英会話で役立つ!「No Matter」の意味と使い方を解説
英語を勉強し始めたばかりの人にとって no matter という表現は意味がわかるようでわからない、掴みにくいフレーズの一つではないでしょうか。
No matter に疑問詞が続く文型で使われることも多く、これは英語をきちんと身に付けたい人にとって避けて通ることができない表現の一つにもなっています。
しかしこの表現 、一度パターンを覚えてしまえば、この表現ならではのニュアンスを伝えることができるので大変便利です。
今回は no matter +疑問詞のフレーズをマスターしましょう!
単語 matter の意味

そもそも matter という単語がどういう意味だったか、確認してみましょう。
日本語でも、主にビジネスシーンで「営業マター」「クライアントマター」などの表現を耳にすることがあります。この場合「担当、管轄」などに相当する意味で使われています。
英語の matter は「問題、事柄、事態、物体、物質」などいろいろな意味があります。それが matter という単語の理解を難しくしている原因です。このように複数の意味を持つ単語は一つ一つの日本語と紐づけず、「複合的なイメージ」で理解するようにするのが近道です。
さて、そんな matter を使ったフレーズには、すぐに使える便利なものがいろいろありますよ。
No matter の意味と使い方
では、matter のイメージがまとまって来たところで、いよいよ今回の目的である no matter の使い方を見ていきましょう。
まずは no matter だけで「関係ない」というフレーズになります。上記で挙げた It doesn’t matter と同じ意味です。
さらに、「重要ではない、関係ない」といった意味を持つ no matter を疑問詞 what「何」、who「誰」、when「いつ」、where「どこ」、which「どれ」、how「どれほど」と組み合わせて使うことで「~だろうが関係ない」という表現を作ることができます。
より自然な日本語にすると「たとえ~だろうが」となります。
No matter+疑問詞で作る表現
no matter の後ろに続く疑問詞によって次のような表現になります。
no matter what「たとえ何だろうが」
no matter who「たとえ誰だろうが」
no matter when「たとえいつだろうが」
no matter where「たとえどこだろうが」
no matter which「たとえどれだろうが」
no matter how「たとえどれほどだろうが」
それぞれの使い方を例文で見ていきましょう。どの疑問詞を使っていても、パターンは同じであることに気付くと思います。
No matter what「たとえ何だろうが」

「たとえ〜だろうが」の〜の部分に行為事柄を入れる場合は what「何」を使います。
No matter~の節は前後どちらに置いても構いません。
ちなみに、no matter what だけでも「何としても」という意味のフレーズになります。by any means や at any cost の言い換え表現として使えます。
No matter who「たとえ誰だろうが」
「誰だろうが、何者だろうが」のように人物について表す場合は who を使います。
No matter when 「たとえいつだろうが」
時間について表すときに使うのは when「いつ」です。
No matter where 「たとえどこだろうが」
場所について表すには where「どこ」を使います。
No matter which「たとえどれだろうが」
「どれを選択しようが」「たとえどれだろうが」は which「どれ」を使います。which の後ろには名詞が続きます。
No matter how「たとえどれほどだろうが」
程度について表すには how「どれほど」を使います。How の後ろに続くのは形容詞です。
No matter 〜の表現を使いこなそう!
今回は、疑問詞と一緒に使う no matter の意味と使い方を見てきました。
「たとえ〜だろうが」という凝った表現は no matter+疑問詞という決まったパターンで作れるというのがポイントです。しかも、使う疑問詞を変えるだけでさまざまな応用ができましたね。
「たとえ~だろうが」は説得力のある表現を作るのにとても有効なフレーズです。
No matter+疑問詞の文章を見聞きしたときはすぐに理解できるよう、そして必要なときは自分でも使えるようにしておくことをお勧めします!