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「眠い」は “sleepy” だけじゃない!睡眠にまつわる8つの英語表現

「眠い」は “sleepy” だけじゃない!睡眠にまつわる8つの英語表現

「眠いよー」を英語にするとき、“I'm sleepy.” が真っ先に思い浮かびませんか?

でも実は、“sleepy” 以外にもとてもよく使われる表現があるんです。今回はそんな、あまり知られていないけど知っておきたい、「眠い」の英語表現についてのお話です。

さらに後半では「爆睡する」「寝ぼける」「寝不足です」など、睡眠にまつわるお役立ち表現も紹介します!

“sleepy” 以外の「眠い」表現

冒頭でも少し触れましたが、「眠い」をあらわす英語表現といえば “sleepy” しか思い浮かばない、という人も多いと思います。

私も眠いときにはずっと “I'm sleepy.” と言っていましたが、ニュージーランドで生活をするようになってから、周りのネイティブスピーカーは別の単語をよく使っていることに気が付きました。

それは “tired” という単語。これもよく知られた単語ですよね。

では、なぜ “tired” が「眠い」になるのでしょうか?

“tired” は「疲れている」?

眠いときに “I'm tired.” と言うのはしっくりこない、と思った人も多いはず。それもそのはず、学校では “tired = 疲れている” と教わったと思います。

それがなぜ「眠い」をあらわすのでしょうか?

実は、『Oxford Advanced Learner's Dictionary』によると、“tired” はこんなふうに定義されています。

 feeling that you would like to sleep or rest; needing rest

(睡眠をとりたい・休みたいという感じ、休息を必要としていること)

“tired” とは、ただ単に「疲れている」という意味ではなく、睡眠とも密接な関わりがあるんですね。そのため、眠いと感じている場合にも “I'm tired.” で違和感はないのです。

それに対して “sleepy” も「眠い」をあらわしますが、朝目覚めたばかりのような疲れてはいないけど眠い場合や、とてもリラックスしていて眠気を感じている場合に使われることが多いです。

「眠い」も「疲れている」も “tired”

“tired” の「眠い」は、「(疲れて)眠い」というニュアンスになりますが、じゃあ、学校で教わった “tired = 疲れている” は間違いなの? と思った方。いいえ、眠気は感じていないけどただ疲れた場合でも “tired” は使われます。

会話ではどちらの意味で使われているのかよく分からないこともありますが、むしろ、どちらかはっきり区別をしなくてはいけない場面というのは、実際それほどないように思います。

強いて言うならば「疲れた」を強調したい場合には “I’m exhausted” や “I’m worn out” という表現をよく耳にします。

“You look tired.” は要注意?

日本では「眠そうだね」「お疲れだね」と相手のことを気遣って声をかけることがありますね。“tired” が「眠い」をあらわすなら、 “You look tired.” と声をかけたくなるかもしれません。
しかし、英語で “You look tired.” は少しだけ注意したいフレーズです。

なぜなら、人によっては「ひどい顔をしてるね」「常に疲れているような顔」という受け取り方をしてしまい、気分を害されてしまう恐れがあるからです。

欧米では、特に人の見た目(appearance)に関してコメントをするのはエチケットに反するという考えがあり、一般的に避けられる傾向にあります。“You look fat.” などと言わないのと同じで、“You look tired.” を気軽に使うのは避けたほうが無難。

代わりに、 ”You seem tired”, “Are you all right?”, “I’m worried that you might get tired” を使うといいでしょう。

睡眠にまつわる8つの英語表現

さて、ここからは睡眠にまつわるさまざまな英語表現を見てみましょう。

1.あくびをする:yawn

“yawn” は動詞で「あくびをする」、名詞で「あくび」という意味です。

  • I've been yawning a lot for the past few days.
    「ここ2,3日あくびが止まらない」
  • I tried to stop a yawn but couldn't.
    「あくびを止めようとしたけどできなかった」

2.昼寝/仮眠:nap

“nap” は「昼寝」をあらわし、「昼寝をする」は “take/have a nap” といいます。

ニュージーランドやオーストラリアでは “nanna nap” とも呼ばれます(“nanna” とは「おばあちゃん」の意)。また、特に仕事効率を高めるための「仮眠」を “power nap” と呼ぶことも。

John managed to take a 15-minute power nap between the meetings.
「ジョンは会議と会議の合間に15分の仮眠を取ることができた」

3.爆睡する:sleep like a log

直訳すると「丸太のように眠る」ですが、これは「ぐっすり寝る」という意味のイディオムです。“log” の代わりに “baby” や “top(コマ)” を使うことも。よく似た表現に “I slept like I was dead.(死んだように眠る)” があります。

  • I went to bed early and slept like a log last night.
    「昨日の夜は早く寝てぐっすり眠りました」

4.寝ぼけている:be (still) half asleep

眠りから覚めてもまだ半分寝ているような状態をあらわします。直訳は「半分眠っている」で、完全に目覚めていない「寝ぼけている状態」というニュアンス。

“half awake(半分起きている)” と言うこともできます。

  • I was still half asleep when I fell off my bed this morning.
    「今朝ベッドから落ちたとき、まだ半分寝ぼけていた」

5.うとうとする:doze off

「うとうとする」「うたた寝する」状態をあらわします。“doze” を名詞で使うと「うたた寝」「居眠り」という意味になります。

  • My nephew was dozing off while eating his lunch.
    「私の甥っ子は昼ご飯を食べながらうとうとしていた」

6.眠りに落ちる:fall asleep

“fall asleep(寝ている状態に陥る)” という意味で、“doze” と違って、眠りに落ちる瞬間をとらえた表現です。「つい、うっかり寝てしまった」のように、無意識のうちに眠りに落ちる(た)場合にもよく使われます。

  • Have you ever fallen asleep at work?
    「職場で寝ちゃったことある?」

7.不眠症:insomnia

単なる寝不足や眠れていない状態をあらわすには上の表現や “I haven’t been sleeping well lately” でOKですが、「不眠症(です)」と表現したい場合には 、“(have) insomnia” になります。

  • I have insomnia and only manage to sleep 3 hours every night.
    「私は不眠症で毎晩3時間しか眠れません」

8.寝不足です:not get enough sleep

「睡眠=sleep」「〜の不足=lack of 〜」で “lack of sleep” という表現もありますが、会話で「寝不足なんだ」と言う場合にはこの言い回しが一般的によく使われます。

  • I haven't been getting enough sleep lately.
    「最近、寝不足なんだ」

まとめ

これまで「眠い」と言うときに “sleepy” ばかり使っていた人は意識して “tired” も使ってみてくださいね。

「うとうとする」「寝不足です」なども何気ない普段の会話でサラッと言えるように、しっかり覚えておきましょう!

これから暑くて寝苦しい季節がやってきますが、ぐっすり眠れますように。Sleep tight!

【感情を表現しよう!】