれば、すべて名詞。大きく区切るんです。
じつはこの文章、"It’s hot in NY" と "It’s hot in Tokyo" を比べる以外に "It’s hot in NY" "Tokyo is hot in NY" を比べるという場合もあり得るんです。

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りっか:えぇ??? "Tokyo is hot in NY" って何???

ななみ:ちょっと無理やりですが、さっき "Tokyo" という商品があると仮定しましたね。
"It" も何か商品を指すとすると、「その商品はNYで人気」、「Tokyoという商品もNYで人気」となり、人気度合いが "It" の方が上という意味になるんです。

りっか:ん~…なんだか腑に落ちないなあ…

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ななみ:確かに、"It’s hotter in NY than Tokyo." は街の暑さを比較していると普通は皆が常識的に判断します。
でも、"It" を別の地名、例えば

"Johannesburg is closer to NY than Tokyo."

とした場合。

構造的には "It is hotter in NY" の "It" が "Johannesburg" になっただけなので、まず

の文章を比べますね。

ヨハネスブルグとNYの方が、ヨハネスブルグ―東京間よりも近いということです。

でも、 "Johannesburg" のところにも "Tokyo" って入れられそうですよね?

の文章も比べることができるんです。
ヨハネスブルグとNYの方が、東京とNYの距離よりも短いということです。

りっか:さっきの "I" や "you" と一緒か!

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ななみ:そう、さっきの気温の話のように常識でこういう意味かな、と判断できないと誤解を生んじゃうんですね。
なので、ヨハネスブルグ-NYの距離ヨハネスブルグ―東京の距離を比べたいときは、

Johannesburg is closer to NY than to Tokyo.

と必ず "to" を付けます。
これだけで、東京とNYの距離を考える選択肢はなくなるんです。

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りっか:たった一言で誤解を避けられるんですね。

ななみ:そうなんです。
先ほどの "hot" を使った文章も、 "NYと東京の気温" を比べたいのであれば

It’s hotter in NY than in Tokyo.

"in" を入れるのが正解。

りっか:
はは~比較って深い!

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ななみ: "than in Tokyo" や "as to Tokyo" とするべきところを、"than Tokyo" , "as Tokyo" としてしまう人はとっても多いので意識してみてくださいね!

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りっか:ところで、なんで例文がヨハネスブルグだったですか?

ななみ:ちょうどミスコンで行ってきたんです!いや~遠かったですよ!
でも、ちょうど花の咲き誇る時期で、とっても綺麗な街、人もあたたかで穏やかでした!野生のキリンに囲まれたりライオンとキスしたりもしましたよ!

りっか:はぁ。。なんだかワイルドですね。。南アフリカって何語なんですか?

ななみ:色々な部族の人が住む南アフリカの公用語は英語。改めて、英語は世界のあちこちで皆が話す言葉だと感じましたよ。
間違っていても常識で通じることは多々ありますが、正しい文法を使えば誤解が減り、よりコミュニケーションがしやすくなりますよね。

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りっか:頑張ります~。あ、あとアルパカ並に足の速いかなに負けないように走り込みもしなきゃ。
私もアフリカに行って野生動物と走ろうかな…

かな:ふふふ!負けませんよ!

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ななみ:あれ!いつの間にか足元に戻ってきてた!
ま、走り込みは手伝えませんが、これからも皆で英語を学んでいきましょう~!